三重県に在る尾鷲市立尾鷲総合病院の産婦人科医の年間報酬が話題になっている。その額は5,520万円という事で、医師(”同市”のという事だった思うが。)の平均年間報酬額(約1,300万円)の約4倍、同病院長の年間報酬の約2倍に当たるのだとか。
何故これ程迄に高額な報酬を得ているのかと言えば、同病院はずっと三重大学から産婦人科医を派遣して貰っていたのだが、供給元の三重大学の医師数が不足してしまった為、昨年7月の時点で派遣が取り止められてしまったのだそうだ。この事で、尾鷲市を含めた近隣地域(紀北地区)には、常設の産婦人科病院や診療所が皆無になってしまい、「何とか常設の産婦人科を設置して欲しい。」という市民の声が高まり(6万5千人分の署名が集まったのだとか。)、高額報酬を支払って産婦人科医を呼び寄せるという政治決断を市長が下したのだとか。
これが私立病院の話だったならば、別段どれだけ高額な報酬が支払われ様が問題にはならなかったと思う。問題は市立病院、即ち医師への報酬が市民の税金から支払われている病院という事に在る。
しかし、当該医師は元々自らが営んでいた病院を閉じて、この市立病院に移ったという。一大決心で在った事は想像出来る。又、市民の「どうしても産婦人科医に来て貰いたい。」という熱い思いと、この高額と言える報酬のバランスがどうなのかというのは、当該地域の人間で無ければ何とも言えないだろう。絶対不可欠なモノへの対価は、それを欲する者自身が決めれば良い事だと思う。
人が集まらない所の話の次は、人が集まって仕方ない所の話。
衆院千葉7区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)で、候補者を公募した自民党に221人もの応募者が殺到したという。この補選は、自民党の松本和巳前衆院議員が、自身の陣営幹部による選挙違反事件の責任を取って議員辞職した事に伴って行なわれるもの。構造計算書偽造問題等所謂”4点セット”で自民党が野党から追及を受けていた頃は、公募への応募者数はそれ程多いものではなかったという。しかしながら、民主党の永田寿康議員の”偽メール騒動”で風向きが一変し、「今なら自民党から出馬さえすれば誰でも当選する。」と噂される状況になって以降、応募者数は急増したのだとか。
以前より「寄らば大樹の陰」という風潮が無かった訳ではない、自分が就職活動をしていた遥か以前にもそういった風潮は確かに在った。しかし、近年ではその風潮が露骨な程に迄なり、「強い存在が絶対的に正しく、強い存在に兎に角付き従えば良い。」という思想が余りにも幅を利かし過ぎてはいないだろうか。
高邁な思想&大志を持ち、それを成し遂げる為に是が非でも政治家になりたいというのは支持出来る。勿論、応募した中にそういった者も居る事は居るだろう。でも、風向きが変わった後に急増した応募者の中に、どれ程そういった思想や大志を持った者が居るかと問われれば、甚だ疑問と言わざるを得ないだろう。
嘗て社会党や民主党に世の中の注目が集まった際、多くの候補者がこれ等の党に集中し、当選を果たして来た。その結果は果たしてどうだっただろうか?与野党を問わず、それ迄にその党に従事して来た者はさて置き、一時の流れに乗って集まってくる連中に見るべき人材は少ない様に思う。
何度も書いている事だが、政界は保育所ではない。”一定レベル”の知識&能力が無い”おこちゃま”を税金で育てる余裕等、この国には最早無い筈だ。どこの党の候補者だろうが、もっとまともな人間を擁立して貰いたい。
何故これ程迄に高額な報酬を得ているのかと言えば、同病院はずっと三重大学から産婦人科医を派遣して貰っていたのだが、供給元の三重大学の医師数が不足してしまった為、昨年7月の時点で派遣が取り止められてしまったのだそうだ。この事で、尾鷲市を含めた近隣地域(紀北地区)には、常設の産婦人科病院や診療所が皆無になってしまい、「何とか常設の産婦人科を設置して欲しい。」という市民の声が高まり(6万5千人分の署名が集まったのだとか。)、高額報酬を支払って産婦人科医を呼び寄せるという政治決断を市長が下したのだとか。
これが私立病院の話だったならば、別段どれだけ高額な報酬が支払われ様が問題にはならなかったと思う。問題は市立病院、即ち医師への報酬が市民の税金から支払われている病院という事に在る。
しかし、当該医師は元々自らが営んでいた病院を閉じて、この市立病院に移ったという。一大決心で在った事は想像出来る。又、市民の「どうしても産婦人科医に来て貰いたい。」という熱い思いと、この高額と言える報酬のバランスがどうなのかというのは、当該地域の人間で無ければ何とも言えないだろう。絶対不可欠なモノへの対価は、それを欲する者自身が決めれば良い事だと思う。
人が集まらない所の話の次は、人が集まって仕方ない所の話。
衆院千葉7区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)で、候補者を公募した自民党に221人もの応募者が殺到したという。この補選は、自民党の松本和巳前衆院議員が、自身の陣営幹部による選挙違反事件の責任を取って議員辞職した事に伴って行なわれるもの。構造計算書偽造問題等所謂”4点セット”で自民党が野党から追及を受けていた頃は、公募への応募者数はそれ程多いものではなかったという。しかしながら、民主党の永田寿康議員の”偽メール騒動”で風向きが一変し、「今なら自民党から出馬さえすれば誰でも当選する。」と噂される状況になって以降、応募者数は急増したのだとか。
以前より「寄らば大樹の陰」という風潮が無かった訳ではない、自分が就職活動をしていた遥か以前にもそういった風潮は確かに在った。しかし、近年ではその風潮が露骨な程に迄なり、「強い存在が絶対的に正しく、強い存在に兎に角付き従えば良い。」という思想が余りにも幅を利かし過ぎてはいないだろうか。
高邁な思想&大志を持ち、それを成し遂げる為に是が非でも政治家になりたいというのは支持出来る。勿論、応募した中にそういった者も居る事は居るだろう。でも、風向きが変わった後に急増した応募者の中に、どれ程そういった思想や大志を持った者が居るかと問われれば、甚だ疑問と言わざるを得ないだろう。
嘗て社会党や民主党に世の中の注目が集まった際、多くの候補者がこれ等の党に集中し、当選を果たして来た。その結果は果たしてどうだっただろうか?与野党を問わず、それ迄にその党に従事して来た者はさて置き、一時の流れに乗って集まってくる連中に見るべき人材は少ない様に思う。
何度も書いている事だが、政界は保育所ではない。”一定レベル”の知識&能力が無い”おこちゃま”を税金で育てる余裕等、この国には最早無い筈だ。どこの党の候補者だろうが、もっとまともな人間を擁立して貰いたい。
「政治家になって何かをし、世の中を良くする」ことより「政治家になる」のが最終目的なんだなと思わざるを得ません。
常識的に考えると衆議院においては、今回伸びた自民は次回減るはずなのですが・・・
そんなことまで頭が回らないのでしょうね?
産婦人科医の話は、今日のテレビで知りました。小児科医も減り、楽でお金になる歯医者だの、皮膚科医だのが増えているとか・・・。どうして「医者」を目指すのか、その気持ちを知りたくなりますね。確かに大変な仕事だと思います。産婦人科も小児科も。でも、どちらもこれからの未来を担っていく『子供』に携わる仕事。テレビでは脳外科なども減っているとか・・・。なんだか、ホントに日本が悲しい国になっていくような気がしてなりません。
歯学部は偏差値も医学部ほど高くありません。あれは別物、と考えたほうが良いです。
他に増えているのは眼科。これはコンタクトレンズ屋の需要が高い。
ドラッグストアの隆盛により、薬剤師の需要が増し、薬学部の人気が高まっているという話は見聞した事が在ったのですが、眼科医も増えているんですね。コンタクトレンズ店の需要が高いとの事で、初めて知った事実でした。貴重な情報有難うございました。
これからも宜しく御願い致します。
これはとても勇気がある事ですよね。尾鷲市は紀伊半島の東側。交通の便は余り良い方ではなく、人口も尾鷲市自体は2万3千足らず。需要もそれ程多くはないでしょう。決断する迄相当悩まれたと思います。
報酬の件も、多くの市民が望んだ事なので問題ないと私も思います。現地に住んでない人間がああだこうだ言える話ではないですよね。
小児科医が少ないのは「仕事がキツイ」のが多く理由に挙がるそうですね。なり手が少ない分、小児科医は負担が凄いとか。以前、小児科医が過労死した、という事もありました。我々は想像できない位辛い仕事なのでしょう。だから小児科医を目指す人が少ないのは自然かもしれません。その人達を「けしからん」と言うのは簡単でしょうが、かと言って私が小児科医になれるわけではありませんし、仮に医師になれたとしても小児科は選ばないでしょう。
それから尾鷲市のこの話は過疎地域の実情を如実に現わしている様に思います。地方を旅行すると駅前はシャッター通り、嘗て田園風景だった車窓は今は荒地。
関東に居ては実感できない“格差”を嫌でも感じます。東京は景気がいいようですが地方の中には深刻な不況の地域も。何処か「大企業が空前の利益で、中小企業は苦しんでいる会社も」というのと似ている気がします。「中央の景気が良くなれば地方も潤う」は今や浅はかな幻想に過ぎないのでしょうね。
東京への一極集中は今後さらに進むでしょう。
後百年もすれば日本人の殆どが都会に住む社会になるかもしれません。「田舎はいい」というのは現実を知らない都会人の妄言。年を取れば取る程車がなければ生きていけない田舎は住みにくくなります。はっきり言って地方には“未来”を私は感じ難いです。
だからこの記事の産婦人科医の様な人は本当に立派だと思います。
選挙への立候補者の件は…なんとも言えませんね(笑)
しかし最近は千葉の自民党も都市部では候補者を公募する事が増えました。でも郡部では相変わらず「世襲」です。千葉の郡部は自民の公認=国会議員ですが中選挙区時代から馴染みの名字ばかり。対立候補も「△△元代議士の娘婿」といケースもあります。
いずれにしろ、選挙の結果誰が当選しようと「不正はしないで」欲しいです。
しかし「大きな選挙の度に県議・市町村議の逮捕者が出る」のが千葉県ですから…(苦笑)
以前、同年に3・4人の市長が汚職で辞職、その内一件は千葉選出の参院議長辞職に迄発展しました。私は千葉の人間ですが、親戚も「選挙の時は現ナマが動いて当たり前」とか言って憚らないですし…。これは郡部の話ですが、やはり千葉が全国ワーストの汚職県。私も政治家の汚職が露見しても「またか」程度にしか感じられません。国政選挙や統一地方選で「県議・町村議の逮捕者が少ない」のは稀ですので。大きな選挙の後は必ず辞職した県議や市町村議の補選が行われます。
ああ、恥ずかしい…。
この補選も当選した自民代議士の陣営の選挙違反によるもの。選挙に不正は付き物とは言え違反は違反です。
私は有権者ではないですけれど今度の補選で当選する代議士の方には一つ。くれぐれも、“クリーン”である事をお願いします。
都心部でも、場所によっては”シャッターの街”がチラホラ在る様です。「田舎の過疎化&都心への一極集中化」というのは確かに在り、そしてその都心でも”区分け”が如実に進んで行っているのではないかと。
都心、それも限られた地域への一極集中化が進む中で、「中央の景気を温めて、結果的には日本全体の力を高めて行く。」というのは非常に難しい事だとは思います。でも、個人的には未だその可能性を信じたい所も在ります。
一つの国家と一地域の事柄を比較してしまうのは多分に乱暴な事では在ると思いますが、例えば大手スーパーが進出して来たが故に、壊滅的な状況に陥った地元の商店街。でも、場所によっては”知恵と工夫”でそれなりに大手スーパーに対抗し、活力を取り戻して来ている所も在ります。人間の知恵と工夫はそれ程捨てたものではなく、地方自体の知恵と工夫に加えて、中央での活発化が合わさって、より良い日本になって行けば良いのだが・・・と思っています。でも、実際問題はかなり厳しい状況では在りますが(^o^;;;。
今回の産婦人科医の話、詳細が判りませんので多くは語れないのですが、でも、higu様も書かれている様に、自身が経営していた病院をクローズして迄、一地方に身を委ねるというのは並大抵な決断では無かったろうと自分も思います。小児科医等のなり手が少ない事も、第三者的な立場で言えばどうこう言えますが、実際に自分自身が其処に身を置くとなったら、軽々にどうこう言えないですよね。
選挙違反者が少なくなった時期も在りましたが、近年では又違反者が増えて来ている様に感じますね。地元の柵に縛られ、身動きの取れない様な二世&三世議員よりは、そういった柵の無い公募候補者の方が良いとは思うのですが、報道によれば自民党の公募審査では政策に関して問われる事は殆ど無く、専ら「個人としてどれ程の集票能力が在るのか?」という点に質問が集中していたのだとか(自民党の公募に応募して、実際に審査を受けた経験者談。)。こうなると、「表面だけは目新しくも、中身は何も変わってないのではないか?」と感じてしまいます。
政治の世界、必ずしもクリーンだけではやって行けない部分も在るとは思います。或る部分では、清濁併せ呑む所も必要なのかもしれません。だからこそ、100%クリーンで在れとは言わない迄も、国益(自己責任という言葉と同様に、何処迄が国益なのかという判断基準が難しい所では在りますが。)に適う、”より”クリーンな政治をして欲しいと思っています。
やっと出張から帰ってきましたっ!!
自分はかつて医療機関とのおつきあいのある仕事をしていました。
確かにやる気のない”サラリーマン医師”もいますが、一方では患者さんのために本当に親身になって尽くしている医師も多くいます。
時間を選ばず呼び出されたり、非常に重労働です。
その合間を縫って研究を続ける医師もいて、本当に頭が下がる思いでした。
どの職業でもそうですが、要はその”人”次第ではないかと思います。
わびしい世の中ですねぇ・・・