銀幕大帝α

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スリープ

2024年11月21日 18時46分58秒 | 韓国サスペンス

SLEEP

2023年

韓国

94分

サスペンス

劇場公開(2024/06/28)

監督:
ユ・ジェソン
脚本:
ユ・ジェソン

出演:
チョン・ユミ・・・スジン
イ・ソンギュン・・・ヒョンス

<ストーリー>

出産を控え、幸せな結婚生活を送るヒョンスとスジン。だが、ある夜からヒョンスは眠るたびに人が変わったように奇行を繰り返すようになり…。

目覚めだす――

―感想―

これホラーではないんやね。

雰囲気からしてバリバリのホラーだと思って観てたわ。

部屋いっぱいに悪霊退散のお札が貼られているのが映し出された瞬間はゾッとしたね。

嫁はんの方がおかしくなっとるやないかーい、て。

レム睡眠とか夢遊病とかは言葉では聞いた事があるけど、実際にはあんな奇怪な行動を取りまくるのか。

いやだなよな、隣で寝ていたと思ったら、何時の間にかに台所に居て、冷蔵庫の中から生魚出して食ってたら。

夫婦一緒にその病気を治しましょう、という話だけでは終わらず、そこに爺さんの霊が憑依していたてのを付け足してくる、これだから韓国映画は侮れない。

そして急に現れる女霊媒師。

この方が異様にリアル。

全く胡散臭い感じがせず、本当に存在しそうな(出来る)霊媒師だったんだよな、この辺のキャスティングも上手い。

で、なんだかんだあって最後はハッピーエンドでいいのかしら。

爺さんの霊が夫に憑依していたのも真実、と解釈してOKなのか、何せ夫が「俳優」という職業だから、演技とも見て取れるんだよねえ。

そういう意味では妙にモヤッとしたものが残るが、妻の目に映し出された描写が誠とするならば、爺は夫の体から出ていったとなるから、その視点で行けばやっぱハッピーエンドだよな。

とはいえ!その後が問題なのよ、あれだけの事を嫁さんはやっちゃった訳だから、後始末がすっげえ大変なんじゃないかと思うだけに、そこも出来れば描いて欲しかった。

にしても、ワンコ受難な作品ではある。

評価:★★★☆

24/11/21DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-11-06

メーカー: クロックワークス

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罪深き少年たち

2024年11月14日 18時10分33秒 | 韓国サスペンス

THE BOYS

2022年

韓国

124分

サスペンス/ドラマ

PG12

劇場公開(2024/06/07)

監督:
チョン・ジヨン

出演:
ソル・ギョング・・・ファン・ジュンチョル

<ストーリー>

1999年、スーパーマーケットで強盗殺人事件が発生し、3人の少年が容疑者として逮捕される。事件は終結したかに見えたが、翌年、敏腕刑事・ファンの下に真犯人に関する通報が入り…。

消えた真実
牙を剥く正義

―感想―

凄く重くもあり濃い内容で引き込まれたのだけど、それ以上に主人公や犯罪者の奥さんが人として良く出来てるんだよ。

なんか俺はそこに強く感動しちゃったんだよなあ。

勿論無罪を勝ち取り主人公側全員が笑顔となるラストシーンにも感動させられた。

そりゃあれだけ無実の少年3人を犯人に仕立て上げた警察や検事の糞っぷりを延々と見せつけられたら観ているこっちもイライラが募るのは当然で、最後はあいつらをギャフンと言わせてくれ!と願わずにはいられない。

それをちゃんと描いてくれたし、不貞腐れて退廷する顔を見た時はスカッとしたね。

それでもあいつらお咎め無しなんだよな、韓国の司法て腐り切ってるんじゃねえのか?

たった一人で、お偉いさん方に真っ向から楯突く主人公がカッコいい。

そうさ、一人くらい正義を貫く警官が居たっていいじゃない!

そういう点では物凄く応援したくなったし、彼の奥さんみたく「とことんやりな!」と背中を押したくもなったね。

本作が実際にあった事件を基にしたとかで、冤罪程恐ろしいものはないし、例え未成年でも思い切り顔と実名をTVで流しちゃう韓国のメディアが怖い、怖い。

評価:★★★☆

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ターゲット―出品者は殺人鬼―

2024年11月13日 14時35分52秒 | 韓国サスペンス

DON'T BUY THE SELLER

2023年

韓国

101分

サスペンス

劇場公開(2024/06/21)

監督:
パク・ヒゴン
脚本:
パク・ヒゴン

出演:
シン・ヘソン
キム・ソンギュン
イム・チョルス
イ・ジュヨン
カン・テオ

<ストーリー>

引っ越したスヒョンは、フリマサービスで中古の洗濯機を買う。だが、壊れた洗濯機が届き、相談した警察に捜査までは時間が掛かると告げられたスヒョンは、自ら売り手に連絡する。

スマホで買っただけなのに・・

―感想―

忘れた頃に出てくる室長。

もしかしたら監督は彼をミスリードとして誘いたかったのだろうけど、俺は単なるキモい奴なだけとしか見ず、引っ掛かりはしなかったね。

出品者に対して強気な態度を取ってしまったのが仇となりましたな。

ま、スヒョンの性格からしたら黙って涙を呑むてのが出来なかったのでしょう分からなくもないですけども。

韓国警察は無能警察とは言わせない、てのが本作でして、スヒョンの相談を受けるのがサイバー警察官の2人。

けど、他の案件も抱えているから、君の事は後回しになると告げる時は、こいつらも使えねえな、と思ってしまうものの、流石に死体を見付けると重い腰を上げざるにはいかなくなりまして。

自分の命に代えてまでしてもスヒョンを守る、犯人を捕まえる、といった本来あるべき姿となって積極的に動く所は間違いなく警察官の鑑。

クライマックスにて迫って来る殺人鬼に対し、警官とスヒョンとの二人で共同作業に入るシーンは一種の感動すら覚えてしまう。

作品としては非常にハラハラさせられて面白く観れたけれど、他人事じゃない話なんだよなあ。

現実でもフリマアプリを使って詐欺被害を受けた人も居るでしょうし、たまたまその出品者が頭のおかしい殺人鬼だったのでスヒョンが酷い目に遭うものの、スヒョンみたくそういう輩に強気で行くともしかしたら危ない事に巻き込まれるかもしれない、そんな警告を発した映画とも言える。

ま、自分で解決しようとはせず、先ずは警察に届けるてのが判断としては適切なのでしょうね。

初めはイケイケドンドンだったスヒョンが、しつこく殺人鬼の嫌がらせを受け徐々に精神的にも追い詰められて憔悴した顔になっていく辺りもリアルだった。

頼んでもいない宅配が次から次へと家に来るてのは滅茶苦茶嫌だし、それ以上に知らない男達が「家に入れろ!」と玄関開けて怒鳴り散らかされるのは最早恐怖でしかない。

そんなのが毎日続いたら、一人暮らしの女性にとっては生きた心地がしないだろうよ。

処で、途中スヒョンが異臭に気付く場面があるんだけど、結局その異臭の原因て何だったのだろう??

評価:★★★☆

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レンタル開始日: 2024-11-06

メーカー: TCエンタテインメント

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毒親<ドクチン>

2024年10月27日 15時55分01秒 | 韓国サスペンス

TOXIC PARENTS

2022年

韓国

104分

サスペンス/ミステリー

R15+

劇場公開(2024/04/06)

監督:
キム・スイン
脚本:
キム・スイン

出演:
チャン・ソヒ・・・ヘヨン
カン・アンナ・・・ユリ
チェ・ソユン・・・イェナ
ユン・ジュンウォン・・・ギボム
オ・テギョン・・・オ刑事
チョ・ヒョンギュン・・・ユン刑事

<ストーリー>

優秀な高校生・ユリは、母・へヨンの度を超えた教育と執着に悩まされていた。ある日、学校に行かず姿を消したユリが遺体となって発見され…。

あまりにも強すぎる母の愛が、
彼女を壊していく――

―感想―

ある意味本作の要である人物が、開始早々に自殺遺体として発見されるという衝撃。

そこからどうしてこんな事になったのか、色んな人物の視点から紐解いていく展開に目が離せなくなる。

もうね絵に描いたような毒親なんよ、見た目からして。

ようこんなピタッと当てはまる女優を探してくるものだなと、ちゃんとそういう役に合った女優が居るてのも凄い。

あんな母親だったら俺でも気が狂いそうになるかもだし、精神科に頼りたくなる気持ちも分かる。

重たい内容だし、鑑賞し続けるのが相当しんどくなるけれど、それでもストーリーの作りが上手いのか、演者が見事なのか、物凄く引き込まれる作品だった。

ここまでリアルに描けれるてのも韓国映画の魅力。

同じ題材で日本人が作ったとしても、まるで別物の作品が出来ちゃうんだろうなあ(悪い意味で)。

毒親は少女の母親だけとは限らず、彼女の相談役も担っている担任の先生でさえも、家族の中だと除け者扱いされているてのがね、至る所に毒親は存在しているという韓国社会の現実を突きつけられた感じがしました。

学校の先生なんて立派な職業だと思うけどねえ、何がこの毒親は不満なのか。

食べ物は粗末にしちゃいかんけど、先生が糞親父に対して顔面ケーキみたく思い切りぶちまけるシーンは正直スカッとはした。

マジで苛々としたものこの糞親父。

少女の夢「お母さんのお母さんになって愛してあげたい」

なんかそれ聞いた瞬間、胸がズキッと痛くなったわ、なんて優しい子なんだ、て。

子に向けた愛の表現も色々あるだろうけど、行き過ぎた愛は、その子を不幸にしちゃうんだなと、その点も踏まえても観ている間、観た後に結構考えさせられる物語ではありました。

とまあ、作品そのものは個人的には映画として面白く観れたんですが、このDVD仕様に多くの問題点がありまして。

先ず、字幕の文字が小さい。

しかも白字が背景と同化しちゃって読み辛いのなんのって。

他には、早送りは出来るけど、スキップが出来ない。

更にはなんとこれ、メイン画面が存在しない!

なのでチャプターでの鑑賞が不可。

やる気ねえだろこの販売メーカー。

評価:★★★★

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レンタル開始日: 2024-10-02

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ビニールハウス

2024年09月22日 19時57分12秒 | 韓国サスペンス

GREENHOUSE/VINYLHOUSE

2022年

韓国

100分

サスペンス

劇場公開(2024/03/15)

監督:
イ・ソルヒ
脚本:
イ・ソルヒ

出演:
キム・ソヒョン・・・ムンジョン
ヤン・ジェソン・・・テガン
シン・ヨンスク・・・ファオク
ウォン・ミウォン・・・チュンファ
アン・ソヨ・・・スンナム

<ストーリー>

ビニールハウスに住むムンジョンは、盲目の老人・テガンと認知症の妻・ファオクの訪問介護をしていた。そんなある日、風呂場で頭を打ったファオクが亡くなってしまい…。

半地下はまだマシ

―感想―

タイトルの色の濃さ薄っす。

これは幸薄しと掛けているんやろか。

それよか酷いなこれ。

いや作品が酷いとかじゃなくて、ここまで負の連鎖がガチッと繋がる内容も珍しいのではなかろうか。

暗いし、重いし、悲し過ぎるし、救いようが無いしで、観ててほんとしんどかった。

けど、全役者の演技力の凄さ、違和感無く「死」が数珠繋ぎとなる経緯を描き切る上での脚本の見事さには唸らされてしまったなあ。

ラストカットで自分の住み家であるビニールハウスに(証拠隠滅の為)火を点けた後、「あっ」という顔が一瞬映ってエンドロールが流れる演出も上手い。

あの一瞬の表情だけで、絶望の空気感を読み取れるからね。

あの時、普通に救急車を呼んでいれば、こういう展開にはならかっただろうと思うと、観ているこっちもやるせない気持ちにはなるわ。

殺した訳でなく、一種の事故から起きた悲劇ではあったから、なんで遺体を隠しちゃったかなあと、その後の理不尽過ぎる出来事が連続する事を思えば完全に選択をミスってるよね。

少年院に入っていた息子ともう一度暮らしたいという一心だけで、止めとけばいいのに余計な行動へと走った結果が、主人公以外の主要人物がほぼ死亡ですよ。

だから最初に書いたんです、酷いなと。

主人公は精神的な疾患を抱えているとは言え、冷静な判断が欠如した事が、こんなにも酷い仕打ちを全身で浴びなくてはいけなくなるのか、神様も非情よのぉ。

評価:★★★☆

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レンタル開始日: 2024-08-25

メーカー: ミモザフィルムズ

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