30 「あ、ここにあった!」って、今のことなのに「た」
片づけをしていたら、日本語あれこれ事典があった。20140211 日本語学の臨時増刊号である。出版年は、2002年11月、VOL.21 とある。日本語あれこれ百科をかんがえてみよう。
あった、というのは、完了と過去を表す。~た の用法は動作現象を表す動詞について、もうその動作、現象をすませているか、終わってしまっていることをとらえるので、時間を過去とすることができる。いま、ある という動詞について、同じように完了、過去を表すかと言えば、ある という存在を、ない と対比するとわかるように、その状態を表すのがふつうである。そこにあるもの、そこにないものと、対比してみて、ある として、動詞の意味内容が確認されることになる。それを、あった というふうに表現することは、それまでに、ない と思っていたものが、そこにあるということに気づくようなことになるので、この場合の、ある について、あった と言うのは、見てそこにあった、というような使い方になる。確認をしていることになる。また、発見をしていることにもなるようである。ここにあった ここにある という用法で、あっ のような感嘆詞をともなえば、いずれもあらわしていることがらは同じになると考えてよい。
片づけをしていたら、日本語あれこれ事典があった。20140211 日本語学の臨時増刊号である。出版年は、2002年11月、VOL.21 とある。日本語あれこれ百科をかんがえてみよう。
あった、というのは、完了と過去を表す。~た の用法は動作現象を表す動詞について、もうその動作、現象をすませているか、終わってしまっていることをとらえるので、時間を過去とすることができる。いま、ある という動詞について、同じように完了、過去を表すかと言えば、ある という存在を、ない と対比するとわかるように、その状態を表すのがふつうである。そこにあるもの、そこにないものと、対比してみて、ある として、動詞の意味内容が確認されることになる。それを、あった というふうに表現することは、それまでに、ない と思っていたものが、そこにあるということに気づくようなことになるので、この場合の、ある について、あった と言うのは、見てそこにあった、というような使い方になる。確認をしていることになる。また、発見をしていることにもなるようである。ここにあった ここにある という用法で、あっ のような感嘆詞をともなえば、いずれもあらわしていることがらは同じになると考えてよい。