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ランティエ

2021-01-04 | 新語・社会現象語

半有閑階級、いわゆる金利・地代生活者だと解説がある。
ランティエという語を検索する。
ウイキペディアには次のようである。

>フランス革命に至るまでの中世のフランス(アンシャン・レジーム時代)では、ランティエ市民層はごく小規模の上流階級に属しており、彼らは農民層の労働の受益者に他ならなかった。しかし同時に、ランティエは非常に多様なものであった第三身分の裕福な部分の中にも存在していた。第三身分中のランティエは、裕福な銀行家や土地所有者や工場主のみならず、農民や乞食の中にすら存在したのである。
ランティエは、経済学者のトマ・ピケティの著書の中で使用されるキーワードの1つともなっている。

この検索に、関連する項目が、
 年金
 ブルジョワジー
 階級 - 階級闘争
となっていて、なにやらフランスよう・・・。


日経ヴェリタス2021年1月3日号
「ランティエ」を知っていますか(岩崎日出俊)
2021年1月2日
>かなり前のことだが、日本の銀行から外資系投資銀行に転職した際に米国人に言われて印象に残っている言葉が2つある。
ひとつはニューヨークの上司の言葉で、「気を付けていないと1日に16時間労働してしまう。それでは実績を上げられないよ」。当時の投資銀行では、若い人は16時間どころかそれ以上働くことも多かった。しかし、チームのリーダーがこれと同じ働き方をしてはダメだとの助言だった。
もうひとつは、投資銀行に移る際、かつての留学時代の米国人クラスメートから言われた言葉だ。「45歳になってから、投資銀行に移るなんて聞いたことがないよ。クレージーだ。45歳といったら、若いころから投資銀行で働いてきた連中が退職するタイミングだ。じゅうぶんなお金をためて、そろそろ悠々自適な人生を送るとき。ランティエとしての生活を楽しむときだよ」
 祖先の金融資産を受け継ぎ悠々自適
「ランティエ」という言葉を聞いたのは、そのときが初めてだった。調べてみると、ランティエ(rentier)とはもともとはフランス語で、フランスで使われてきた言葉だ。じゅうぶんな資産を持ち、働かなくてもよい人たちのことをいう。
19世紀のフランスでは、先祖からの土地や国債など金融資産を受け継ぎ、それら資産が生み出す地代や金利などで生活する人がいた。20世紀になってもフランスだけで何十万人ものランティエがいたといわれている。


世界大百科事典内のランティエの言及
【ジェントルマン】より
…しかし,大地主以外にも時代によってジェントルマンないしそれに近い階層と考えられた人々も多い。たとえば,16世紀以来の内科医(外科医等は別),法律家,聖職者,官僚,18世紀の貿易商,植民地地主,19世紀以降の証券保有者など,一般に土地以外の財産からあがる所得で生活をする半有閑階級(いわゆる〈金利・地代生活者(ランティエrentier)〉)やジェントルマンの相談相手となるような専門職の人々である。 したがって,あらためてジェントルマンの条件をあげるとすれば,(1)基本的に財産所得(地代を中心とする不労所得)によって生活し,(2)経済的・時間的な余裕を利用して,それぞれの時代に〈ジェントルマン的〉とみなされた特有の生活様式を維持し,(3)特有の教養をもち,(4)中央でも地方でもほぼ政権を壟断(ろうだん)した人々である。…
※「ランティエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社


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