アニメ映画「時をかける少女」の細田守監督の新作というだけの認識で、それほど期待していなかった。いや、もちろん世間での反響は耳にしていたけども。
予想以上に心に残る映画だった。近未来を想像させる最先端のネット社会と、それとは無縁に思える長野県の山村。ネット社会のコミュニケーションと、現実社会の大家族の絆。この奇妙な取り合わせがとても気持ち良く描かれていて、そこで事件に巻き込まれる主人公・健二の振る舞いが、コミカルで健気でもあり、最後は思わず映画の中に向かって応援してしまっていた。
気弱な高校生である健二が特技の数学を生かして成長する姿や、憧れの夏希先輩との淡い恋模様も良かったけど、それよりも仮想空間OZ(オズ)を中心としたネット社会の世界観が良かった。
一見、ゲームのように受け取れるけど、現実社会とネット社会がかなりの密接度でリンクしている。仮想空間OZは、現代人の思い描くネット社会の理想なのかも知れない。ああ、近未来を思い描いた世界ってどうしてこんなに楽しそうなのだろう。
ただ、同時にこの映画の中で起こる問題は、ネット社会の持つ危険性そのもの。決して楽観視は出来ないんだよね。
人と人との繋がりが大切。古きよき時代の絆と、インターネットを通じて繋がる現代社会の絆。時代や媒体が変化しても、大切なものは変わらないんだということが痛いほど伝わってくる映画だった。
予想以上に心に残る映画だった。近未来を想像させる最先端のネット社会と、それとは無縁に思える長野県の山村。ネット社会のコミュニケーションと、現実社会の大家族の絆。この奇妙な取り合わせがとても気持ち良く描かれていて、そこで事件に巻き込まれる主人公・健二の振る舞いが、コミカルで健気でもあり、最後は思わず映画の中に向かって応援してしまっていた。
気弱な高校生である健二が特技の数学を生かして成長する姿や、憧れの夏希先輩との淡い恋模様も良かったけど、それよりも仮想空間OZ(オズ)を中心としたネット社会の世界観が良かった。
一見、ゲームのように受け取れるけど、現実社会とネット社会がかなりの密接度でリンクしている。仮想空間OZは、現代人の思い描くネット社会の理想なのかも知れない。ああ、近未来を思い描いた世界ってどうしてこんなに楽しそうなのだろう。
ただ、同時にこの映画の中で起こる問題は、ネット社会の持つ危険性そのもの。決して楽観視は出来ないんだよね。
人と人との繋がりが大切。古きよき時代の絆と、インターネットを通じて繋がる現代社会の絆。時代や媒体が変化しても、大切なものは変わらないんだということが痛いほど伝わってくる映画だった。