ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

御金と人間関係

2008年02月20日 | 其の他
西城秀樹氏が週刊朝日コラムを連載している。「秀樹とヒデキ」というのがそれだが、2月15日号のタイトルは「ノー・マネー、ノー・ライフ!?」。

「ヒデキは御金の事で悩みなんか無いだろう?」と西城氏は良く聞かれるそうだ。しかし「決してそんな事は無い。ハッキリ言って人の10倍も20倍も苦労した。」と彼は記している。頼りにしていた事務所のメンバーに大金を持ち逃げされた事も在ったとか。そういった類の話は芸能界で良く耳にするも、その人物を信頼していただけに「まさか自分が被害者になり、まさかあいつが消えるなんて・・・。」と茫然自失の状態に。御金絡みの苦労が絶えず、人間不信に陥ったという。

又、派手な世界という事も在り、色んな人が擦り寄って来るとも。それも昔世話になった人達が揃いも揃って借金を申し込んで来て、中には誰でも知っている有名な音楽番組のプロデューサーや某大手広告代理店の遣り手だった人等、昔は「凄いなあ。」と思って見ていた人も。そういった人に限って、事業に失敗すると西城氏を頼って来ると。そもそも、銀行で御金が借りられるなら、僕の所なんか来ない訳だから、何処からも御金が借りられない状態だって事だ。貸したは良いけれど、帰って来たは無い。と彼は記している。

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大体パターンは同じなんだけど、或る音楽関係の恩人は「久し振り。元気?」って地方の公演先にひょっこり現れた。特に用事が在る風でも無く、何となくその辺をうろうろして落ち着かない。

僕は直ぐピンと来た。「弁当在るけど、どう?」って差し出すと、それを頬張り乍ら「今、大変なんだよ。頑張っているけどね・・・。」と遠回しに御金が無い事を仄めかす昔は「為せ成る、為さねば成らぬ何事も!判ったか、ヒデキ!」なんて言ってた人なんだけどね。そのせいかな、借金のシャの字も言い出さずに帰っていってしまった。

でも、話はそれだけじゃない。結局、彼は僕の親や兄弟の家を回って借金を申し込んでいたんだ。姉が「ヒデキの前にはもう現れないで。あの子が苦しむから。これで美味しい物でも食べて頂戴。」って幾らか渡すと、泣き乍ら帰っていったんだって。悲し過ぎる話だよね。
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それ以降、西城氏は一切御金を貸さない事にしたという。人に御金を貸す位なら、半額にして、上げてしまった方が良い。という御姉さんのアドバイスに従って、「貸す」のでは無く「上げる」事にした訳だ。「不思議なもので、そうすると、二度と無心に遣って来なくなる。」とか。

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でも、良く考えると、浮き沈みの激しい世界。僕だって「明日は我が身」なんだ。たまたま、今迄は上手く行っていたけれど、何かの拍子で、人の楽屋で弁当を食べていたかもしれない。騙すより、騙された方が未だマシ。」って思うと、本当に楽になった。
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子供の頃、親から良く言われた言葉。「御金の貸し借りで人間関係がガタガタになる事は多い。どんなに親しい間柄でも、否、親しければ親しい程御金の貸し借りはしない事。どうしてもそれが嫌なら、貸した御金は100%帰って来ないという思いで、全額を上げるつもりで渡しなさい。」と。西城氏のコラムを読んで、その教えを改めて心に刻んだ。

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10 コメント

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Unknown (iorin)
2008-02-20 04:41:16
どうもです

お金は覚えていませんが、知り合いに音楽CDやファミコンのカセット、アイドルの写真集が未だに貸したのにかえってきません。もちろんかえってくるとは期待してませんがw

貸し借りだけでなく、うちのばあちゃんが亡くなったとき親兄弟が遺産相続でかなりもめていました。親父は兄弟と縁を切ったそうです。お金が絡むと人が変わりますね(悲)
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>iorin様 (giants-55)
2008-02-20 10:00:09
書き込み有難う御座いました。

御金が無いと生きては行けませんし、御金が重要なファクターで在るのは事実なのですが、それに余りにも固執してしまうと人間関係が壊れてしまうもの。遺産相続で親族が喧嘩別れしてしまうという話は良く見聞しますが、全く哀しい話です。御金の魔力なんでしょうね。
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上げてしまえ (破壊王子)
2008-02-20 10:35:01
これと同様の話はよく殿がしてますね。

あと、持ち逃げされた話すらネタにしてしまった大川総裁も素晴らしいです。
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ひできー (おりがみ)
2008-02-20 11:16:44
小学生のときお小遣いためて初めて買ったのが秀樹のLPでした。(シングルは尾崎紀世彦、渋いコでした)
おりがみにとっては「永遠の18歳」です・・。
いいお話を教えて下ってありがとうです。

ではお約束のご唱和をば・・「ひでき、かんげきー」

失礼しました~。
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>破壊王子様 (giants-55)
2008-02-20 13:40:26
書き込み有難う御座いました。今回のレスはこちらに付けさせて貰いますね。

そうそう、ビートたけし氏も同じ様な事を良く口にされています。「初めから『貸した』のでは無く、『上げた』ものと思っていれば、戻って来なくても相手を恨まなくて良いだろ。」といった事も口にされていたと記憶していますが、正にその通りだと思います。
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今は住宅ローンという借金だなあ (マヌケ)
2008-02-20 16:31:22
付き合っていた彼女より1年早くサラリーマンになりましたので毎月決まったお金が入るようになってから、彼女がなにかとせがむようになりました。 私の家でご飯を食べることが多くなるし、勝手に泊まるし、欲しい洋服があるということで何度もお金を貸したことがあります。 あまりに物欲が強いので部屋に「物欲の大王、知識欲の乞食」と書置きして出かけましたところが、夕方帰宅して、激怒した彼女と大喧嘩になりました。 それからしばらく会わなかったのですが、職場に彼女の父親から電話があり、会社帰りに居酒屋へ。 何度も泊まったりしているようだが、結婚する気はあるのか?とたずねられ、即答できず、どよーんとした空気がいたたまれず、先に席を立ちました。 彼女のことを一言も悪く言いませんでしたので、ボクが全部悪い、娘をたぶらかしたとんでもない男だということになってしまったと思います。 その数日後、大事にコレクションしていた映画のレーザーディスクが部屋から全部なくなっていました。 商店街にある、レンタルと買取をやっているお店のマスターが○○ちゃんが持って来たけど、よかったの?と・・・唖然としました。 70枚近いLDを売っぱらって、逃げやがった。 しかも、貸したお金ももう返ってこない。 そもそも、貸したというよりは、気持ちとしてはあげたお金で、お金は返ってこなくても、気持ちが返ってくればいいやとは思っていたのですが。 自分にも結婚する気持ちがなかったわけではありませんが、ためらいが少しでもあったことから、オヤジさんには返答できませんでしたので、貸したお金も今まで楽しかった思い出で、ちゃらかなという気持ちでしたね。 何年かして、OA事務機のメーカーの営業をしている彼女にばったり出会い、苦労していることが顔に現れていて、レーザーディスクの件を怒る気もしませんでした。 よその会社の階段で生理痛が酷くてしゃがみこんで快方してもらったとか、シュレッダーが1台、飛び込みの営業で売れてうれしかったとか、そういう話を聞いていたら、もうどうでもよくなりました。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-02-20 19:17:02
書き込み有難う御座いました。

元彼女の父親に対して敢えて「悪人」になったマヌケ様、人間が出来ていますね。もし自分が同じ立場だったら、「御宅の御嬢さんがどんな事して来たか御存知なんですか?」とぶち切れる事必定です。

それにしても凄い元彼女でしたね。この話で思い出したのは、とある芸人(確かチュートリアルの徳井氏だったかと思うのですが。)が語っていた「とんでもない元彼女」の話。物欲が酷いばかりか、自分の部屋に置いてあった物を次から次へと勝手に持ち出していたとか。随分経って彼女の家を訪れた際、部屋には自分の持ち物だったら電化製品等が平然と置かれていたそうで、挙句に娘の彼氏が家に来たという事で彼女の父親が「いらっしゃい。」と挨拶に出て来たら、その父親の着ていたTシャツがやはり自分のTシャツ(非売品)だったので唖然としてしまったそうです。とこの話には大笑いすると共に、「世の中にはとんでもない奴が居るんだなあ。」と思いましたね。
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追記 借りる方の凄い話 (破壊王子)
2008-02-20 20:10:43
若山富三郎、勝新太郎兄弟や藤山寛美らの逸話も忘れてはいけませんね。人間力、胆力が違いすぎます。
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>破壊王子様 (giants-55)
2008-02-20 21:30:59
書き込み有難う御座いました。

上記の3名に横山やすし師匠を加えると「借金四天王」という事になりましょうか(笑)。どの方もその借りっぷりは凄いですよね。

ところで西城秀樹氏の連載コラム「秀樹とヒデキ」で先日、勝新太郎氏の逸話が紹介されていました。何でも西城氏と勝氏は親しい付き合いをされていたそうなのですが、或る日西城氏が勝氏と電話で話していた際、「これから一寸出掛けなければならないので。」と電話を切ろうとした所、「何処に行くんだ?」と聞かれたそうです。「(西城氏の一般人の)友人の結婚式にこれから出席する為、XXに行かなければならないので。」と答えて電話を切ったそうです。式場に着き、結婚式が始まってから暫くしての事ですが、突然会場に勝氏が現れたとか。他者(火野正平氏だったか?)に支えられ乍ら、「秀樹の親友の結婚式だったら、俺が出席しない訳にはいかない。」と言ったとか。一般人、それも勝氏には一面識も無い人間の結婚式に、ノー・アポイントメントで出席した勝氏。何でも彼が病死する1週間前に、病院を抜け出しての出来事だったとか。「懐の広さ&人情深さを再認識してとても感激した。」と西城氏は書かれていました。
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よく言われました (ハムぞー)
2008-02-22 20:57:30
親によく言われました
「人がお金を借りにきたら、
あげていいと思う金額を
「これしかないので」と
貸してあげなさい。」
それが一番円滑で安全な
方法だと思います。

>ヒデキ
おバカな?ページをご紹介します
ご存知ですか。
http://hbkr.jp/hideki/hideki.swf
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