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漢字 かな 日本語表記論11

2013-08-27 | 現代日本語百科2025
漢字 かな 日本語表記論11

日本語表記には文字体系が2つあることによって融通している。漢字文字と仮名文字とである。固有の日本語を表わすのにそれぞれ書き分けをしている。名詞の多くは文字にした、漢語からとり入れた漢字の字音語と、固有の仮名専用で表すことのできる語とで、この2つについては原則、そのままに表すことができる。それに対して、漢字を訓読みして語を活用させるとその語尾に漢字と仮名を交えて書くようになったので、仮名を送るように書き表してきた。訓読みは仮名専用の語でもあるが、漢字表記に加えるようになって、名詞のほかの語に用いられる。そして仮名専用で言えば文法的な機能を持つ辞について、助詞助動詞の類をはじめとして文字に表した。

日本語発音に従って文字を書くと、漢字と仮名の連続になる。仮名は片仮名が用いられてきたが、1945年を境にして、太平洋戦争後は、学習指導要領の制定により、日本の学校教育で平仮名が最初に教えられるようになったので、平仮名が使われるようになる。社会的に通用していた漢字片仮名交じり文は漢字平仮名交じり文となる。

漢字使用は漢字表記の制限を加え、当用漢字が制定され、1946年、昭和21年、11月16日に内閣から告示された漢字を制限するために示された1850字の漢字を用いる。次いで、常用漢字として、1981年に同じく内閣から告示された漢字、1945字を使用することになる。当用漢字表を基に制定されたものであるが、常用漢字は当用漢字と比べて制限の緩い、目安という位置付けになった。

漢字の字体について、1949年、昭和24年に告示された当用漢字字体表によって新字体が使われるようになった。新字体は俗字や略字の採用であり、通行の字体としてのものとなった。また当用漢字に準拠し881字の教育漢字が制定された。

1986年、昭和61年7月1日、現代仮名遣いが定められ、一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころとなった。なお、1946年、昭和21年、現代かなづかい、については廃止された。現代仮名遣いと現代かなづかいは、次の相違点がある。助詞の表記、四つ仮名の表記、合拗音の表記など。

現行の常用漢字表は、2010年、平成22年、11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示、2136字となった。4388音訓、2352音、2036訓から成る。そのうち教育漢字は1006字になっている。法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安と言われる。


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