現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

一味

2017-02-21 | まさごと
講談社学術文庫の1冊、禅語散策、田上太秀さんの本による。
一味とは、海水の塩味である、という。

川の水は海に流れ込むとみな同じ塩味になる喩えである。
喩えというには、そうなってしまっているのだから、この塩味は何を意味するか。

その一味である。
辞書によって、仏教の言葉の解説を見れば、

>仏語。現象は多様であるが、実はすべて同一で、平等無差別であるということ。また、仏の救いは平等であること。デジタル大辞泉の解説  

また、

>〘仏〙 仏の教えが平等・一様であること。 → 一味の雨 大辞林 第三版の解説  

と見える。
一味の雨とある。

大辞林 第三版の解説 いちみのあめ【一味の雨】〔法華経 薬草喩品〕 雨が一様に草木をうるおすように、仏の教えが広く流布することのたとえ。

さて、一味の禅である。たどり着くところは、無差別、平等となるから、それが一味である。一味禅は純粋無垢の禅のことを指す。一味瀉瓶というのは、一滴も余さず、水を瓶にうつすことで、禅を伝えることを言う。

行きつくところは、そこはどこなのか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。