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数年振りに別居する息子・慎二(しんじ)と2人で、荒川沿いの酒蔵を訪れた赤羽中央署生活安全課の疋田努(ひきた つとむ)は、若い女性の水死体を発見した。遺体は女子短大生・朝倉結衣(あさくら ゆい)と直ぐに判明。スクリュー痕で可成り傷付いていたが、入水自殺と思われた。だが、遺体の胸に刻まれた謎の刺青文様「3」が気になった疋田は、独自に捜査を開始する。
浮上したのは、短大生が手術を受けていた美容整形外科だった。張り込み中に院長・野島修一(のじま しゅういち)が、患者らしき女性と口論する姿も目撃されている。此処は曰く付きの病院なのか。ところが、院長に焦点を絞った矢先、今度は院長が失踪してしまい・・・。
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安東能明氏の小説「侵食捜査」は、疋田務シリーズの第2弾。第1弾の「限界捜査」には「星2つ」の低評価を下したが・・・。
荒唐無稽とも思える設定は、人によって判断が分かれるだろう。面白い設定とは思うが、如何せん「色んな意味で非現実的。」な感じがするし、個人的には評価出来ない。
又、同僚の女性巡査部長・小宮真子(こみや まこ)に思いを寄せている疋田務が、“捜査中”に彼女の私生活に付いて尋ねるシーンが在るのだけれど、其の頻度が多過ぎ、白けてしまった。
総合評価は「限界捜査」と同じく、星2つとする。