9年前の記事「中学生日記」の中で触れたのだが、或る時期迄は「万年筆を手にする事=大人へのステップ・アップ」という認識が、一般的に在った様に思う。でも、今は万年筆を使っている人を見掛ける事自体が、少なくなってしまった。時代が変わっても、変わらない物が在る一方で、変わってしまう物も在る。
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「『スマホで時間確認』は顧客に失礼なのか 『社会人なんだから、腕時計位しなさい。』の声も」(4月19日、キャリコネ)
サラリーマンなら、誰もが身に付けていた腕時計。携帯電話が普及し始めた頃から着用する人が減り始め、スマホ時代の今では、必要性も疑われる様になったが、依然として「社会人のマストアイテム」だとする考え方も強い様だ。
ネット上に、こんな話が在った。先輩社員が新入社員に「腕時計は?」と聞いた所、「スマホが在るんで。」と返された。此れを聞いた先輩社員は、「クライアントの前でも、スマホで確認するんか?」と疑問を抱く。
時間確認の為に客先で携帯やスマホを弄るのは、失礼に当たるので腕時計は必須という事らしい。2ちゃんねるでは、此れが一種のコピペ・ネタと化し、昨年から度々たびたびスレッドが立てられている。腕時計の必要派と不要派が拮抗している事が多い。
必要派からは、「社外の人に会う仕事なら、腕時計しといた方が無難。」とする意見が多い。20代半ばだという男性からも、「スマホで時間確認は、正直在り得ないと思う。」という声が出る。
「相手からしたら、時間確認してんのか、LINEの通知やらメール確認してんのか判らんわ。」。
然も、腕時計なら何でも良いという訳では無い。「G-SHOCKが許されるのは、学生迄。」、「一流企業なら、高価な腕時計は必要。」という注文も出ている。又、「スーツを着ているのだから、腕時計は外せない。」という考え方も在る。
「腕時計はファッション。付けると、バランスが良くなる。」。
確かに紳士服店の散らしや男性向けファッション誌等でも、スーツ姿の男性モデルは腕時計をしている事が殆どだ。「ポケットにスマホを入れておくと、ズボンが膨らんで見栄えが悪いので、腕時計をしている。」という人も居た。
一方で、腕時計不要派からは「スマホで時間確認が、そんなに悪い事なのか?」という意見が在る。此れだけ広く普及しているのに、未だに失礼とするのは「時代遅れで在る」という訳だ。「クライアントの前でも、余裕で取り出して確認する。」という人も居た。
金融や官公庁等の堅い業界は別だが、IT系ならパソコンを開き乍ら打ち合わせをする事も珍しく無く、スマホでチラチラ時間をチェックする必要すら無いのかもしれない。
「必要派と不要派は相容れず。」といった感じだが、こうした論争もスマートウォッチの登場によって、大きく変わるかもしれない。近く「Apple Watch」の発売を控えており、今後、一気にユーザー数が増える可能性が在る。
腕に装着したスマートウォッチで、時間だけで無く、メールやLINEも確認出来るので、日常生活の所作も変わって来そうだ。2ちゃんねるには、「こういう話題の時にスマートウォッチって、どう扱われるのか気になるわ。」という声も上がっていた。
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以前に書いたかもしれないが、自分は腕時計をするのが好きじゃない。元々、必要以上に物を装着するのが苦手というのも在るが、「汗を掻いた際、ベルトと手首の間に付いて気持ち悪い。」というのが、腕時計が苦手な大きな理由。
社会人になって暫くの間は、仕方が無いので装着していたけれど、携帯電話を持つ様になってからは、腕時計をしなくなった。時間確認は携帯電話で行い、客先を訪れる際はTPOに応じて装着する事も在るが、「出来れば、したく無い。」というのが本音。モデル系の人物が腕時計をチラッと見たりしているのは、確かに格好良いとは思うけれど、非モデル系の自分には余り関係無いし。
万年筆と同様、腕時計に対する社会的な認識が変わって行けば、個人的には嬉しいのだけれど・・・。
最大の理由は管理人氏と同じ体質ゆえ。でもシャーロック・ホームズが好きだったからというのが買ってもらった大きな動機。
>万年筆
昔は学校に出す大事な文書も「万年筆」指定でした。私の親父が学校教員大嫌い気質でいつも無視してわざとサインペンで書いていたので、気が気でなかったのですが、一度細かい性格の担任に見破られ、問い詰められました、「親父が万年筆使った。珍しい舶来ものだ」とシラを切りとおした。
今にして思うと下らない喧嘩…。
親父は万年筆を「キーキー音が嫌い」と嫌っていました。インテリがありがたがる品が大嫌いだったんです。
昔は古い大きい町に行くと「万年筆病院」なんて名前の店がありましたね。今も長崎の繁華街にあります。
としかみられませんので
資格試験の受験時や入学試験の受験時には腕時計
(か、小型の目覚まし時計)を会場に持って行かねばなりません。
ということは新社会人になるような年齢の人なら
特に「意識が高く会場で受験するような資格取得に熱心」な人なら
腕時計は必携の筈なんですがねえ(苦笑)
普段は携帯電話で時間を確認したり
時計機能もある万歩計で時間を確認していますが
腕時計も持ってます。(あ、数千円の安物ですw)
電池交換の要らないもうちょっと値段の高いエコドライブに買い換えようと思いつつもそのままになっております。
AK様も、同じ体質だったんですね。そういう体質で無い方にとっては「え!?」と思われてしまうのでしょうが、酷い場合には汗で気触れる事も在ったりと、本当に困った物です。
懐中時計、自分もシャーロキアンでしたので、凄く判ります。実際に購入はしなかったけれど、胸元から懐中時計を取り出し、チラッと見るという所作が、何ともセクシーさを感じた。
「万年筆病院」、幼い頃にそういった名称の病院を見た記憶が在ります。名古屋時代だったと思うのですが、幼心に「何で?」と思ったっけ。
(まめ)たぬき様が書かれている様な例外は在りますが、自分も「腕時計=絶対的なビジネス・ツール」というのは時代遅れになりつつ在る様に感じます。明らかにマナー違反の行為は、流石に相手も判るだろうし、時代の変化の中に在っては、「時計をしない。=ビジネスマンとして失格。」という考え方は、徐々に変わって行くのではないでしょうか。
資格試験の受験時等は、仰る様に「不正防止」の観点からも、「腕時計乃至は小型時計じゃなければ駄目。」となるのは、“現状”止むを得ないと思います。自分も、そういう場合は腕時計を装着しますし。
唯、外部との連絡が取れない様な環境にする(電波遮断)等の対策が完璧に取られる様になると、そういうのも変わって行くかもしれませんね。
因みに、自分が持っている腕時計も、超安物です。