現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

20世紀少年 最終章

2009年09月07日 | 映画
映画「20世紀少年」もついに最終章へ。

第2章の終わり方が何だかいまいちしっくり来なかったから、最終章でのオリジナルの締めがどうなるのか、かなり不安に思ってしまった。

確かに原作と違うオリジナルの終わり方。でも、決して原作のラストのテイストを損なわない結末で、充分スッキリと観終えることが出来た。

それに原作は最後まで重々しい空気が消えなかったけど、映画のラストは比較的明るめだったから、よりスッキリしたのだと思う。ただ、やはり全体的なストーリー展開を考えると、無理があったのは否めない。

願わくば、もう少ししっかりと2017年がどんな世界なのかを分かるようにして欲しかった気がする。ざっくりとした世界観で何が何だか分からないと思えてしまった。2017年を生きている人の背景もあまり見えて来なかったし。まあ、この辺は原作を知っているからこそ、説明が足りないと感じてしまうのかも知れないけどネ。

映画だけを観た人にはどう映ったんだろう?

それにしても全3章という構成は長かったなぁ…。
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8月のシンフォニー

2009年09月06日 | 映画
シンガーソングライター川嶋あいさんの自著を基に“相当の”フィクションを加えた作品。実話を基にしたフィクションという言葉はよく聞くけど、あえて“相当の”と付け加えるのは珍しいと思う。

川嶋あいさんというと、どうしても「I WiSH」のボーカルという印象が強かったため、個人としての印象や情報があまりなかった。映画の中で語られる路上ライブや、生い立ちの話は全てが驚きだった。

そして、映画の冒頭で“相当のフィクションを付け加えた”と紹介されていたため、どこまでが本当なの?と疑問にも思えてしまった。(どうやらストーリーの根幹は実話のようで、ちょっと安心。)

あいさんが路上ライブに傾ける情熱や、その周りを支えるスタッフの懸命な姿、随所の使用されている実際の歌はとても良かった。
ただ、リアリティを追求しているというアニメ映像の方は、逆に違和感を持ってしまったし、途中で差し込まれている実写映像が何を表現したかったのかが分からなくて残念な気がした。

映画と音楽という組み合わせが好きというだけで興味を持ったんだけど、今まであまり知らなかった川嶋あいさんを知る良いきっかけになった。
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サマーウォーズ

2009年09月05日 | 映画
アニメ映画「時をかける少女」の細田守監督の新作というだけの認識で、それほど期待していなかった。いや、もちろん世間での反響は耳にしていたけども。

予想以上に心に残る映画だった。近未来を想像させる最先端のネット社会と、それとは無縁に思える長野県の山村。ネット社会のコミュニケーションと、現実社会の大家族の絆。この奇妙な取り合わせがとても気持ち良く描かれていて、そこで事件に巻き込まれる主人公・健二の振る舞いが、コミカルで健気でもあり、最後は思わず映画の中に向かって応援してしまっていた。

気弱な高校生である健二が特技の数学を生かして成長する姿や、憧れの夏希先輩との淡い恋模様も良かったけど、それよりも仮想空間OZ(オズ)を中心としたネット社会の世界観が良かった。

一見、ゲームのように受け取れるけど、現実社会とネット社会がかなりの密接度でリンクしている。仮想空間OZは、現代人の思い描くネット社会の理想なのかも知れない。ああ、近未来を思い描いた世界ってどうしてこんなに楽しそうなのだろう。

ただ、同時にこの映画の中で起こる問題は、ネット社会の持つ危険性そのもの。決して楽観視は出来ないんだよね。

人と人との繋がりが大切。古きよき時代の絆と、インターネットを通じて繋がる現代社会の絆。時代や媒体が変化しても、大切なものは変わらないんだということが痛いほど伝わってくる映画だった。
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ハリー・ポッターと謎のプリンス

2009年08月01日 | 映画
ご存知、ハリーポッターシリーズ第6章。

“クライマックスはここから始まる”というCMのキャッチコピーが示すように、最終章への導入部という色が強い気がした。

復活したヴォルデモートを倒すための手がかりを見つけるため過去の記憶を辿ったり、改ざんされた記憶を引き出すために駆け引きしたり。

また、ハリーの成長を描く中で、各章でのアクセントになっていた恋愛模様が今までよりもしっかりと描かれていたのが印象的だった。ハリー、ロン、ハーマイオニーの関係が今後どうなるのか楽しみだ。

ただ、クライマックスへの導入部だからなのか、話の主軸がそれほどガッチリしていない気がして、盛り上がりに欠けた感じがしてしまった。ヴォルデモートを倒す手がかりも途中までだったし。

いよいよ後は最終章を残すのみ。と思ったけど、最終章は2部構成だとか。ホントのクライマックスは最終章第2部なのかなぁと思ったら、少しテンションが下がってしまった
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破

2009年07月31日 | 映画
ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」の公開から約2年。ついに第2弾が公開された。

前作に引き続き不透明な感じのする内容。目的不明の使徒の攻撃に、使徒殲滅を至上命題としているネルフなのにゼーレという上層組織と怪しげなやり取りをしている碇。さらには聴きなれないコードで変化するエヴァ(この辺がこの新劇場版オリジナルらしい)と、相変わらず謎が多い。

そんな中、第3のパイロット、アスカの登場で自分の存在意義に疑問を持ち始めるシンジと、そんなシンジに対して綾波レイが少しずつ心を開き始めているのが描写としてとても気持ち良かった。

私はこの“新劇場版”でしかエヴァを知らないため、この第2弾でどのようにテレビシリーズの内容から違ってきているのか分からない。
そんな私のような客にも分かりやすく、ここからストーリー変わるよっていう合図があったのはご愛嬌ってところか。

新キャラクターのマリがどんな役割なのか、アスカやシンジ、レイがどうなってしまったのかなどは次作までのお楽しみになっているので、次作の公開が待ち遠しい。

ところで、その次作「Q」の公開はいつになるんだろう?今作の公開が予定より1年遅れたことを考えると、あまり早い時期を期待しない方が無難なのかなぁ
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トランスフォーマー・リベンジ

2009年07月12日 | 映画
2年前に上映した「トランスフォーマー」の続編。前回の戦いの後、トランスフォーマーたちの存在は国の機密事項として扱われ、オプティマスたちは新たに設立されたネストという軍の組織と共にディセプティコンの残党を殲滅するために戦っていた。

前作同様、スピーディーな展開に迫力ある戦闘シーンは圧巻だった。スピーディー過ぎて、冒頭の戦闘シーンはどっちがどっちだか追い切れないくらい。

大学生になったサムと恋人のミカエラとの関係も少し進展。ただ、あくまで主軸はトランスフォーマーたちの戦いなので、そこはそれほど強いインパクトを残さない程度で、この辺もまた前作同様ちょうど良かった。

サムとトランスフォーマーたちの友情もなかなか良い出来。オプティマスがやられるシーンではロボットの戦いにも関わらず、ちょっと泣きそうになってしまった

前作からの引き続きネタもいくつかあって、復習をしてなかったのがちょっと悔やまれた。せっかくDVD持ってるっていうのに
(この前のテレビ放送、見ておけば良かったなぁ…。)
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ROOKIES-卒業-

2009年07月05日 | 映画
昨年TVドラマでヒットしたROOKIESの映画化。

この映画版では、ドラマでは構成上省かれてしまった新入生の赤星と濱中の加入と、安仁屋の因縁の相手である川上との勝負を描いている。

それなりの内容だったけど、やはり2時間強に収めている分、全体的に薄い感じが否めなかった。特に川上との対戦が原作より1年遅れているため、川上がただの対戦相手になってしまったのは残念だった。まあ、原作のままの展開を映画化するのは、時間的に難しいということだろう。

ただ、時間的にという話をするなら、濱中と平塚のくだりはなくても良かったのでは?と思ってしまう。野球をやると決めたのにちゃんと禁煙しなったり、練習もそれほど力を入れてなかったりというヘタレなシーンがほとんどないから、キャラ設定が分かり難いし、存在感がなかった。

どうせなら、映画化ではなく、ちょっと多めに時間枠をとってドラマスペシャルでやって欲しかったかなぁ。原作を知らなければ、そんな風に思うこともないだろうから、もっと単純に楽しめたのかも知れないけど。
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天使と悪魔

2009年06月29日 | 映画
秘密結社イルミナティの復活に、啓示の道を辿る謎解き。
最初から最後までかなりのハイスピードで話が進んでいくから、正直言って話を追いかけるのが大変だった。

4人の枢機卿を1時間毎に殺していくという予告に対しての謎解きだから、展開が速いのも頷ける。ただ、ホントにあんな短時間で謎解きと移動を繰り返せるものなのかと思ってしまった。移動範囲がヴァチカン市内だから可能なのか。

私はスッカリ騙されていたので、最後の展開はかなりやられたという思いが強かった。ひょっとして中盤くらいには、あれ?と思う場面があったのだろうか。

ダ・ヴィンチ・コード」がかなり難しい内容で、当時、映画公開前に関連番組が多々あって、それを見ていて助かったという記憶があったから、今回のはどうだろうと思っていた。

確かに馴染みのない言葉がたくさん出てくるし、展開もかなり速いけど、全く分からないまま進んでいくわけじゃないし、何となく話を追えているだけで充分楽しめる内容だと思う。

久しぶりの映画には満足だったけど、映画館の中が物凄く寒かったのがキツかった
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余命1ヶ月の花嫁

2009年05月17日 | 映画
“みなさんに明日が来ることは奇跡です”

この言葉で始まるストーリーは、若年性乳がんを患った長島千恵さんの闘病生活を取材したドキュメンタリーに基づいているとのこと。

余命はあと一ヶ月。
もし自分が、家族が、知人が、そう告げられたら、自分はどう思い、どんなことをするだろう。してあげられるのだろう。

映画では闘病生活を支えた人達の優しさで溢れていた。そして、何よりも長島千恵さん本人の優しさが溢れていて、自然と涙が零れていた。

ストーリー展開としてはやや淡白に思えた部分もあったけど、パンフを読んだらあえて脚色をしなかったと書いてあったので、きっとそういうことなのだろう。

エンドロールで流れた主題歌も映画とリンクした歌詞で涙を誘われた。
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名探偵コナン 漆黒の追跡者

2009年05月02日 | 映画
春の定番、コナン劇場版第13弾を観て来た。

13という不吉な数字にかけて、黒の組織が久々劇場版に登場。しかも前回登場したときよりも本編での黒の組織との関わりが進行しているから、よりスリリングな展開になっていた。

前作はクラシックという文化的な世界が舞台だったからか、それほど動き捲くるコナンの姿がなかったけど、今作は打って変わって、やり過ぎってくらい動き回って、独断の捜査もし捲くっていた。

それが見てて面白いし、それがなかったら話にならないから、上映中はなるべくそういうところは気にしないようにしているのだが…。

さすがにコナンが一人で見知らぬ一般人宅へ聞き込みに行くのは無理があると思ってしまった。いくら名探偵・毛利小五郎の助手だって名乗ったとしても、小学生に人の過去に関わるアレコレを話してくれると思えない。

まあ、そんなシーンもありつつ

連続殺人事件と暗号解読&黒の組織との対峙っていう構成はそれなりに見応えがあった。麻雀牌を使った暗号の解読については、もうちょっと勘のいい刑事さんがいてもいい気がしたけどね。
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