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「池袋暴走事故、運転の元院長インタヴュー動画が物議 百田尚樹さん『人として終わってる。』」(11月11日、ガジェット通信)
今年4月、東池袋で87歳の男性が運転する乗用車が暴走、母子が死亡し、多数の負傷者を出す事件が起こった。 男性は現行犯として逮捕されず、元官僚で在った事から物議を醸し、「上級国民」という言葉がネット上を中心に拡散される。先日発表されたユーキャン新語・流行語大賞の候補にも挙がっていた。
11月9日、男性がJNNの取材に答えたインタヴュー映像【動画】が公開されると、此方もネットを中心に拡散されていた。
同日、政治評論家の加藤清隆氏は「池袋で暴走事故を起こし、母子を死亡させる等した飯塚幸三が、TBSのインタヴューで『安全な車を開発する様、メーカーの方に心掛けて戴き、高齢者が安心して運転出来る様な、外出出来る様な世の中になって欲しい。』。此れじゃ丸っ切り被害者面。書類送検されて、実刑どころか不起訴か。悔しい!」とツイート。作家の百田尚樹氏は其れを引用し、「要するに此の糞爺は、『アクセルとブレーキを踏み間違えても、人を轢き殺さないような車を作れ!』と言ってる訳か。『でないと、ワシは安心して車を運転で出来ないじゃないか!』と。 人として終わってる。」とツイートを行った。
何れも反響を呼び、多くのリツイートと「いいね!」を集めていた様で在る。
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「池袋暴走事故」、発生当初から強い違和感を覚え続けて来た。「あんなにも悲惨な事故を起こし乍ら、報道では何れも加害者の名前に『元院長』という意味の判らない肩書を付けて呼び、逮捕もされない。加害者が元高級官僚という事から、強い者に対しては媚び諂うというマスメディア(「稲垣吾郎メンバー」や「島田紳助司会者」、「島田紳助タレント」といった、非常に無理の在る呼称を思い出す。)、そして強い者の意向を忖度する警察や司法当局というのを、露骨に感じたから。」だ。(「逮捕もされていないので、ああいう肩書を付けるしか無かった。」、「逃亡の恐れが無い等、逮捕するに到らない状況。」等、色々“言い訳”がされて来たけれど、事故以前、そして事故以降の似た件では、こんな意味不明な肩書を付けられなかったし、普通に逮捕されたりしている。)
今回、「加害者が書類送検で済まされる。」というニュースを読んだ際、正直「何故?」という思いが在った。踏み間違いが在ったにせよ、あんなにも悲惨な事故を起こし乍ら、書類送検という“軽い形”で済まされてしまう事が、どうしても納得出来なかったので。
実際に見ないで「ああだこうだ。」言うのはどうかと思うので、加害者へのインタヴュー動画を確認した。被害者への謝罪の思いを2度述べているし、全く無反省とは思わない。でも、「安全な車を開発する様、メーカーの方に心掛けて戴き、高齢者が安心して運転出来る様な、外出出来る様な世の中になって欲しい。」という部分は、確かに「自分も被害者なんだ!」という思いを感じてしまう。“希望”としては充分理解出来るけれど、あんなにも悲惨な事故を起こした加害者としては言うべきで無かったと思うし、被害者及び遺族の気持ちを逆撫でする発言だろう。