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「電子塵:日本3位・・・米、中国に次ぎ 国連大調査」(4月19日、毎日新聞)
2014年に世界中で廃棄されたコンピューターや携帯電話、家庭用電子機器等、有害物質を含む事が問題となっている「電子塵」の量が推計4,180万トンに上り、毎年増加傾向に在るとの調査報告書を国連大学のグループが19日、発表した。2018年には5,000万トンに達すると見られる。
約180の国と地域毎に発生量を詳細に調べた初めての研究だとされ、日本は220万トンで、米国の707万トン、中国の603万トンに次ぐ世界で3番目の多さだった。
グループは「電子塵には鉛や水銀、カドミウム等、多くの有害物質が含まれるが、回収やリサイクルが行われてない国が多い。」と指摘。
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「耐用年数が過ぎて機能停止した、又は事故や故障により制御不能となった事で打ち捨てられた人工衛星、人工衛星から外れた破片等。」の“スペース・デブリ(宇宙塵)”が宇宙空間を飛び交い、其れ等によって有人宇宙船等の施設が破壊されたり、乗員の生命が脅かされたりする危険性が、近年、大きく報道されている。
「人工衛星が制御不能になったり、人工衛星から物が外れたりしたら、どう対応するか?」という“先の事”を深く考えず、「他国との宇宙開発競争に負けてはならない!」といった“目先の事”だけで突っ走った結果とも言えるが、電子塵も似た感じが在る。宇宙空間に漂う宇宙塵と比べれば、電子塵の方が回収やリサイクルは容易だろうけれど。