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忖度 みたび

2017-04-17 | 新語・社会現象語
中日新聞の特報に、

>安倍政権下「忖度」広がる? 最近、にわかに注目を集めている「忖度(そんたく)」。 他人の心を推し量って行動することを指す言葉で、森友学園問題を巡る国会論戦で登場するや、またたくまに世間に流布した。 今年の流行語に浮上しそうな勢いだ。 (4月04日 朝刊) 

とあった。
その記事の、忖度についての用例を見て、どうも腑に落ちない。
ことばの意味を、他人の気持ちをおしはかること、推察とだけするところが、記事全体の用例を覆う。

この語については、忖度する、その関係性をとらえることがない。
本来の意味内容には、次のような指摘もある。


http://bunshun.jp/articles/-/1983
>飯間浩明 日本語学者
「『忖度』という言葉が汚れてしまった気もしますね」
BuzzFeed Japan 3月29日

 森友学園問題で一躍注目を集めたのが、「忖度(そんたく)」という言葉だ。籠池氏は会見で、土地取引のスピードが上がったのは「忖度」があったからだと語っている。昭恵夫人の秘書に問い合わせたのをきっかけに、財務省の官僚たちが夫人の意向を「忖度」したという主張だ。また、松井一郎大阪府知事は日本維新の会の党大会で「忖度には、悪い忖度といい忖度がある」(THE PAGE 3月25日)と発言した。

 辞書編纂者で日本語学者の飯間浩明氏は「もともと忖度に良いも悪いもなかった。ただ人の心を推測するってことですから」と説明するが、一方、「『忖度』という言葉が汚れてしまった気もしますね。これから『もっと人の心を忖度しなさいよ』と言うと、悪いイメージになるかもしれない」とも述べている。今後、自身が編纂する三省堂国語辞典に「役人が政治家の考えを忖度する」という例文を付け加えることも検討するという。



2017-04-03
19:22:38
そんたくする ふたたび

よこしまな心があれば、これを推し量る、という解釈だという。果たして、それをどう受け止めるか。詩経によれば、はかりごとを見抜いてしまう君子であるから、忖度することあれば、それは未然である。またその忖度をする人は誰であるか。側近や周囲のことではない。思いやる心などと言えば、情に絡むようなニュアンスを生みがちな日本事情であるが、それほどにウェットではないのは、古代中国政治のありようである。


http://digital.asahi.com/articles/DA3S12870962.html?ref=tenseijingo_backnumber
(天声人語)忖度の弊害
2017年4月1日05時00分
>「他人(たにん)心(こころ)有(あ)らば 予(われ)之(これ)を忖度(そんたく)す」とは古代中国の詩集「詩経」の一節である。他の人に悪い心があれば私はこれを吟味するという意味だと、石川忠久著『新釈漢文大系』にある。もともとは悪いたくらみを見抜くことを指したのか


2017-03-26
09:18:32
>読みが難しいと思われている。忖度 そんたく 相手が言えないこと言わないことを、思いはかって、行動に起こすことである。もと、人の心を表現するか、しないか、と、もとより他人のこころは表現できない、相手の心であるから当人ならいざ知らず、その事を思えば、こちらもそれを思いやって、それに対応した行動をすることになる。その行いを聖人君子のものとするか、教えが説かれてからは、聖人君子の気持ちを察することというふうに、意味関係が異なってきたのであろうか、身分上下で、下のもが上を忖度すると言った行為を指すような言い方になった。忖度政治を言葉として、かつてのドンが行ったようだ。言わずともわかって、それなるに行えというわけであるから、空気を読むとなる。KYを編み出す、微妙な日本語のやりとりである。




社会科学者として: 恐るべき忖度政治
kazutosuzuki.blogspot.com/2011/05/blog-post_26.html
2011/05/26 - 恐るべき忖度政治.
>「空気を読む」忖度政治がまかり通るのは、これまでの原子力ムラの行動様式が「腹芸」や「みなまで言うな」的なコミュニケーションで成り立っていたからであろう。彼らは利害を共にする政治家や官僚、自治体幹部などと、はっきりとものを言わず、お互い忖度しあいながら意思決定をしてきた。それがこうした危機の真っただ中にあっても、無意識のうちに出てきたのである。こういう状態は、グレハム・アリソンが書いた『決定の本質』の第二モデルにぴったり当てはまる。アリソンの第二モデルとは、簡単にいえば、官僚や政策決定者は危機の時にあってもSOP(Standard Operational Procedure:標準行動手続き)に従って行動する、というものである。



民主党の小沢幹事長にまつわる忖度政治の代償(産経新聞) | 田舎で働く ...
yaplog.jp/q77gr34h/archive/4
民主党の小沢幹事長にまつわる忖度政治の代償(産経新聞). April 08 [Thu], 2010, 1:26.
> 民主党の小沢グループは100人以上おり、党内で最大の勢力を誇る。若手議員ばかりで、良くも悪くも「上意下達の体育会系」(若手)的な結束力を誇っており、政治家同士がいがみ合うこともない。政治経験が浅いから、今や政界随一の実力者となった小沢氏に進言するような政治家は、いようはずがない。かくて「お山の大将」になった小沢氏の意向を忖度するしかない環境が醸成されているわけだ。
 とはいえ、そうこうしているうちに、若手議員の中で「忖度合戦」が激しくなってぎくしゃくしたり、浮世離れした空間に嫌気がさし、グループから飛び出す政治家が出てこないとはかぎらない。そうなれば、小沢氏やその周辺は「いつか見た光景」を再び世論にさらけ出すことになる。



詩経・小雅・巧言、他人有心、予忖度之

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