15日の記事「利己主義」で記した理由から、今回の衆議院解散&総選挙には、大義名分が全く無い。
過去に何度か書いているけれど、「安倍晋三という人物を衝き動かしている源は『怨』で在り、首相の座に1日も長く留まる事だけが、其の怨を晴らせる手段と考えている節が在り、彼の中には“国民の幸せ”なんぞは全く眼中に無い。」感じすらしている。
今回の彼の決断も、「今ならば最悪でも、自民党は安定多数を確保出来る。そうすれば、更に4年間は首相の座に留まれる。」というエゴイズムからだろう。
票獲得の為に「低所得者層向けへの商品券散蒔き」を打ち出した安倍首相だが、村長様も書かれている様に、全く馬鹿げた行為で在る。
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「安倍首相、『NEWS23』の街頭インタヴュー映像に抗議『此れ、おかしいじゃないですか。』」(11月19日、TOPIC NEWS)
18日放送の報道番組「NEWS23」(TBS系)に、安倍晋三首相が生出演し、街頭インタヴューの厳しい声に反論した。
同番組は、東京・有楽町や大阪駅で「景気回復の実感が在るか?」を通行者に質問し、其のVTRをスタジオで紹介した。映像には「景気が良くなったとは、あんま思わない。」、「景気が悪いですし、解散総選挙して出直し。」、「アベノミクスは感じてない。」、「大企業しか判らへんのちゃうかな。」といった、安倍首相にとって厳しい意見も数多く登場した。
安倍首相は、先ずVTRに付いて「此れはですね、街の声ですから、皆さん選んでおられると思いますよ。若しかしたらね。」とコメントした。続けて「我々が政権を獲ってから、(国民総所得は)プラスになっています。マクロでは明らかにプラス。」等と、現政権の実績をアピールした。
更に、安倍首相は「ミクロで見ていけば、色んな方々が居らっしゃいます。中小企業の方々、小規模事業者の方々で名前を出して『TVで儲かってます。』って答えるのはですね、相当勇気が要るんですよ。」等と、番組によるインタヴュー映像の取り上げ方に異論を唱えた。
又、安倍首相は「事実、6割の企業が賃上げしてるんですから。」、「此れ、全然声反映されてませんが。此れおかしいじゃないですか。」と映像に付いて抗議していた。
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「安倍首相が支離滅裂な主張を繰り返した挙句、又、餓鬼の様に打ち切れてたよ。あんなのが日本の首相だなんて、本当に恥ずかしい。」。19日、知り合いからそんなメールが届いていた。当該番組を生で見ていなかったのだが、YOUTUBEにアップされた内容【動画1&動画2】を確認した所、知り合いの言う通りだった。
マクロだミクロだという用語を用いているが、要は「大多数は景気回復を実感しており、実感出来ていないのは少数派。だから、今回の街頭インタヴューは、TBSの“捏造”で在る。」と安倍首相は言いたいのだろう。
あらゆる世論調査の結果からも、「アベノミクスで、景気回復したとは感じていない。」と、大多数の国民は感じている。安倍政権寄りの読売新聞ですら、先日の世論調査(11月7日~9日実施)の結果では「景気回復を実感していないとする人が79%。」となっているのだ。8割近い人が「景気回復を実感していない。」としているのに、其れを“少数派”と断じるのは暴論以外の何物でも無い。以前の記事「『言葉』から透けて見える『思考』」でも指摘したが、「大多数を占める乃至は少なからずの数の事柄&意見で在っても、自分の考えに反する物は全て“少数派”と捉える幼稚な傲慢さ。」が安倍首相には在る。
又、上記の「利己主義」の中で「極端過ぎる思考の持ち主はどうしてこうも、“捏造”や“デマ”が好きなのだろうか?自身にとって不都合な存在に対しては、何でも彼んでも『捏造だ!』と激し、力尽くで黙らせ様とするのに、自身は平然と“捏造”したり“デマ”を飛ばしたりするのだから、本当に不思議。」と書いたけれど、自分自身が捏造を好んでしているからこそ、安倍首相は自分にとって好ましく無い事柄に関しては、何でも彼んでも“無根拠”に「捏造」と断じるのだろう。其処には知性の欠片も存在せず、在るのは同じ“ちせい”でも、病垂れの“痴”性だ。
雫石鉄也様が「なんのための解散ぞ」という記事を書いておられるけれど、其の御主張に全く同感。自分(giants-55)が言いたい事を余す所無く代弁して下さっている感が在り、其方を読んで戴ければと思うが、今回の選挙が安倍首相にとって、「驕る平家は久しからず」という結果になる事を切に望む。