
週刊新潮の6月12日号に、「英国に『ヴァンパイア』1万5千人って本当?」という記事が載っていた。
手塚治虫氏の大ファンなので、「ヴァンパイア」という用語を見聞すると、「月が出ている時に感情が高ぶると、狼に変身してしまう少年・立花特平(トッペイ)が主人公の漫画『バンパイヤ』。」を真っ先に思い浮かべてしまう。即ち「ヴァンパイア=狼男」というイメージなのだが、一般的には「ヴァンパイア=吸血鬼」という事になるのだろう。
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「英国に『ヴァンパイア』1万5千人って本当?」
愛した人の正体はヴァンパイアだった―。
とは、小説「トワイライト」の設定だが、強ち虚構でも無いらしい。英グリンデュア大学の講師、エミール・ウィリアムズ博士が、妙な研究を発表したのだ。「吸血鬼文化に関心を持つ彼は、文献調査とウェブ上のアンケートによって学術的なリサーチを行った。其の結果、英国全土に計1万5千人のヴァンパイアが生息する事が判明したと言うのです。」。(ライター)
博士の定義するヴァンパイアとは、「生きる為に、血を飲む必要が在ると信じる人々。」。同国に3万人居るとされるドナー(血液提供者)との“出会い系サイト”も存在し、「28歳女性。目覚めて5年です。ドナーの扱いには慣れていて、手術用の道具を使います。」、「14歳男子。ドナーは未経験だけど、ずっと興味が在りました。出来れば、20歳以下の相手が良いな。」といった書き込みが躍る。金銭の遣り取りを示す記述は見られず、飽く迄マッチングの場として機能している様子。
「因みに、一口に吸血鬼と言っても、幾つかの種に分かれているとの事。主流なのは“サングウィン・ヴァンパイア”で、血を飲み物に入れたり、傷口から啜って摂取する人達。血の代わりに他人の“生気”を吸い取る、“サイキック・ヴァンパイア”も居ます。」。
其れなら、未だ平気かも。「物騒なのが、“サイコパス・ヴァンパイア”。血を飲む為、連続殺人を犯す人達で、過去何件か例が在る。」。思わず血の気が引く。
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「吸血鬼」といって多くの人が思い浮かべるのは、恐らくドラキュラだろう。其のドラキュラのモデルとされているのが、15世紀にワラキア公国の君主として君臨し、数多の人間を串刺しにして殺す等、残虐さで知られたヴラド・ツェペシュ。しかし、「彼が、人の血を好んで飲んでいた。」等の話は無い様だ。
生き血を啜ると言えば、「自身の若返りを願って、処女の血を飲んでいたとされるエリザベート・バートリー(バートリ・エルジェーベト)。」が有名だ。16世紀、ハンガリー王国の貴族だった彼女は、「粗相をした侍女を折檻した際、其の血が自身の手の甲に掛かり、血を拭き取った後の肌が、非常に美しくなった様に思えた。」事から、以降は「侍女や近隣の領民の娘を次々に攫い、“鉄の処女”と呼ばれた拷問具にて殺害&血を搾り取った上で、血を飲んだり、血が未だ温かい内に浴槽に満たして、其の中に身を浸す事を好んでいた。」と言う。彼女の場合は、典型的なサイコパス・ヴァンパイアと言って良いだろう。
イギリスに約1万5千人のヴァンパイアが居るかどうかは別にして、「生きる為に、血を飲む必要が在ると信じる人々。」が其れなりの数が存在するとしたら、余り気持ち良い話では無い。自分の血を飲む“だけ”なら、其れは自由だが。
紀伊国屋書店出版部「眠れぬ一族」。
これは遺伝性の致死性の不眠症を追うドキュメンタリーです。普通は不眠症は死なないが、
脳の入眠中枢が犯されて眠れずに死に到るイデンセイ疾患があるそうです。
これがBSE(狂牛病)やクールー病(食人部族にだけど起きる脳疾患)と関係がある。管理人さんならばピンと来られるでしよ?
BSEは牛骨粉を🐮に喰わせたことが由来。クールーは食人!どちらも「共食い」起源です。
ここから著者は、我々の先祖が氷河期に食人を常態的に行っていた事が、いわゆる膠原病の原因になってると突き止める!
私はねぇ、この「食人」がバンパイア伝説の起源と思うのです。特に「血液」は必須の営養素を含み、栄養価が高い!
よく狩猟で放血する時に集めて、洗った腸に詰めて「血のソーセージ」を作ったものです。実にウマイ!!
中国では人肉を飢饉や戦乱の時に肉屋で打っていたのは歴史的事実ですし。
日本もやっていた!
ロシアも西欧も!
人類が生存の為に、やって来た悪夢が、種族としての深層心理に響いてあるのでは?
私は「地獄」が何処の国の宗教にもあるのは、
ホモ・サピエンス・サピエンスが、ネアンダルタール人を絶滅させてきた「光景に」起因していると思ってます!
石器時代には「戦争」は成立しないと歴史ガクシャは言うとりますが、それは嘘です!
実は単位面積と個体数から算出すると、有史以前の闘争の方が致死率が高い!
人類が氷河期に同族を食べて生存してきたのは明らかなんだですね!
グールー(屍食鬼)や人狼や吸血鬼の伝説は、その種族的な深層記憶が産んだレジェンドと思います。まぁ私がクリスチャンで「原罪」を認める性悪説を取るからかも知れませんが!
“共食い”が、疾病を生み出す。何を起因とするのか興味深い所では在りますね。