語、句、文そして文章と、それぞれに語法、句法、文法、文章法がある。語法は単語を指す語と、言語の語を見る用法があるから、語を成立させた詞と辞である。句法は語と語とが語句となる用法の句を成立させる分析となるが、句そのものには文の単位に相当する要素がある。詞と詞を連結して連詞と見た文法学説によれば連詞は句の切れであり、それを断句といって成立する句の要素とした。文法は文の単位を翻訳して概念にもった近代の分析である。文として成立する文節は、したがって便宜、文の要素を見る作業の単位として、同じく翻訳の概念である品詞に相当させることができる。文の単位にはその品詞である話部をとらえて、分かち書きにすることで、日本語の単位の語と句と文とがよくわかる。それまでの中国語である古代の漢文漢語の影響を受けた言語に文章を当てると、西洋語の折衷に出来上がってきた文法が、談話文法、語用論を含めて、文章法があらわれる。しかし、それには古典漢語の日本語に及ぼした概念形成に、いま最も英語教育の概念形成が行われているので、言語理論の構造言語として統括する文法ないし文章法に考え方を求めていくことになる。 . . . 本文を読む