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述語動詞  日本語の文法について その21 述語1

2013-05-08 | 日本語文法
述語動詞  日本語の文法について その21 述語1 

述語動詞は動詞を述語にしてとらえる。日本語は動詞述語が相当する。術語に似通いがあるが、日本語の動詞述語は形容詞述語、名詞述語と対比される。術語をそのままに理解をするとわかりよい。述語動詞は述語に動詞を置く捉え方であるが、その動詞にかかわる目的語などが後置される。語順に動詞プラス目的語という型である。それに対して、動詞述語は目的語プラス動詞という型になる。

日本語の文末に現われる動詞は文を形成する要素としてそれのみが文末にあるというのではない。動詞のほかに形容詞を述語とし、また名詞を述語とすることができる。これについてはその語がそれぞれ単独で文にあるとはかぎらないことがあって、これは動詞を述語とした時も同じである。つまり文にはその現われ方として、いくつもの述語相当の語があるのを日本語では文として使い分けている。

さらにこれまで文末の動詞を例にして動詞述語を分析すると国語の助詞が相互に承接し合うことがあって、文の意味情報をその接続形態で説明することがある。文の要素が関係する、いわばコトの類型と聞き手に対するモダリティーの現れである。それはまた統叙展叙をみて叙述の職能でとらえる考え方にもあって、語の関係構成をこのようにみると、日本語は動詞述語に現われる文を分析することになる。

動詞述語のこの特性は包み包み込まれる、日本語の文における語の捉え方でおおもとは詞辞の組み合わせにあったものであるが、日本語教育で動詞を捉えて文の表現意図を類型化すると、簡略にする説明法にあったものである。国語の助動詞の分析にさかのぼれば敬語法のひとつとして単語と敬語の結びつきのあいだにある使役受け身の語の表現法に語の接続順序を見出していた。それが相互承接に結びつく。

文末に見る動詞を中心にしたこの分析は日本語の単位文を捉える文を構成する要素とのかかわりにもその特性を見ることができて文における語序を明らかにした。日本語文にも語順があるのであるが、それは階層として分析される。わかりやすく言えば、たぶん と、~だろう の呼応が文の全体を大きく取り巻くように文頭文末に文の始めと終わりにあって、そのなかに、本を読むこと を取り巻くのである。

それは、わたしに本を読ませる ことと、わたしが本を読む ことを表現して、彼がわたしに本を読ませる わたしが彼に本を読ませられる という結びつきを文の要素としてそれぞれに対応して現わし、それに時間を加えれば、きのう、わたしは彼に本を読ませられた という文を作り出すことができる。目的語と動詞、動作主としての名詞、受け身としての主語と、時間と過去の表現となっている。

こうして見ると日本語文の述語は動詞を文に据えて語順に現われる名詞との関係でモデルにすると動詞述語のようすがわかる。この文には副詞の呼応をもって判断をはっきりさせたり推測をしたりすることがあり、ときには呼び掛け文として発話して文には念押し持ちかけを行ったりしてそれを表現する文末に添える、よ ね などの言葉遣いがあるので、さらに広く包み込む枠があることになる。

以上、述語動詞としての日本語の文における動詞の形態変容と文の要素の結びつきを捉えてみた。

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