ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

57年前の料理番組

2024年11月10日 | 其の他

TBSラジオで放送されている番組金曜ワイドラジオTOKYO えんがわ」。8日には、"57年前にTBSラジオで放送された料理番組"が再放送されていた。

1967年5月から放送開始と成った「おかずのヒント」(月曜日から土曜日の10時30分~10時40分)という番組で、銀座クッキングスクールの料理研究家・清水桂一氏が料理指導し、TBSアナウンサーのコムラ トモコさん(漢字表記不明)が聞き手という役割。で、驚くのは、毎回、生放送だった。という事。

今回再放送されたのは、1967年6月1日分【音声】。「今から57年前の料理番組って、どういう料理を扱うんだろう?今みたいに小洒落た海外の料理じゃ無いだろうし、肉じゃがとか御浸しとか味噌汁とかかなあ。」と思っていたら、何と何と烏賊中華炒め。当時としては、非常に斬新な料理だったのではないだろうか。

此の「おかずのヒント」という番組、料理指導に入る前に毎回、「番組に協力してくれている店の方に、清水氏が『今日の御買い得品』を聞くというコーナー。」が設けられていた様で、今回の再放送分は鮮魚店の主人に話を聞いている。此の日の「入荷数は少なめ。」との事だが、"当時の物価"が窺い知れて、とても興味深かった。(是非、リンク先から聞いてみて欲しい。)

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「放送時(1967年6月1日)の鮮魚価格」

小鯵40/100
伊佐木50円/100g
真子鰈50円/100g
江戸前100円/100g
切り身60円切れ
ワラサの切り身:40円/切れ
梶木鮪の切り身:40円/切れ
・冷凍子持ち鰈の切り身:40円/切れ
30円/大盛1皿
浅蜊剥き身40円/100g
青柳の剥き身:80円/100g
走り夏烏賊15円
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放送の中で「40円/100gの小鯵は『中々高い。』、50円/100gの伊佐木は『幾らか(値段が)下がった。』、100円/100gの江戸前の鱚は『一寸高級ですね。』、30円/大盛1皿の蜆は『安い。』、そして15円/杯の走りの夏烏賊は『大きさは小さいけど、御買い得。』と言っている。

又、2021年の統計では「小鯵:122円/100g、蜆:100円/大盛1皿」という事なので、当時(57年前)と比べると3.05倍~3.33倍という感じか。

肝心の料理指導だが、実際に料理を作っている訳では無く、料理方法を説明しているだけの様だ。何しろ生放送、其れも放送時間が短い(「今日の御買い得品」の紹介も在るので、料理指導の時間は結構短い。)ので、調理方法の説明が雑に感じたりもするし、最後の方は「早口で説明して行く清水氏に対し、聞き手のコムラさんが戸惑っている雰囲気。」も伝わって来て、中々面白い。


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