主題は文章にある 日本語の文法について その12
象は鼻が長い という文は文章の構造を持つ文である。文章の謂いは文が複数あるということ、文を超える日本語の文法単位である。象は~ことです 鼻が長い この二つが組み合わさったととらえるのがよい。*象が鼻が長い となれば二つの主格があって形容詞述語一つに関係するので文としては認められない。象が長い とは言わないだろう。
文章の主題は文章がそれについて述べようとするものである。いくつかの文が連なっているとその文の意味内容はいくつかの文のまとまりとなって文章となり、その文章の内容を脈絡として作り出す。文章から文を切り取ることによってそれを単位として文を見ることになるが、主題主語の表れる文はいわば重文また複文の構造を示すことが多い。
こんにちは と言う挨拶は、いいお天気ですね と続けるなら、気候の話題である。お元気ですか と続けるなら、相手へのご機嫌伺いである。どちらへお出かけですか と続けるなら、具体的に聞こうとしているわけだが、挨拶であるから、ちょっとそこまで 、と応じて言葉のやり取りでおしまいである。今日 と漢字に書かれた けふ の意味がある。
こんにちわ とすれば挨拶語になるようだが、もともと文章の主題主語であるので、今日は と書き出せばそこには主語に応じた述語が表現されるだろう。挨拶であるからその場に応じて、この頃気候の変化が激しいですね と言うように会話があれば文章が成立する。文、文章を文字記録の言語資料とするなら、一方で発話、談話としての分析を会話に行う。
わたしは と名乗りをする場合にも主題主語を持ち出した表現法で、~は の用法に人、ものについて語ることがあるので、主語を意識する。これを、 わたしが と名乗ってもそれは主格主語として現れて、わたしは と表現法が対比される。~がの本来的な用法に、名詞が名詞 と捉えることができるので、おまえが~ を思い合せることになる。
主題主語の文と主格主語の文はそれぞれ文章の単位と文の単位とをその分析に用いることになるので文の意味解釈には異なった内容を見ることができる。形容詞述語にして対象主語を用いると、あなたは わるい あなたが わるい この二つに表れた意味内容は異なる。主題主語と主格主語となるが、~が~ の結びつきが強くなるだろう。
日本語の文法に文の単位の文法分析と文章の単位の文法があると捉えるのであるが、それは言語としての単位をどう見るかによって連続しあうものであるから、一つ文法でよいだろう。文法単位体の句の構造、語の構造となると文法の分析が語の単位に置かれることになる。その単位は、文章と文、句と語、詞と辞、形態とおよぶ文法となる。
象は鼻が長い という文は文章の構造を持つ文である。文章の謂いは文が複数あるということ、文を超える日本語の文法単位である。象は~ことです 鼻が長い この二つが組み合わさったととらえるのがよい。*象が鼻が長い となれば二つの主格があって形容詞述語一つに関係するので文としては認められない。象が長い とは言わないだろう。
文章の主題は文章がそれについて述べようとするものである。いくつかの文が連なっているとその文の意味内容はいくつかの文のまとまりとなって文章となり、その文章の内容を脈絡として作り出す。文章から文を切り取ることによってそれを単位として文を見ることになるが、主題主語の表れる文はいわば重文また複文の構造を示すことが多い。
こんにちは と言う挨拶は、いいお天気ですね と続けるなら、気候の話題である。お元気ですか と続けるなら、相手へのご機嫌伺いである。どちらへお出かけですか と続けるなら、具体的に聞こうとしているわけだが、挨拶であるから、ちょっとそこまで 、と応じて言葉のやり取りでおしまいである。今日 と漢字に書かれた けふ の意味がある。
こんにちわ とすれば挨拶語になるようだが、もともと文章の主題主語であるので、今日は と書き出せばそこには主語に応じた述語が表現されるだろう。挨拶であるからその場に応じて、この頃気候の変化が激しいですね と言うように会話があれば文章が成立する。文、文章を文字記録の言語資料とするなら、一方で発話、談話としての分析を会話に行う。
わたしは と名乗りをする場合にも主題主語を持ち出した表現法で、~は の用法に人、ものについて語ることがあるので、主語を意識する。これを、 わたしが と名乗ってもそれは主格主語として現れて、わたしは と表現法が対比される。~がの本来的な用法に、名詞が名詞 と捉えることができるので、おまえが~ を思い合せることになる。
主題主語の文と主格主語の文はそれぞれ文章の単位と文の単位とをその分析に用いることになるので文の意味解釈には異なった内容を見ることができる。形容詞述語にして対象主語を用いると、あなたは わるい あなたが わるい この二つに表れた意味内容は異なる。主題主語と主格主語となるが、~が~ の結びつきが強くなるだろう。
日本語の文法に文の単位の文法分析と文章の単位の文法があると捉えるのであるが、それは言語としての単位をどう見るかによって連続しあうものであるから、一つ文法でよいだろう。文法単位体の句の構造、語の構造となると文法の分析が語の単位に置かれることになる。その単位は、文章と文、句と語、詞と辞、形態とおよぶ文法となる。