日本語文章の主語は文にどう表れるか。
中日春秋、2014年3月6日を見る。
まず、時の指定がある。
第一次世界大戦下の一九一六年に
そして、
英国の首相となったロイド・ジョージ
というふうに表現するのは、もとはどうかというと、
ロイドジョージが英国の首相となった
というのである。そしてそれは、
ロイドジョージが英国の首相となった、そのロイドジョージは
と続く。ロイドジョージは とその人物の提示をしているのである。
ロイド・ジョージが戦争遂行のため思い切った手を打った
これは、次に文との関係で、連鎖する。
(ロイド・ジョージが自分も含めわずか五人でなる「戦時内閣」を組んだ)のだ
そしてこの事実を、~のだ とくくる。さらに次の文で、その説明を続ける。
(縦割りの省益の調整にわずらわされず、迅速に政策を決めるための内閣)だった
これで文章の話題は、ロイドジョージが組閣した戦時内閣だとわかる。その彼は と続く。
組織を作り、組織に議事録がある、その保管庫もある。
情報、記録の意味を説く。
議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する 名言である。
(強い権力を持つ者が的確に判断を下し、責任をもって政策を実現させていく)には、(正確な情報、記録が欠かせない)。
(「議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する」)と)の)(危機感があってのこと)だった)と)いう
続きは以下のようである。
>
彼は、内閣を補佐する内閣書記局と呼ばれる組織も作った。この組織には、政策決定に欠かせない情報の収集や検討資料の準備などとともに、重要な任務があった。閣議の議事録を作り、きちんと保管することだ
強い権力を持つ者が的確に判断を下し、責任をもって政策を実現させていくには、正確な情報、記録が欠かせない。「議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する」との危機感があってのことだったという
議院内閣制の母国・英国から、党首討論など多くを学んできた日本だが、なぜ閣議の議事録の作成という基本を学ばなかったのだろうか。明治以来、議事録が作られてこなかったと知って、驚き、あきれた方も多いだろう
さすがに、四月から閣議の議事録を作って公表し始めるそうだが、外交防衛方針をごく少数の関係閣僚らが議論する「国家安全保障会議」の議事録を作るかは、未定だという
正確な記録も残さずに、どう後世の検証と審判を仰ごうというのだろうか。問われているのは、未来に向けた歴史認識なのだが。
中日春秋、2014年3月6日を見る。
まず、時の指定がある。
第一次世界大戦下の一九一六年に
そして、
英国の首相となったロイド・ジョージ
というふうに表現するのは、もとはどうかというと、
ロイドジョージが英国の首相となった
というのである。そしてそれは、
ロイドジョージが英国の首相となった、そのロイドジョージは
と続く。ロイドジョージは とその人物の提示をしているのである。
ロイド・ジョージが戦争遂行のため思い切った手を打った
これは、次に文との関係で、連鎖する。
(ロイド・ジョージが自分も含めわずか五人でなる「戦時内閣」を組んだ)のだ
そしてこの事実を、~のだ とくくる。さらに次の文で、その説明を続ける。
(縦割りの省益の調整にわずらわされず、迅速に政策を決めるための内閣)だった
これで文章の話題は、ロイドジョージが組閣した戦時内閣だとわかる。その彼は と続く。
組織を作り、組織に議事録がある、その保管庫もある。
情報、記録の意味を説く。
議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する 名言である。
(強い権力を持つ者が的確に判断を下し、責任をもって政策を実現させていく)には、(正確な情報、記録が欠かせない)。
(「議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する」)と)の)(危機感があってのこと)だった)と)いう
続きは以下のようである。
>
彼は、内閣を補佐する内閣書記局と呼ばれる組織も作った。この組織には、政策決定に欠かせない情報の収集や検討資料の準備などとともに、重要な任務があった。閣議の議事録を作り、きちんと保管することだ
強い権力を持つ者が的確に判断を下し、責任をもって政策を実現させていくには、正確な情報、記録が欠かせない。「議事録もないような旧態依然とした内閣制度では、システムとして崩壊する」との危機感があってのことだったという
議院内閣制の母国・英国から、党首討論など多くを学んできた日本だが、なぜ閣議の議事録の作成という基本を学ばなかったのだろうか。明治以来、議事録が作られてこなかったと知って、驚き、あきれた方も多いだろう
さすがに、四月から閣議の議事録を作って公表し始めるそうだが、外交防衛方針をごく少数の関係閣僚らが議論する「国家安全保障会議」の議事録を作るかは、未定だという
正確な記録も残さずに、どう後世の検証と審判を仰ごうというのだろうか。問われているのは、未来に向けた歴史認識なのだが。