笑っていいとも

通算32年、8054回を続けて終わった。
昼の最後の回と夜の特集を少し見て感想を持った。

昼はビートたけしが出てきてひとりしゃべり続けていた。
そのラストを飾ったいいとも選手権の空気入れの圧力ゲームは金曜日チームが勝った。

関根勤が勝ちをしめたわけだが、そのあとで盛んに腕をかばう様子があって、力を出し切っていたようなゲーム参加がほほまえしかった。
3時間超に及ぶ特集はレギュラーの感謝の言葉の場面にいつかひきつけられていた。

72人もの芸能人を一堂に会してタモリにありがとうを言い続けていた。

その中でスマップの言葉が印象的であった。
香取はことばにならないのを絞り出すように、答えはなくてもよい、だけれども言いたい聞きたいと、なぜ終わるんだ終わらなければならないんだと言っていた。

草薙はジャニーズの活動と違ってお笑いの芸人のパワーに、前に出ようとする人たちに伍して出ようとすることなどムリなんだとさとったと言っていた。
仲居は自身のライブステージや映画やドラマなどの制作のラストがあるものを挙げてその目的に向かって進めばよいものと、終わりのないバラエティーのラストはありえないと言いつつもこの笑っていいともが残酷なことに、残酷にもおわあると言うのはどういうことかと言っていた。

いずれもバラエティの芸人世界にもまれたアイドルの弁である。
タモリが締めくくって、自らを嫌な奴で番組を見たことがない、若いときは嫌な奴で、不遜で傲慢で生意気でと繰り返した。

しめったシメジというたとえを自らにしていたのは、ぴったりだった。
しかしまじめに、視聴者が価値を付けてくれた、衣装も華やかにしてくれたとその感謝をファンに向け語った。

国民的バラエティー番組が姿を消すことで、タモロス、タモリロス症候群に見舞われる人も出そうだ、とニュースが言う。