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殉職:職務中に、何等かの原因で死亡する事。
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「子供の頃夢中になって見ていた刑事ドラマ『Gメン’75』の全作品をDVDコレクションした『Gメン’75 DVDコレクション』。」を定期購読している。2月22日には21号が発売されたのだが、収録されている第63話は「拳銃を撃てない警官」というタイトルで、「殉職した警察官」を取り上げている。
「巡査に射殺された犯人の母親」、「射殺された巡査の母親」、そして「巡査を射殺した犯人の母親」と“3人の母親”に焦点が当てられた作品でも在るのだが、巡査に射殺された犯人の母親を演じているのは旭輝子さん、そして射殺された巡査の母親を演じているのは高杉早苗さん。旭輝子さんは神田正輝氏の実母なので、昨年12月に亡くなられた神田沙也加さんは孫という事になる。一方、高杉早苗さんは2代目市川猿翁氏の実母なので、香川照之氏は孫という事に。「私生活では、息子も孫も芸能人。」という共通点を持つ2人が、同じ作品で被害者と加害者の母親役を其れ其れ演じているというのは、実に興味深い。
で、話を元に戻すが、「殉職した警察官」を取り上げた回という事で、番組内では「放送当時(1976年)の日本の警察官の殉職者数は、年間で26名だった。」という情報が紹介されている。
首都警察として東京警視庁が設立されたのは1874年で、日本の警察制度の始まりと言われている様だ。此方の情報によると、其れから約150年の間に殉職した警察官は約5,500名。詰まり、設立以来の平均殉職者数は、1年で約37人という計算になる。
日本の警察官が殉職するケースで最も多いのは「交通関係」で、犯人の追跡や、事故処理の際が特に危険なのだとか。後は犯人に殺害されるケースの他、天災や過労死等。
公表はされていない様だが、近年の日本の警察官の殉職者数は、年間で10人前後という事だ。日本全国の警察官の数は約30万人なので、殉職率は「約0.003%」という事になる。
約150年間で約5500名という数が多いのか少ないのか・・・。
勝手な想像ですが凶器による殉職は、まだ刀や拳銃が市中に結構あった明治の初めから中頃あたりが、一番多かったんじゃないでしょうか。
「首都警察として東京警視庁が設立されたのは1874年」という事ですから、明治7年という事になります。此の3年後の1877年、“国内最後の内乱”と言われる「西南戦争」が勃発しているんですよね。飽く迄も推測ですが、此の際に警察官“も”鎮圧に駆り出されていると思われ、其れで殉職した者も結構居たのではないかと思ったりします。