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137 的を得て言うことは

2013-05-26 | 日本語新百科
日本語誤百科 11ページ 的を得る を、例題にしている。

ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。

 11 的を得る を、例題にしている。

たびたび指摘してきているように、文化庁の国語課の調査で広まった誤解だ。
この誤解は一方的な調査ともいうべき、正しい庶民の受け止め方を誤解のほうに誘導している。

例題は、たとえば文学における表現として慣用句が生まれてくる、それは故事成語となるが、この故事はともかく成語は難しい。漢語表現であれば日本語として熟語の扱いになってますますその区別の議論が必要だという例に似ている。

この場合は弓道での言い方を広めて、正鵠を得る 中心の白円は正鵠ともいい、正鵠を得るとは的の中心に的中することである、とする説明が一般に理解されているかどうか、それは難しいとしても、的を射るのが、真ん中でなくてもよいとの理屈も出来るわけであるから、射的として的中、的外れなどと言い、正鵠を射ると言うことがあっても、正鵠を得るとしても、的を得るとしてそれは誤用ではないのである




誤解を広めた正用と誤用の例である。
調査は、的を射る とふつうの捉え方であって、的を得る を慣用句の表現として認めるかどうかであろう。

辞書が間違ってしまうのはなぜだろう。

的(まと)を◦射(い)る
うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。「―◦射た批評」
[補説]「当を得る(道理にかなっている)」との混同で、「的を得る」とするのは誤り。
文化庁が発表した平成15年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方である「的を射る」を使う人が38.8パーセント、間違った言い方「的を得る」を使う人が54.3パーセントという逆転した結果が出ている。

この同じ辞書は次の言い方を認めていて、平成15年の補説を加えたことで、おかしいことをしている。

正鵠を射る
物事の急所を正確につく。正鵠を得る。「―◦射た指摘」
正鵠を得る
「正鵠を射る」に同じ。「―◦得た言(げん)」


的を射ると的を得る。同じ意味ですか、それとも違う意味。 教えて下さい ...
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311694733‎
2007/05/25 – 同じ意味です。的を射るが正しく、的を得るが誤りだとされていますが、 「的を得る」は必ずしも誤用ではないです。 この場合の「的」というのは、正鵠(=的のど真ん中)のことを表しているのだという解釈です。 たしかに、的の端っこのほうを射ても、 ...

>中谷臣先生(駿台予備学校世界史科講師)のホームページではこんなことが書いてありました:
射撃の場面を想像して「的を得る」はずがない、「的を射る」ものだ、という誤解です。これは漢語に由来する表現であることを知らず、日本語として「的を得る」はずがない、と思ってしまうのです。語源の『大学』・『中庸』にあるように、「正鵠(せいこく)を失う」という表現からきています。この場合の正鵠は「正も鵠も、弓の的のまん中の黒星(『角川漢和中辞典』)」のことで、射てど真ん中の黒星に当てることができたかどうか、当たったら「得た」といい、はずれたら「失う」と表現していたのです。矢で的を射るのは当り前としても、必ずしも的に、まして正鵠に当たるかどうかは示していない表現が「的を射る」です


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