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「米有力紙、従業員10%削減 ワシントン・ポスト」(10月11日、共同通信)
米紙ワシントン・ポストは10日、「240人の人員削減に向けて、希望退職を募集する。」と明らかにした。現在の従業員数は約2,500人で、削減数は約10%に当たる。電子版の購読者数が伸び悩んでおり、コスト圧縮を図る。
ストーンサイファー暫定最高経営責任者(CEO)が社員に宛てたメッセージで、「最優先の成長に投資する為、コスト構造を見直す必要が在るという結論に達した。」と述べた。「解雇を避ける為に、希望退職を募る。」としている。
ワシントン・ポストは、米アマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が2013年に買収。デジタル化を進めているが、政治ニュースへの関心低下から苦戦が伝えられている。
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日本のみならず世界的に、新聞業界の危機が喧伝されて久しいが、「創刊(1877年)から約146年を迎え様とし、ピューリッツアー賞を69回も受賞している名門新聞。」が、総従業員数の約10%もの人員を削減するというのは衝撃的なニュース。
昨日、移動中の車内でラジオ番組を聞いていたら、伊集院光氏が「此の前、電車に乗ってスポーツ紙を広げて読んでたんだけど、周りで新聞を読んでいる人が1人も居なくて驚いた。スマホでニュースを見ているんだよね。」と語っていた。昔は「通勤電車の中で、肩を窄めて新聞を読むサラリーマン。」の姿を当たり前の様に目にしていたけれど、確かに最近はそういう光景を見る機会が殆ど無くなった。
伊集院氏は「スマホでニュースを見ているんだよね。」と言っていたが、新聞社等“きちんとした媒体”から出された情報をニュースとして確認しているなら未だしも、誰がアップしたか判らない様な“情報”を鵜呑みにしているだけならば、非常に危険な事だと思う。
自分の“肌感覚”で言うと、「“一般人がアップした情報”の少なからずは、真偽が怪しい物。」という感じがしている。「本当かなあ?」と疑問に思い、色々調べてみると「全くのデマだった。」というケースも珍しく無い。(YouTubeでは「『〇〇』に付いて、“独自に”調査しました。」なんて“機械音声”でのナレーションが入っている動画が結構見受けられるが、其の殆どは“ネット上に転がっている真偽の怪しい情報”を繋ぎ合わせているだけという物が多いし。)
「経営環境が厳しい新聞業界が、コスト削減を図る。」というのは止むを得ない部分も在るとは思うが、「様々な情報に当たって取材し、集めた情報を多角的に精査&分析した上で報道する。」というのは大事な事。其の為には、或る程度のコスト発生は必要不可欠で在り、安易に人員削減に走る事に懸念を覚える。
安易な人員削減に走り、其の結果としてメディア全体の質が下がれば、「益々フェイク・ニュースが増え、社会は混迷方向に向かう。」事だろう。