現代日本語「誤」百科 831 両者の確執に身をやつす を、例題にしている。
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって謝いたします。
「誤」百科 831 両者の確執に身をやつす を、例題にしている。
身をやつす という慣用句が、両者の確執 と意味内容が合わないとコラムは解説する。
やつす の意味が古語で理解すると、その衣服をまとってみすぼらしい身分になったときなどに用いるし、憂き身をやつす となると、熱中して身も細る思いのようになる。
それが、身をやつす 身もやつす となって用いられると、あまりよくないことにかかわってしまうことが多くなる。
両者の確執を、兄弟げんかのような仲裁というようなことになると、不和が起こったりして、身が細る思いとなる。コラムは、確執 の意味を解説しないが、確執に夢中になることはない というのは、よくわからない。
確執に思い悩むことはある。
用例を検索して、たしかに姿を変えていく様子に使うことが多いので、外見の変化に表現を見るこの語は、身をやつす となったときにその 身 という語に強調されることになってしまうのだろう。
三省堂 大辞林
身を窶(やつ)す
(1)やせてしまうほど物事に熱中する。または思い悩む。
「恋に―・す」
(2)みすぼらしい姿に身を変える。
「旅の僧に―・す」
学研全訳古語辞典
学研教育出版学研教育出版
み-を-やつ・す 【身を窶す】
分類連語
身をおちぶれさす。身を落とす。あるいは、出家する。
提供元:「デジタル大辞泉」
かく‐しつ【確執】
[名](スル)互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。また、そのために生じる不和。かくしゅう。「兄弟の間の―」
やつ・す【×俏す/×窶す】[動サ五(四)]
1 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を―・す」
2 やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を―・す」
3 出家する。
「朱雀院の御末にならせ給ひて今はと―・し給ひし際にこそ」〈源・宿木〉
4 省略する。
「文字一字…、―・して書けば」〈浄・遊君三世相〉
5 くつろぐ。
「事過ぎてあとは―・して乱れ酒」〈浮・一代男・七〉
6 似せてつくる。まねる。
「玄宗の花軍(はないくさ)を―・し」〈浮・永代蔵・三〉
7 化粧する。めかす。
「―・さずに濡れ事をする新五郎」〈柳多留・二一〉
憂(う)き身(み)を窶(やつ)・す
1 身がやせ細るほど、一つのことに熱中すること。「恋に―・す」
2 あまり価値のない、非生産的なことに夢中になること。「浮き身」と書くことが多い。「賭け事に―・す」
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって謝いたします。
「誤」百科 831 両者の確執に身をやつす を、例題にしている。
身をやつす という慣用句が、両者の確執 と意味内容が合わないとコラムは解説する。
やつす の意味が古語で理解すると、その衣服をまとってみすぼらしい身分になったときなどに用いるし、憂き身をやつす となると、熱中して身も細る思いのようになる。
それが、身をやつす 身もやつす となって用いられると、あまりよくないことにかかわってしまうことが多くなる。
両者の確執を、兄弟げんかのような仲裁というようなことになると、不和が起こったりして、身が細る思いとなる。コラムは、確執 の意味を解説しないが、確執に夢中になることはない というのは、よくわからない。
確執に思い悩むことはある。
用例を検索して、たしかに姿を変えていく様子に使うことが多いので、外見の変化に表現を見るこの語は、身をやつす となったときにその 身 という語に強調されることになってしまうのだろう。
三省堂 大辞林
身を窶(やつ)す
(1)やせてしまうほど物事に熱中する。または思い悩む。
「恋に―・す」
(2)みすぼらしい姿に身を変える。
「旅の僧に―・す」
学研全訳古語辞典
学研教育出版学研教育出版
み-を-やつ・す 【身を窶す】
分類連語
身をおちぶれさす。身を落とす。あるいは、出家する。
提供元:「デジタル大辞泉」
かく‐しつ【確執】
[名](スル)互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。また、そのために生じる不和。かくしゅう。「兄弟の間の―」
やつ・す【×俏す/×窶す】[動サ五(四)]
1 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を―・す」
2 やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を―・す」
3 出家する。
「朱雀院の御末にならせ給ひて今はと―・し給ひし際にこそ」〈源・宿木〉
4 省略する。
「文字一字…、―・して書けば」〈浄・遊君三世相〉
5 くつろぐ。
「事過ぎてあとは―・して乱れ酒」〈浮・一代男・七〉
6 似せてつくる。まねる。
「玄宗の花軍(はないくさ)を―・し」〈浮・永代蔵・三〉
7 化粧する。めかす。
「―・さずに濡れ事をする新五郎」〈柳多留・二一〉
憂(う)き身(み)を窶(やつ)・す
1 身がやせ細るほど、一つのことに熱中すること。「恋に―・す」
2 あまり価値のない、非生産的なことに夢中になること。「浮き身」と書くことが多い。「賭け事に―・す」