COME OUT AND PLAY
2012年
メキシコ
87分
ホラー
劇場公開(2013/05/11)
監督:マキノフ
製作:マキノフ
脚本:マキノフ
出演:
ヴィネッサ・ショウ:ベス
エボン・モス=バクラック:フランシス
<ストーリー>
子供が生まれる前にふたりだけで最後の旅行をしたいと、休暇を利用しスペインの孤島にやって来た新婚カップルのフランシスとベス。島に着くと、なぜかそこには子供しか見当たらず…。
-感想-
2012年
メキシコ
87分
ホラー
劇場公開(2013/05/11)
監督:マキノフ
製作:マキノフ
脚本:マキノフ
出演:
ヴィネッサ・ショウ:ベス
エボン・モス=バクラック:フランシス
<ストーリー>
子供が生まれる前にふたりだけで最後の旅行をしたいと、休暇を利用しスペインの孤島にやって来た新婚カップルのフランシスとベス。島に着くと、なぜかそこには子供しか見当たらず…。
-感想-
観終わった後に凄く憂鬱にさせるホラーとしてカルト的に名を残しているオリジナルだっただけに、何時かは誰かが何処かの国でリメイクするだろうとは思ってはいたけれど、まさかこんなにもひっそりとリメイクされていたとは。
しかも私の知らぬ間に日本でも劇場でちゃっかり公開されてるし。
謎の覆面監督マキノフさんが作り変えたリメイク版『ザ・チャイルド』ですが、展開そのものはオリジナルと殆ど同じ。
完コピか?って思う程です。
若干グロ描写がキツくはなっているけれど、ストーリーは一緒なので“懐かしいなぁ”という気持ちだけで観てしまうのは残念。
リメイクならではの新鮮な味付けが欲しかったかも。
後、オリジナルでは反戦メッセージを込めた映像を冒頭等で流し、子供達が何故に大人達を殺し始めたのかという部分にある程度の説得力を持たせていたのだが、リメイクではそれをばっさりと無くしてしまっているので、子供達の殺しに理由が見当たらず意味不明になってしまっている。
それ故にラストでの子供達による船出にも‘これから始る恐怖’なるものが伝わってこないので嫌な余韻が丸で味わえない。
そういった意味でも本作は色々と勿体無い作りになってしまったリメイクと言えるかもしれない。
ま、それでも「誰が子供を殺せるのか?」という含みを持たせたプロットそのものは面白いので、一本のチャイルドホラーとして観れば、無邪気に笑い声を上げながら大人を殺していく子供達の姿に不気味さを抱かされるし、地獄から逃れる為に意を決して反撃に出た者が生き残る為の正義を貫こうとしてそれが逆に異常者と勘違いされ、真実を知らぬ別の者に葬り去られてしまうという後味の悪さだけは上手く継承されていて、それなりの鬱な状態にはさせられるといった点を考えてみれば佳作なホラー作品と言えるのではないだろうか。
『お腹の中の子に殺される』ってのも改めて観ると奇抜な発想ですもんね。
作中では多くの子供達による、遺体をノコギリでギーコギーコと解体したり、目玉をツンツンしたり、生首で遊んだりとかもうヤバいシーンが後半立て続けに出てくるのだが、幾ら作り物相手の演技とはいえ流石に未成年にそれはマズいだろうっていうか親が良くOKしたなぁって。
めっちゃ幼い子もいたけど・・・あ~こういう子達が将来大人になったら、この体験を糧に新進気鋭のホラー監督として目覚めていくんだろうなぁと少し感慨に耽てしまった。
羨ましいじゃねぇかコンチクショウ。
評価:★★★
13/06/26DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-06-05
メーカー:アドニスSQ(アメイジングD.C.)
オフィシャル・サイト(英語)
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関連作:
『ザ・チャイルド(1976)』(オリジナル)※個人的評価:★★★☆
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