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「つい誤解しちゃう方言ランキング」11月19日、gooランキング)
1位: ちんちん(親密な間柄。-滋賀県≪湖北・湖東≫)[78票]
2位: ちんちんかく(正座する。-富山県≪呉東≫)/せこい(肉体的に苦しい。気苦しい。-徳島県)[69票]
4位: こわい(濃い。-長野県≪北信≫)[65票]
5位: こわい(恥ずかしい。心配な。嫌な。面倒な。気の毒な。寂しい。-岐阜県≪飛騨≫)/くさる(濡れる。-栃木県≪県中・県南≫)[64票]
7位: こわい(疲れてきつい。-北海道)[60票]
8位: ちんちん(非常に熱い状態。-愛知県)/しまつする(節約する。倹約する。-京都府) [59票]
10位:ねこのしっぽ(末子。-長野県)[57票]
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以前にも書いた事だけれど、自分は方言が大好き。方言を使っている女の子だと、実際の2割増しで良く見えてしまう程。大昔は地方出身者だと、方言をバリバリ使う人が居たけれど、最近は一部地域の出身者を除いては、はっきりした方言を使う人が少なくなった様に感じられるのは、非常に寂しい。
今回、ベスト10に入った方言で言えば、5位の「くさる」と10位の「ねこのしっぽ」は知らなかった。「ねこのしっぽ」が「末子」を意味するなんて、知っている人は、そう居ないのではないだろうか。
興味深いのは、10語の内3語も「ちんちん」という(又は「ちんちん」が付いた)方言が入った事。幼少期を愛知県で過ごした自分だけれど、9位の「ちんちん」は当時使ったり、聞いたりした事は無く、愛知県を離れてから、そういう方言が在る事を知った。
2位の「ちんちん」だが、以前、某TV番組でアンガールズの田中卓志氏が、“方言として”口にしていた。訪問先は富山県だったのだろうけれど、下調べで「ちんちんかく=正座する。」という方言が在る事を知った彼は、彼の地の高齢女性に対し、「正座して良いですか?」という意味合いで「ちんちんかいても良いですか?」と何度か尋ねた所、件の女性は「え?」と当惑した表情を浮かべる許り。話が全く通じないので、「実は、『ちんちんかく=正座する。』という方言が、此処では使われていると書かれていたのですが。」と田中氏が“種明かし”した所、「そんな方言使いませんよ。」と彼女に大笑いされ、田中氏は赤面していた田中氏の姿を記憶しているのだが・・・。
私の生まれは近江商人発祥の地といわれる滋賀県湖東地方です。
幼少期に京都に引っ越したものの、親類がいるので度々故郷に行っていますが、1位の方言は聞いたことがありません。
湖東でも湖北に近い狭い地域の方言なのかな。
自分の体験で、つい誤解してしまう方言として一番印象的だったのは、岐阜の高山に行ったとき土産物の「さるぼぼ」の名称。
性的な隠語として聞いていた言葉が「さる」のあとに付いていたので、最初はびっくりしたものです(笑)。
自分のケースもそうですが、一括りに“何処何処の方言”と言われても、意外と当該地に住んでいる人が知らなかったりするんですよね。年齢の違いによって使わなかったり、極めて狭い地域でしか使われていなかったりと。
「ぼぼ」に付いては、其の手の逸話を良く見聞しますね。有名な所では、1960年代以降に活躍したプロレスラーのボボ・ブラジル氏(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB)が来日した際、九州で巡業を行った所、彼の地では「ボボ=女性器の隠語」という事で、色々問題が発生したと。
又、「べっちょ=仙台で女性器の隠語」という事で、大昔「ベッドで煙草を吸わないで」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%A7%E7%85%99%E8%8D%89%E3%82%92%E5%90%B8%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7)という曲が流行った際、「べっちょで煙草を吸わないで」という替え歌が一部で流行ったとか流行らなかったとか。