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句とは

2023-09-05 | 日本語文法論議23





日本語文法議論2395   
     句点という。文点と言わない。なぜか。句点は漢文を学び、取り入れた。文点は西洋文法を学び、ピリオドを文点としなかったためである。もんてん という読みで検索にヒットした。句点をそのまま、piriod 英語の翻訳にしてきたわけではない。カタカナで、ピリオドという語になり、欧文やローマ字文などの文の終わりに打つ .の印と見える。終止符とあるから、句点との違いがある。印刷用語でいう約物となるとそれぞれ明確に使い分けるので説明もそうなる。区切り符号としてみればワープロでもソフトに一揃いとなる。

その句点とは何か。わかりきったこととして訊ねる方もいないだろう。句点が文点でないのはどうしてかと屁理屈まがいに聞こえてくる。句点として丸は文の終わりに打つものではないと了解するか、ピリオドが終止符として用いられるのはたとえば英文にはセンテンスがあるからで、それを当然のようにして、形式的な文の終止と見立てて、ピリオドに変わる句点であるというのは論理に齟齬がある。

国語には終止になると活用形があらわれるし、なかに命令形も終止形であると真顔で国文法の論理矛盾のように言い立てる日本語学者がいたりして、活用形の終止形に準じて終止用法になるだけの説明を知らないでいるのは、終止符、句点の違いを知らないようなものかもしれない。句点はやはり終止符号であったということ、それは文でなくて句の切れ、句切れを示すようであったのである。

句切れとなると和歌に作法があってここに現れる捉え方が国語の修辞であるというのはまあよいとして、その句の成立にかかわるのは何だったのだろうか。活用形の名称に終止形はあっても意識されるのは体言止め、連体形、已然形であったりしたから国語の使い手は文芸に句のまとまりを得ようとして表現尾の工夫に規則建てをしてきたきたのである。その句の用法に見る句切れとなること、モノとはいったいなんであたのだろう。

連想できるのは語の表現法に抑揚を加える、息の強弱を加える、音をそろえて韻を踏むと言った技法であり、それは極めて重要な語法として日常の言い方と違って語の結びを強調したのが係り結びとのちにとらえられた、その用法は、それこそ何のためであったのか。なにから学んだものだったか。なにを取り入れたと言えるのか。句という言葉をよく見て着ると良いだろう。
 
白川説、字通より
>屈肢句曲の形より、句兵・句爪の意となり、句読・章句に句曲の点を用いるので、またその意となる。
訓義  まがった形の点。それで句読をつける、句読、句読によってくぎられた章句。
【句読】くとう  文意の終わるところを句、よみつぐところを読という。漢・高誘〔淮南子、叙〕誘の少(わか)きときより、故(もと)の侍中、同縣の盧君に從つて、其の句讀を受け、大義を誦擧す。
【句曲】こうきよく  まがる。

 
         




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