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鬼神をもあはれ  日本語観4

2013-07-15 | 現代日本語百科2025
鬼神をもあはれ  日本語観4

日本語観として、ものは辞、言霊思想、宣命、文章経国を見てきたが、いずれも言葉の、こと、わざ、である。

古代において言葉が事端であったかと思わせる日本語観にはもう一つの宣揚がある。
それは、大和歌を言う。

やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける 
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり




男女のなかをもやはらげ
猛きもののふの心をもなぐさむるは歌なり


この歌 天地の開け始まりける時よりいできにけり

ちはやぶる神世には歌の文字も定まらず
すなほにして 
言の心わきがたかりけらし

人の世となりて 
すさのをの命よりぞ
三十文字あまり一文字はよみける



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