ジャイアンツ・ファンなので、プロ野球は専らセ・リーグの試合を見ている。なので、パ・リーグの状況は詳しく語れない。申し訳無いが、今回は"今季のセ・リーグ"に付いて振り返りたい。
今季のセ・リーグを振り返ると、"投高打低"と言えるだろう。「飛ばないボールに変わったのではないか?」とか「投手の力量がアップしたのでは?」等、色々原因が指摘されているが、実際の所は良く判らない。「我がジャイアンツを筆頭に、何のチームも打て無かった。」というイメージが在る。
又、「何のチームも、盗塁数が減ったのでは?」という感じもする。何しろ「今季の最多盗塁は近本光司選手の『19』で、此れは2リーグ制に成って以降、最も少ない数。」なのだから。因みに、昨季の最多盗塁は「28」。
で、「実際にどうなのか?」を、昨季と今季でチーム別に比較してみた。比較対象は「チーム打率」、「チームの総ホームラン数」、「チーム総打点数」、「チーム総盗塁数」、そして「チーム防御率」だ。
*****************************************************************
① ジャイアンツ
<チーム打率> .252(2023年)/.247(2024年)
<チーム総ホームラン数> 164本(2023年)/81本(2024年)
<チーム総打点数> 511打点(2023年)/447打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 48個(2023年)/59個(2024年)
<チーム防御率> 3.39(2023年)/2.49(2024年)
② タイガース
<チーム打率> .247(2023年)/.242(2024年)
<チーム総ホームラン数> 84本(2023年)/67本(2024年)
<チーム総打点数> 534打点(2023年)/470打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 79個(2023年)/41個(2024年)
<チーム防御率> 2.66(2023年)/2.50(2024年)
③ ベイスターズ
<チーム打率> .247(2023年)/.256(2024年)
<チーム総ホームラン数> 105本(2023年)/101本(2024年)
<チーム総打点数> 503打点(2023年)/508打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 33個(2023年)/69個(2024年)
<チーム防御率> 3.16(2023年)/3.07(2024年)
④ カープ
<チーム打率> .246(2023年)/.238(2024年)
<チーム総ホームラン数> 96本(2023年)/52本(2024年)
<チーム総打点数> 476打点(2023年)/390打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 78個(2023年)/66個(2024年)
<チーム防御率> 3.20(2023年)/2.62(2024年)
⑤ スワローズ
<チーム打率> .239(2023年)/.243(2024年)
<チーム総ホームラン数> 123本(2023年)/103本(2024年)
<チーム総打点数> 509打点(2023年)/483打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 62個(2023年)/67個(2024年)
<チーム防御率> 3.66(2023年)/3.64(2024年)
⑥ ドラゴンズ
<チーム打率> .234(2023年)/.243(2024年)
<チーム総ホームラン数> 71本(2023年)/68本(2024年)
<チーム総打点数> 370打点(2023年)/358打点(2024年)
<チーム総盗塁数> 36個(2023年)/40個(2024年)
<チーム防御率> 3.08(2023年)/2.99(2024年)
*****************************************************************
チーム防御率は6チーム全て昨季より良くなっていて、此れはイメージ通りだった。
でも、チーム打率はジャイアンツ、タイガース、そしてカープの3チームは昨季より下がっていたものの、残りの3チームは上がっており、特にベイスターズはチーム総打点数が6チームで唯一上がっているのだ。
そして、何よりも驚いたのは、チーム総盗塁数に付いて。タイガースとカープ以外の4チームは全て昨季より増えており、此れ又、ベイスターズは「2倍以上の増加」なのだから凄い。6チーム全部で言えば、総盗塁数は「336個(2023年)/342個(2024年)」と1.79%増えている。要するに、盗塁数が突出していた選手が存在しなかったという事か。
ジャイアンツに関して言えば、ホームラン数が昨季の半分以下。6チーム全部で言えば、総ホームラン数は「643本(2023年)/472本(2024年)」と26.59%減っている。