銀幕大帝α

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ザ・チャイルド

2013年06月27日 00時09分59秒 | 洋画ホラー
COME OUT AND PLAY
2012年
メキシコ
87分
ホラー
劇場公開(2013/05/11)

監督:マキノフ
製作:マキノフ
脚本:マキノフ
出演:
ヴィネッサ・ショウベス
エボン・モス=バクラックフランシス

<ストーリー>
子供が生まれる前にふたりだけで最後の旅行をしたいと、休暇を利用しスペインの孤島にやって来た新婚カップルのフランシスとベス。島に着くと、なぜかそこには子供しか見当たらず…。

-感想-

観終わった後に凄く憂鬱にさせるホラーとしてカルト的に名を残しているオリジナルだっただけに、何時かは誰かが何処かの国でリメイクするだろうとは思ってはいたけれど、まさかこんなにもひっそりとリメイクされていたとは。
しかも私の知らぬ間に日本でも劇場でちゃっかり公開されてるし。

謎の覆面監督マキノフさんが作り変えたリメイク版『ザ・チャイルド』ですが、展開そのものはオリジナルと殆ど同じ。
完コピか?って思う程です。
若干グロ描写がキツくはなっているけれど、ストーリーは一緒なので“懐かしいなぁ”という気持ちだけで観てしまうのは残念。
リメイクならではの新鮮な味付けが欲しかったかも。

後、オリジナルでは反戦メッセージを込めた映像を冒頭等で流し、子供達が何故に大人達を殺し始めたのかという部分にある程度の説得力を持たせていたのだが、リメイクではそれをばっさりと無くしてしまっているので、子供達の殺しに理由が見当たらず意味不明になってしまっている。
それ故にラストでの子供達による船出にも‘これから始る恐怖’なるものが伝わってこないので嫌な余韻が丸で味わえない。
そういった意味でも本作は色々と勿体無い作りになってしまったリメイクと言えるかもしれない。

ま、それでも「誰が子供を殺せるのか?」という含みを持たせたプロットそのものは面白いので、一本のチャイルドホラーとして観れば、無邪気に笑い声を上げながら大人を殺していく子供達の姿に不気味さを抱かされるし、地獄から逃れる為に意を決して反撃に出た者が生き残る為の正義を貫こうとしてそれが逆に異常者と勘違いされ、真実を知らぬ別の者に葬り去られてしまうという後味の悪さだけは上手く継承されていて、それなりの鬱な状態にはさせられるといった点を考えてみれば佳作なホラー作品と言えるのではないだろうか。
『お腹の中の子に殺される』ってのも改めて観ると奇抜な発想ですもんね。

作中では多くの子供達による、遺体をノコギリでギーコギーコと解体したり、目玉をツンツンしたり、生首で遊んだりとかもうヤバいシーンが後半立て続けに出てくるのだが、幾ら作り物相手の演技とはいえ流石に未成年にそれはマズいだろうっていうか親が良くOKしたなぁって。
めっちゃ幼い子もいたけど・・・あ~こういう子達が将来大人になったら、この体験を糧に新進気鋭のホラー監督として目覚めていくんだろうなぁと少し感慨に耽てしまった。
羨ましいじゃねぇかコンチクショウ。

評価:★★★
13/06/26DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-06-05
メーカー:アドニスSQ(アメイジングD.C.)

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『ザ・チャイルド(1976)』(オリジナル)※個人的評価:★★★☆

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切り株画像(映画『ザ・チャイルド』より、悪魔の子達は容赦無し)

2013年06月26日 23時53分13秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
【ネタバレ注意】

何かに目覚めた子供達は突如、島の大人達を次々に殺していく。
そんな悪魔の様な子供達に襲われると、大の大人でも無惨な切り株姿に変えられてしまうのであった・・・。



御開帳~。
街の外科医もコレ観たらビックリしちゃう程の見事なアジの開き状態であります。

切り株度(3/5)

レヴュー:『ザ・チャイルド』

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みなさん、さようなら

2013年06月22日 01時32分58秒 | 邦画ドラマ
2012年
日本
120分
ドラマ/青春
PG12
劇場公開(2013/01/26)



監督:中村義洋『ポテチ』
原作:久保寺健彦『みなさん、さようなら』
脚本:中村義洋
主題歌:エレファントカシマシ『sweet memory』
出演:
濱田岳渡会悟
倉科カナ緒方早紀
永山絢斗薗田憲明
波瑠松島有里
田中圭堀田
ベンガル泰二郎
大塚寧々渡会日奈

<ストーリー>
「一生、団地の中だけで生きる」と決意した悟は、初恋も親友も就職も団地の中で済ませてしまう。だが、時が経つにつれ友人が団地を出て行ってしまい…。

悟、12歳。
団地から一歩も出ずに
生きると、きめた。


-感想-

やっべぇ。
なにこの、目が離せなくなるストーリーの面白さは。

中学生と云われても何ら違和感を抱かせない童顔の濱田岳が

「俺が団地を守るんだ!」

と日々、大山倍達を参考に自我流空手の特訓に励み、目潰し・金蹴り、そして人差し指一本腕立て伏せを習得していく中、遂にその実力を試すには最適な人物が登場する。

人間のクズ・田中圭がそれだ。

ここで味合うカタルシスといったらもう言葉では言い現せられない程のもので、濱田岳の勇姿というか田中圭率いる屑3人がこてんぱんにぶっ倒される様に痛快飛び越えて感動を全身で浴びて心と体が打ち震えているのを実感出来た位だった。
正直、濱田岳が恰好良すぎてちょっと泣きそうになってしまった。

彼が一歩も団地から出られないってのにはきちんと訳があるのだが、その重く背負ってきたトラウマから一つの事件を機に解放された時、遂に独り立ちを決意し外界へ飛び出す事に成功する。
そう決意させた裏に大きく存在していたのは母親の姿。
息子の前では素知らぬ顔をしていた母親だったが、実は常に我が子の事を心配し気に掛け、陰で泣いたり喜んだりしていたのだ。
母の愛以上に勝る者は無しとは正にこの事で、主人公と一緒になって母親の優しさに触れられた瞬間、わたしもジワァと込み上げて来るものがありました。

母さん、今まで見守ってくれて有難う

階段の下から団地を見上げ、笑顔で手を振る主人公。
それを観て我々にも彼の今後の大きな成長に期待を持たせてくれるのだから、なんて清々しくも素敵なラストシーンなんだろうってね、エンドロールをほっこりとした気分で迎える事が出来たのも、それだけ私も主人公の生き様に同化しながら観続けていたってことなんだろうなぁ。

ほんと、悪い部分が見付けられない位に物語が凄く良いし、風変わりな男が主人公だけど全く嫌いになれないというか寧ろ応援したくなるタイプ。
これも全て濱田岳という役者の演技の上手さがあってこそだろうね。
喜怒哀楽の使い分けが絶妙で、彼の多彩な演技に目を惹きつけられました。

また脇を固める俳優達も見事で、作品をそれぞれに盛り上げてくれていますが、取り分け印象に残ったのは濱田岳の同級生役だった2人の女優でしょうね。
隣人の波瑠、マドンナ風の倉科カナ。
この二人がね、とりあえず≪エロ≫くてねぇ。
濱田岳とのソフトな濡れ場を見せてくれるんですけど、波瑠ちゃんの「ダメぇ」と焦らすとことか、カナちゃんの「いいよ(ニッコリ)」と積極的なとことか、この両者の対照的な恥じらい顔が堪らなく≪エロ≫くて、私にもドキドキさせてくれるし、股間を硬くさせてくれるしで、いやぁ2人とも若いのに刺激的な演技が物凄く素晴らしかった!!

レンタル店では殆ど誰も借りてないし、ネットレンタルでも何故か人気が低いこの作品だけど、観ない人は損をしていると思うなぁ。
名ばかりの内容スカスカ洋画を観る位なら、本作を観て人生とは?とあれこれ考えた方が時間を有意義に過ごせるんじゃないかと、私は多くの人に観て欲しいけどね。

評価:★★★★★
13/06/21DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-06-05
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

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エンド・オブ・ザ・ワールド

2013年06月18日 23時57分00秒 | 洋画ドラマ
SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD
2012年
アメリカ
101分
ドラマ/SF/ロマンス
劇場公開(2013/01/18)



監督:ローリーン・スカファリア
脚本:ローリーン・スカファリア
出演:
スティーヴ・カレル『ラブ・アゲイン』ドッジ
キーラ・ナイトレイ『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』:ペニー

<ストーリー>
地球滅亡を目前に、最愛の女性に会いに行こうとする中年男と隣人女性の奇妙な旅を描く。

君に出会えたから
世界の終わりも
怖くない


-感想-

世界終焉を迎える中での一組の男女に焦点を絞り、それぞれの目的の為に2人が連れ添って旅に出る心温まるストーリー。
ディザスタームービーではなくロードムービーという時点で好みが分かれるかもしれません。
私はイマイチでした^^;
話が淡々としているし、ここという盛り上がり的な場面も無くて、結構ダレちゃったんですよねぇ。
知り合ったばかりの男女が、旅を続ける内に惹かれ合い恋を実らせていくというプロットは温かみこそあるのですが、余り私の心の琴線には触れず感動も無かったです。

観続ける上で気になるのは最終的にはどう終わるのかという部分だけでして、綺麗なラストシーンだなとは思いましたが、それ以上のものは出てこなかったなぁ。
じわっとくる余韻みたいなのは欲しかったかも。
それとある程度の世界崩壊シーンは映し出して貰いたかったかなぁって、そこに期待していたというか本心でそういう映像を観たかった自分としては肩透かしな感じでした。

胸薄派な私はキーラ・ナイトレイの体は好きなんですけど、彼女の眼がねちょっと苦手なんスよね。
キリッとしている眼を見ていたら性格キツそうに思えて。
実際はどうかは知らないですけど。

評価:★★☆
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メーカー:ミッドシップ

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ロンドンゾンビ紀行

2013年06月13日 23時57分54秒 | 洋画ホラー
COCKNEYS VS ZOMBIES
2012年
イギリス
88分
コメディ/ホラー
R15+
劇場公開(2013/01/12)



監督:マサイアス・ヘイニー
出演:
ハリー・トレッダウェイアンディ
ラスムス・ハーディカー『ロード・オブ・クエスト ~ドラゴンとユニコーンの剣~』テリー

<ストーリー>
イースト・ロンドン地区の工事現場で古代遺跡と共にゾンビが発見された。一方同じ頃、閉鎖の危機に追い込まれた老人ホームを救うため、地元のボンクラ兄弟が銀行強盗を企み…。

女王陛下のゾンビ退治大作戦
イギリスで脅威の大ヒット!!


-感想-

オープニングでの遺跡を掘り起こして作業員が骸骨ゾンビに食われる辺りは「おぉっ!」てなったんやけどね。
その後が自分的にはあんまりやった。

なんかねぇ笑い所がよく分からんのですわ。
銀行強盗している間にロンドン壊滅。
あんな短時間であそこまで酷くならんやろうって。
幾らなんでも端折り過ぎ。
街の崩壊具合に対してゾンビの数の少なさ。
なんだかなぁって思うのよね。

ここは笑うべきシーンなんだろうなって幾つものユーモアシーンはあるけれど。
例えば歩行器使って逃げるお爺ちゃんのシーンとか。
他にも頭に鉄板仕込んだミッキーがゾンビ化した時の一悶着とか。
どちらも演出次第ではもっとコミカルなシーンになったんじゃないかなぁって。
ガハハッて声に出して笑えたかもしれない、そう思うと勿体無い作りだよねぇ。

イギリス映画らしいイギリスならではの小ネタ(フーリガンや二階建てバス)もあるけれど、これもイマイチやったなぁ。
折角の面白い素材を上手く活かしきれていないというか、それ以前に監督に笑いのセンスが無さ過ぎなのかも。

ただお笑い以外では印象に残るものはあって、グロ描写は中々なんだよね。
特殊メイクはしっかりとしてあってそこは凄く好感が持てた。
後、レイお爺ちゃん。
元軍人という事だけあってスーパー爺ちゃんってなキャラ設定は最高で、その勇ましい戦いっぷりには結構グッときたし、何よりラストでの殺られた!と思わせてからの機関銃乱射にはメッチャ感動しちゃったのよね。
「爺ちゃんカッケェエエ!」
と心の中で叫んじゃったけど、画面の向こうから「爺ちゃんって呼ぶな!」て怒られそうやわ(笑)

評価:★★★
13/06/13DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-06-05
メーカー:アミューズソフトエンタテインメント

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