*********************************
全能の神ゼウス(リーアム・ニーソン氏)と人間の間に生まれた半神半人(デミゴッド)の英雄ペルセウス(サム・ワーシントン氏)が、怪物クラーケンを打ち破ってから10年。今は、10歳になる息子ヘレイオス(ジョン・ベル氏)を男手一つで育て乍ら、村の漁師として静かに暮らしていた。
一方、神々とタイタン族との間では、地上の支配を巡る争いが激化。人間からの崇拝を失った事で、危険な迄に力を弱めた神々は、投獄していた凶悪なクロノス率いるタイタン族を制御出来なくなりつつ在った。クロノスは、此の世を長く支配して来たゼウス、ハデス(レイフ・ファインズ氏)、ポセイドン(ダニー・ヒューストン氏)の3兄弟の父。遥か昔、彼等は父から其の絶大な権力を奪い、不気味な冥界の奥深くに在る牢「タルタロス」の薄暗い穴の中に放置していたのだ。
冥界の神ハデスは、ゼウスの正統な息子アレス(エドガー・ラミレス氏)と共に忠誠を裏切り、クロノスと取引してゼウスを捕え様とする。其れを知ったペルセウスは、ゼウスの息子としての立場を自覚せずにはいられなくなる。
ゼウスに残る神としての力が奪われて行くに連れ、タイタン族は力を増し、地上は地獄と化す。勇敢な女王アンドロメダ(ロザムンド・パイクさん)、ポセイドンと人間の間に生まれたアゲノール(トビー・ケベル氏)、そして堕ちた神ヘパイストス(ビル・ナイ氏)の力を借りて、ペルセウスは冥界への危険な旅に乗り出す。ペルセウスは、ゼウスを救出し、タイタン族の支配を覆して人類を守ろうとするが・・・。
********************************
2年前に観た映画「タイタンの戦い」。其の続編の「タイタンの逆襲」は、神々の壮絶な争いを描いている。神話の世界を詳しく知っている人は別だろうが、「神」と言えば“一般的には”、「博愛」とか「完璧」といったプラスのイメージが在るのではないだろうか?しかし神話に登場する神々は、人間以上に欠点が多く、嫉妬深さを持っていたりするのだから面白い。
前半は話がダラダラ進むので、正直言って何度か眠気が差した。でも中盤以降は迫力在る戦闘シーンが続き(3D効果はGood!)、映像に没頭。タルタロス内で繰り広げられるアクションは、「インディー・ジョーンズ・シリーズ」を思い起こさせる臨場感。
「勧善懲悪物」故、待ち受けているエンディングは想定内。「ストーリーを楽しむ作品。」というよりも、「映像を楽しむ作品。」といった感じだろう。
総合評価は星3つ。