ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“親亀”転けたら“皆”転ける

2017年11月06日 | 政治関連

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「『反トランプ』に留意を=自民石破氏」(11月5日、時事通信

 

自民党の石破茂元幹事長は5日、東京都内で記者団に対し、来したトランプ米大統領に付いて「必ずしも国民の全幅信任を得ていない政権で在る事は、良く認識すべきだ。」と述べ、ロシア疑惑等で政権支持率が低迷している情勢踏まえて、関係を構築すべきだとの見解を示した。

 

石破氏は、安倍晋三首相外交姿勢に関し、「日、日に比べて日、日薄い。」と指摘。北朝鮮問題を外交的に解決する、6日の日米首脳会談で「米国と共に(対中、対韓関係を)更に強化して行く事が、極めて重要だ。」と語った。

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「自分にとって不都合な事柄は、全て『捏造!』と主張し、特定メディアを排除し様とする。」、「不都合な指摘をされると、狂った様に打ち切れ真面に答えなかったり、話を誤魔化す。」等、共通点の多さからか、安倍首相とトランプ大統領は気が合う様だ。今回の来日でも、嘗ての“ロン&ヤス関係”を再現したいのか、日米関係の蜜月振りを演出している。

 

首脳と友好関係を構築するのは、決して間違いでは無い。でも、必要以上に入れ揚げてしまうのは、“危機管理”の観点から問題が在る。特にトランプ大統領の様な、自国での支持率が異常に低く、且つ「“理論”よりも、“感情”を最優先させるタイプ。」の指導者の場合には、入れ揚げ過ぎると、彼が“失脚”した際の日本のダメージは大きくなる。“親亀”転けたら“皆”転ける。状態だ。そういう意味で、今回の石破氏の発言は全く同感だ。

 

日本の外交と言えば、「既に良い関係を構築している国の指導者を、パーティー等で接待して“良い気持ち”にさせるのは得意だが、良い関係には無い国との“関係改善”は不得意。」と良く言われる。安倍政権になって以降、特にそういった傾向が強くなった気も。

 

「自分の“御友達”には、“血税”を“自分の金”の様に散撒く。“苦手な相手”には、『もっと金を散撒けば、何とかなるだろう。』」というスタンス*1が、安倍政権からは感じられる。(そういうスタンスが、国内では「森友学園疑惑」や「加計学園疑惑」を生み出したのではないか?)長期的な戦略に基づき、血税を注ぎ込むので在れば、其れは“生き金”に成り様が、大事な血税を“死に金”にする様な散撒きは許されない。

 

*1 「イヴァンカ・トランプさんが主導した基金への57億拠出」に付いては経緯を知っており、此の件を指している訳では無い事を、念の為記しておく。


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4 コメント

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子供でも判ること (雫石鉄也)
2017-11-06 09:13:12
仲の良い友だちと、いっそう仲良くするのは簡単。
仲の悪い、知人といかに良好な関係を築くかが大切。安倍さんは簡単なことは喜んでするが、難しいことは逃げてるんですね。
安倍さんは、トランプやプーチンとは仲良しなお友だちなのは判ります。
韓国の文在寅や中国の習金平、さらには究極的には金正恩との関係も考えるべきですね。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2017-11-06 11:02:42
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「テーブルの上ではにこやかに話をし乍ら、テーブルの下では時に蹴り合いをする。」、外交って本来そういう物だと思うんです。

プーチン大統領と安倍首相は良好な関係に在ると言われていますが、悪名高きKGB出身のプーチン大統領だけに、外交面では強かさを見せている。“表の顔”ではにこやかに対応しているけれど、北方領土問題等、自国に不利な懸案事項には一切譲らない一方で、“撒き餌”をちらつかせ乍ら、自国に実利を齎す事柄を日本に呑ませるという“裏の顔”も在る。

商売人のトランプ大統領には、プーチン大統領と同じ匂いを感じるし、蜜月パフォーマンスによって日本は足元を掬われ兼ねない。安倍首相の暴走に歯止めを掛けられる存在が居ないという事に、とても危うさを感じています。
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Unknown ()
2017-11-06 15:30:28
安倍首相を中心にして、この外交事案を語ってしまうように、アメリカから観たトランプ外交の視点を観るべきだと思います。

トランプが日本を重視しているのは分かりますが、彼にすれば、中韓という、冷たい間柄にある相手国への訪問は、自力で乗り切るしかないのではないでしょうか。彼が、経営者としてアメリカンドリームを体現し、また、大統領選をも奇跡的な勝利を収めた事は、彼の個人的な説得力になっていると思います。日本は隷従する属国だとみなす米国人も居ますが、トランプの日本への好ましい評価は、経営者ならではで、経済外交を最重視し、それゆえ経済大国日本が尊著されているのが、トランプ時代であり、ファシズムとは違うものです。

されども、経済政策とグローバリズムにおいても、経済覇権主義といった言葉もあるので、北朝鮮との戦争を経済で進める事は、良い事で、トランプが得意とするところなのでしょうね。いずにしても、対北戦略は、アメリカありきではなく、日本が独自で経済面から攻めて行き、国内的には、外国人の統制など治安維持を至上に望んで良い、と思います。このままでは、安倍首相が強硬に進めて来た国内政策、共謀罪、秘密保護法など、に対して、人権意識を要される拉致への追及などが甘い、と言われても仕方がないと思います。外に甘いでは困りものです。
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>隆様 (giants-55)
2017-11-07 00:09:27
書き込み有難う御座いました。

“ドナルド・トランプ”という人物、正直良く判らないんです。経営していた会社を4回倒産させた経歴は在るものの、不動産王として伸し上がったのは事実だし、不屈の闘志が在る人間なのでしょう。でも、大統領としての彼の言動を見ると、一貫性が全く無く、感情の赴く儘という印象が強い。“日本を重視”というのも、「アメリカ・ファーストを成し遂げる手段として、取り敢えずは日本を重視。」という感じがするし。

若しも安倍首相が「トランプ大統領とは良い関係を構築出来ているから、アメリカは無理難題を突き付けては来ないだろう。」といった楽観論を持っているとしたら(対ロ政策を見ていると、そんな節が感じられる。)、其の内竹箆返しを食らうのではないかと。

自国民を“拉致”という非道な形で奪われ乍ら、何も手を打って来なかった国の責任は非常に重い。毅然とした態度で臨み、奪還した国も在るというのに。此れは自民党のみならず、政権交代で与党の座に就いた民主党等も、其の“罪”から逃れられない。

勇ましい事を言うけれど、安倍首相の対応を見ていると、「“拉致問題”を、政権浮揚策に利用している。」感じもしたりする。拉致被害者の家族達は高齢化が進み、一日も早く問題解決に向かって欲しい。
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