2003年
日本
129分
ホラー/任侠・ヤクザ/コメディ
R-15
劇場公開(2024/06/15)
監督:
三池崇史
『怪物の木こり』
出演
曽根英樹
哀川翔
吉野きみ佳
火野正平
冨田恵子
曽根晴美
川地民夫
木村進
間寛平
加藤雅也
小沢仁志
遠藤憲一
小沢和義
山口祥行
長門裕之
石橋蓮司
丹波哲郎
<ストーリー>
奇行が目立つ兄貴分の尾崎を誤って殺してしまった南。目を離した隙に尾崎の死体が消え、2日目の深夜“牛頭”が尾崎からの手紙を差し出す…。
この恐怖、感染は避けられない。
―感想―
牛頭♪牛頭♪牛頭ぅ♪
素晴らしい!なんちゅうけったいな歌なんだ、頭から離れん。
旧HP時代に本作はレンタルで鑑賞して、感想もそのHPにUPしていたのだが、今はもうそれが見られない。
どんな感想を書いたのか、星何個付けたのか丸っきり覚えていない。
で、何故今回、セル版を購入してまで再見したくなったのかと言うと、何でもこれが!都内で劇場限定公開されたとの事で、確か訳分からん内容だったよな?と薄い記憶を濃くする為に踏み切ったという訳。
「あれはヤクザだけを殺す為に訓練されたヤクザ犬だ」
オープニング一発、可愛らしいワンコをおもくそぶん回して叩きつける哀川翔。
その後も、母乳飲むかい?と迫って来る旅館のババア、急に始まる霊召喚儀式、「私が尾崎よ南!」突如現れた吉野きみ佳からそう告白され混乱する舎弟の南、そしてあの衝(笑)撃的なラストへと、俺の薄い記憶通り訳分からないまま勢い落とさず突き進んでいく。
終盤、にゅっと姿見せる牛頭のインパクトは抜群である。
脇を固める俳優陣はとんでもなく豪華。
同じ台詞しか言わない丹波哲郎をあそこまで存在感として引き立たせられるのは三池監督しかおるまい。
最近ではチャリンコに乗って日本中を旅して回っている火野正平もインパクト残していたし、間寛平にしてもそうだが、少ししか出番のない著名な俳優さん達が妙に生き生きとした演技を見せていて楽しませて貰った。
その中でも特に異彩を放ってたのがヤクザの親分と言ったらこの人、ケツの穴に「おたまの柄」をぶっ刺さないと勃たない石橋蓮司だろう。
クライマックス直前に南と一悶着起こす場面は余りにもシュール過ぎて大笑いだった。
当時美人女優枠だった吉野きみ佳には変態染みた台詞を言わせちゃうし(真顔であれを言われると変にドキドキしちゃう。つか良く引き受けたなw)、で、彼女のアソコから哀川翔がポンッ!でしょ。
理解に苦しむっちゅうねんw
でも俺、嫌いじゃないんだよなあ、何故かって何度も声に出して笑ってしまったから。
ストーリー的には大雑把に書いたら、奇妙な行動が目立つ尾崎を親分の命令でヤクザ処分所へ連れて行く途中に、その尾崎が行方不明となり、慌てた舎弟の南が右往左往しながら探し回る、それだけのもの。
そこにわんさかと奇人変人が登場、南同様に鑑賞者も「なんなんこれ...」な空気を味わい続ける。
確かに万人受けする内容では無いかもしれないが、そんな理解が頭に追い付かない展開をブラックなユーモアとして面白いと感じれば俺みたく好きになれるんじゃないかなあ。
カルト作と言われる所以、納得であります。
因みに主役は哀川翔ではありません、オープニングとラストしか出てきませんので。
あくまでも舎弟の南を演じた曽根英樹が主人公であり、彼の物語です。
なぞなぞ問題「座っていても たってしまうものって何だ?」30秒で答えよ!!
俺、答え「チ〇コ」かと思ってしまった(笑)
制限時間内でこれに答えられなかったら、大切なものを奪われるぞ急げ!(結局大切な「もの」て何だったのだろう?)
ホラーのジャンルで括られているが、どちらかと言えば牛乳恐怖症に陥るかもしれない、そっち系のホラー。
後は尾崎による復讐奇譚とも感じ取れなくもないが。
でもずばり、本作の位置付けは(牛乳好きな人を牛乳怖いと思わせる)ミルクホラー(笑)。
良かったその点俺は牛乳飲まないから全く害は無い。
評価:★★★☆
24/06/26DVD鑑賞(セル版)
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