3日目の世界柔道は男子73kg級、女子63kg級、57kg級の3階級が行われた。結果が凄過ぎたので今日はまずこの感想から。
秋本啓之選手(男子73kg級)、上野順恵選手(女子63kg級)、松本薫選手(女子57kg級)
金メダルおめでとう!!
そう、今日は全階級で金メダルという快挙を達成していたのだ。100個目の金メダルが確定し、さらに2個をプラスした。いやー、それにしても大興奮だった。
いつもは、「所詮録画放送だし、実際の試合順と放送順は関係ないだろう」と思い男子、女子の順に重い方の階級から振り返っていたけど、今日は放送順と試合順が一致していると信じて放送順に振り返る。
まずは女子57kg級。松本選手と宇高菜絵選手が出場。この57kg級は日本人が五輪、世界柔道を通じて金メダルを獲得したことがない階級。ここ数年、期待の持てそうな選手が挑戦し、何度も世界の壁に阻まれていた。そんな中、去年のロッテルダムで5位になった松本選手は、怪我さえなければと思いたくなる活躍を見せてくれていた。そして、その松本選手はこの世界柔道を世界ランク1位で迎えていた。
今日の放送開始直後の準決勝では、序盤で小外刈りで相手の体勢を崩すとそのまま寝技に入り横四方固めで一本勝ち。優勝を予感させる戦いぶりだった。そして、ポルトガルのモンテイロ選手との対戦となった決勝戦。立ち技では先へ先へ技を仕掛けるモンテイロ選手に対し、後手に回ることが多かったが、仕掛けられた後は素早く寝技へ入ろうと試みる。松本選手の寝技を執拗に嫌がるモンテイロ選手に対し、どちらもなかなかポイントが入らない膠着状態に。そして延長戦へ。
延長戦でも膠着状態は変わらず。モンテイロ選手の寝技からの回避体勢も変わらず。「いくら寝技からの回避とは言え、ああもあからさまに逃げの体勢なら、指導が入ってもいいじゃん」と思いながら、旗判定も頭を過り始めた頃、松本選手が小外刈りで倒して一本が決まった。決して気持ちの良い一本ではなかったけど、優勝には違いない。この階級初の金メダルは記念すべき100個目の金メダルというおまけがついた。
また、モンテイロ選手も執拗な逃げの姿勢が気になったけど、最後まで試合が膠着していたのは、立ち技で絶え間なく技を仕掛けてきたからこそ。だから、見ていてハラハラしながらも面白い試合だったのだと思う。
そして、3回戦で敗れた宇高選手の結果は全く触れられることはなかった。
続いて男子73kg級。秋本選手、粟野靖浩選手が出場。秋本選手は2007年のリオ大会に66kg級に出場していたけど結果を残せず、減量苦で階級を上げてきた選手。リオ大会前には、ジャンクスポーツに出演していて、そのキャラクターが面白いと思って注目していた。
階級を上げた今大会では、持ち前の柔道センスを発揮してくれた。準決勝では、韓国のワン選手を相手に立ち技で後手に回るも、すかさず寝技に入り、二度の抑え込みを見せた。二度ともポイントはつかず、両者にまったくがポイントが入らなかったが、試合の流れは完全に秋本選手が制していた。延長戦の末の旗判定は、秋本選手に3本が上がり決勝戦へ。
決勝戦では、立ち技での仕掛け、そこから寝技への移行と試合のペースを掴み、最後は寝技で一本勝ち。松本選手に続いて金メダルを獲得した。ジャンクでのキャラクターが面白かった秋本選手だけに、番組がすでに終了してしまったことが今更ながら悔やまれた。
もう一人の代表、粟野選手は、準々決勝で秋本選手に敗れた後、敗者復活戦に勝って3位決定戦へ進み、銅メダルを獲得した。ちなみに3位決定戦は不戦勝だったらしい。銅メダル取ったのに、その試合を全く放送しないのか、と文句を言いたかったけど、不戦勝なら致し方ない。
最後は女子63kg級。昨年の世界柔道覇者である上野選手と田中美衣選手が出場。上野選手は世界王者となったことで各国の選手から研究され、準決勝では自分の柔道をなかなかさせてもらえなかった。攻め手に欠いた内容のまま延長戦へ。そして、旗判定での勝利。昨年のオール一本勝ちでの優勝とは打って変わって、厳しい試合だった。
一方の田中選手もトーナメントの反対の山を勝ち上がり準決勝へ。寝技しかないという田中選手は、試合終了間際に得意の寝技で抑え込みに入り、そのまま寝技で一本勝ち。そして、女子63kg級は日本人同士の決勝戦となった。
そんな決勝戦は、どちらも手の内を知り尽くしているからこその膠着状態。明確なポイントとはならない指導1つが田中選手についた状態で延長戦へ。そしてこの試合も旗判定となり、軍配は上野選手に。決して見事とは言えないかも知れないけど、苦労して掴んだ女王の称号を来年も守ってロンドンへ繋げて欲しいと思った。
明日は軽量級。昨年の覇者、福見選手と中村選手、そして昨年おしくも銀メダルだった平岡選手が出場する。明日の試合も期待したい。
秋本啓之選手(男子73kg級)、上野順恵選手(女子63kg級)、松本薫選手(女子57kg級)
金メダルおめでとう!!
そう、今日は全階級で金メダルという快挙を達成していたのだ。100個目の金メダルが確定し、さらに2個をプラスした。いやー、それにしても大興奮だった。
いつもは、「所詮録画放送だし、実際の試合順と放送順は関係ないだろう」と思い男子、女子の順に重い方の階級から振り返っていたけど、今日は放送順と試合順が一致していると信じて放送順に振り返る。
まずは女子57kg級。松本選手と宇高菜絵選手が出場。この57kg級は日本人が五輪、世界柔道を通じて金メダルを獲得したことがない階級。ここ数年、期待の持てそうな選手が挑戦し、何度も世界の壁に阻まれていた。そんな中、去年のロッテルダムで5位になった松本選手は、怪我さえなければと思いたくなる活躍を見せてくれていた。そして、その松本選手はこの世界柔道を世界ランク1位で迎えていた。
今日の放送開始直後の準決勝では、序盤で小外刈りで相手の体勢を崩すとそのまま寝技に入り横四方固めで一本勝ち。優勝を予感させる戦いぶりだった。そして、ポルトガルのモンテイロ選手との対戦となった決勝戦。立ち技では先へ先へ技を仕掛けるモンテイロ選手に対し、後手に回ることが多かったが、仕掛けられた後は素早く寝技へ入ろうと試みる。松本選手の寝技を執拗に嫌がるモンテイロ選手に対し、どちらもなかなかポイントが入らない膠着状態に。そして延長戦へ。
延長戦でも膠着状態は変わらず。モンテイロ選手の寝技からの回避体勢も変わらず。「いくら寝技からの回避とは言え、ああもあからさまに逃げの体勢なら、指導が入ってもいいじゃん」と思いながら、旗判定も頭を過り始めた頃、松本選手が小外刈りで倒して一本が決まった。決して気持ちの良い一本ではなかったけど、優勝には違いない。この階級初の金メダルは記念すべき100個目の金メダルというおまけがついた。
また、モンテイロ選手も執拗な逃げの姿勢が気になったけど、最後まで試合が膠着していたのは、立ち技で絶え間なく技を仕掛けてきたからこそ。だから、見ていてハラハラしながらも面白い試合だったのだと思う。
そして、3回戦で敗れた宇高選手の結果は全く触れられることはなかった。
続いて男子73kg級。秋本選手、粟野靖浩選手が出場。秋本選手は2007年のリオ大会に66kg級に出場していたけど結果を残せず、減量苦で階級を上げてきた選手。リオ大会前には、ジャンクスポーツに出演していて、そのキャラクターが面白いと思って注目していた。
階級を上げた今大会では、持ち前の柔道センスを発揮してくれた。準決勝では、韓国のワン選手を相手に立ち技で後手に回るも、すかさず寝技に入り、二度の抑え込みを見せた。二度ともポイントはつかず、両者にまったくがポイントが入らなかったが、試合の流れは完全に秋本選手が制していた。延長戦の末の旗判定は、秋本選手に3本が上がり決勝戦へ。
決勝戦では、立ち技での仕掛け、そこから寝技への移行と試合のペースを掴み、最後は寝技で一本勝ち。松本選手に続いて金メダルを獲得した。ジャンクでのキャラクターが面白かった秋本選手だけに、番組がすでに終了してしまったことが今更ながら悔やまれた。
もう一人の代表、粟野選手は、準々決勝で秋本選手に敗れた後、敗者復活戦に勝って3位決定戦へ進み、銅メダルを獲得した。ちなみに3位決定戦は不戦勝だったらしい。銅メダル取ったのに、その試合を全く放送しないのか、と文句を言いたかったけど、不戦勝なら致し方ない。
最後は女子63kg級。昨年の世界柔道覇者である上野選手と田中美衣選手が出場。上野選手は世界王者となったことで各国の選手から研究され、準決勝では自分の柔道をなかなかさせてもらえなかった。攻め手に欠いた内容のまま延長戦へ。そして、旗判定での勝利。昨年のオール一本勝ちでの優勝とは打って変わって、厳しい試合だった。
一方の田中選手もトーナメントの反対の山を勝ち上がり準決勝へ。寝技しかないという田中選手は、試合終了間際に得意の寝技で抑え込みに入り、そのまま寝技で一本勝ち。そして、女子63kg級は日本人同士の決勝戦となった。
そんな決勝戦は、どちらも手の内を知り尽くしているからこその膠着状態。明確なポイントとはならない指導1つが田中選手についた状態で延長戦へ。そしてこの試合も旗判定となり、軍配は上野選手に。決して見事とは言えないかも知れないけど、苦労して掴んだ女王の称号を来年も守ってロンドンへ繋げて欲しいと思った。
明日は軽量級。昨年の覇者、福見選手と中村選手、そして昨年おしくも銀メダルだった平岡選手が出場する。明日の試合も期待したい。