ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

或る投稿

2010年09月25日 | 其の他
「発言」は東京新聞の読者投稿欄の名称だが、9月21日(朝刊)付けの同欄に59歳の男性が次の文章を寄せていた。

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「個室トイレ 男性も使う」

先日外出中に、急に尿意催したの大慌てで近くのコンビニに駆け込んだ時のこと。子どものころの病気の後遺症で、立位排尿ができない私は、男女共用の個室で用を足した。

外へ出ると、二人の女性が待っていて、「お待たせしました。」と声を掛けて立ち去ろうとしたところ、男が個室でやるのは非常識。と怒り出した。これが同年代の女性の姿かと驚いたが、もう一人の十代の女性には救われた。聞けば、看護学生という。家では男性も座ってするので気にしないで。と言う彼女の言葉は、宝石のように輝いて聞こえた。お互いにエールを交換して別れた。
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人間誰しも誤りは在る。感情が先走ってダダダッと捲し立てた後、冷静になって考えてみると、自身の考え方に誤りが在った事に気付く事が自分も良く在るし。大事なのは誤りに気付いた時、どうするかだと思う。「自らの誤りをきちんと認め、相手にきちんと謝罪する。」のか?それとも「自らの誤りを認めずに黙りを決め込んだり、幼稚極まりない言い訳を繰り出して誤魔化そうとする。」のか?其の対応如何で、其の人物のの大きさや、信頼するに足る人間かどうかが判る。きちんと謝罪出来るというのは非常に勇気が要る事で、そういう人には深い敬意を覚える。逆に「少しでも誤りを認めてしまったら、自身の存在意義を喪失してしまう。」とでも思っているのか、黙りを決め込んだり、幼稚な言い訳で誤魔化そうとする人に対しては、「何とちんまい人なのだろう・・・。」と憐れみすら感じてしまう。

投稿者と同年代と思しき女性、頭の中に「男性=個室トイレを使うの非常識」という考えが出来上がってしまっているのだろう。そんな考えが在る上で、尚且つ「早く用を足したい。」という状況だったとしたら、今回の様な発言をしてしまったのも判らないでは無いけれど、もし“事実”が判ったとしたら、きちんと謝れただろうか?こういった決め付けをし勝ちな人は得てして自身の体裁取り繕おうと、黙りを決め込んだり、幼稚な言い訳を繰り出す事に終始するケースが経験上多い様に感じる。

そういう“困ったちゃん”が居る一方で、十代の看護学生の様に相手の状況を慮れる者も居る。「年を食っていたらきちんとしていて、若ければ好い加減。」という訳では決して無いのが、今回の話からも言えるだろう。要は年齢や性別では無く、其の人物の人間性に関わって来るのだ。

関係がごたごたしている今、明々白々に中国側が正しくない事柄に関しては、日本政府は臆する事無く、毅然とした態度で、正当性を主張するのは当然の事と思う。、「の国で起こっている反日運動が、中国国民全員の総意だ!」と感情的に成り過ぎてしまうのも、個人的にはどうかと思っている。偏狭ナショナリストというのは何処の国にも居るものだが、同時に冷静に状況を判断している者も居るのだ。其の絶対数から言えば、後者の方が遥かに多いだろう。どんな組織にも“困ったちゃん”が居るけれど、相手の状況を慮れる人も居るという事を、今回の投稿から再認識して貰いたい。

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