膠着現象は国語で助詞とする文法機能語が語にくっついている特徴でとらえる。
膠着は膠でくっつける、にかわにもはや、なじみがないから、難しげな語に見える。
翻訳語であるが、agglutinative languageは言語の形態論上の分類のひとつとされる。
言語を類型に分けるとらえ方で、屈折語、孤立語さらに抱合語を挙げる。
日本語は膠着語になる。
英語を類型で見て、文法的機能を表す形態素が、語の内部に分割できない形で埋め込まれる言語のことをいう、というふうに説明する。
これは、語形変化によって語と語と文法関係を表すものであるとするとらえかたである。
そこで、膠着語は、ある単語に接頭辞や接尾辞のような形態素を付着させる、その単語の文の中での文法関係を示す特徴を持つ、と、あらためて、膠着語の説明を見ると、形態素という用語があり、さきには言語の形態論上の分類である、とあった。
形態論は文法論にあって、文法機能について語の形態を議論する。
文法論は形態と統語にわけて、言語現象を記述説明する。
>形態論に関する議論は類型論のなかで最も古い歴史をもち、19世紀ヨーロッパにその来源を遡ることができる。類型論に貢献した初期の学者としてはフリードリヒ・フォン・シュレーゲルとヴィルヘルム・フォン・フンボルトの名が挙げられる。
シュライヒャーは、現在でもよく用いられる次の3分類を提案した(これに抱合語を加えて4類型とすることも多い。
膠着語 日本語など
屈折語 ラテン語など
孤立語 中国語など
>膠着語に分類される言語は、トルコ語、ウイグル語、ウズベク語、カザフ語等のテュルク諸語、日本語、満州語、朝鮮語、モンゴル語、フィンランド語、ハンガリー語、タミル語、エラム語、シュメール語、エスペラント語などである。
エスキモー・アリュート語族、マヤ語族なども膠着語的だが、膠着の長さが極端(文全体が膠着する)なので、抱合語(正確には複統合的言語)とすることが多い。
ウイキペディアより。
>屈折語に分類される言語は、古代、中世のラテン語やギリシア語、及び現代のロシア語やドイツ語、セム語系のアラビア語などが挙げられ、ヨーロッパ言語の多くがこれに分類される。ただし、実際には屈折語の多くが膠着語・孤立語などの特徴を併せ持っていると考えられている。また現代のヨーロッパ言語においては、屈折語的特徴が失われ、孤立語的・膠着語的性格が強まってきており、特に英語において顕著である。
屈折語における語形変化は大きく次の二つに分類される。
ディクレンション 名詞および形容詞の変化。格に応じた変化に代表されるので、「格変化」と訳されることが多い。
コンジュゲーション 主語の人称と数、に合わせた動詞の変化。「活用」や「屈折」と訳される。