題詞は作歌事情を書いている。
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巻一、巻二は天皇代
泊瀬朝倉宮御宇天皇代 (雄略天皇)
高市岡本宮御宇天皇代 (舒明天皇)
明日香川原宮御宇天皇代 (皇極天皇)
後岡本宮御宇天皇代 (斉明天皇)
近江大津宮御宇天皇代 (天智天皇)
明日香清御原宮御宇天皇代 (天武天皇)
藤原宮御宇天皇代
寧楽宮
古代文学の常識-万葉集の時代-
出典:「國文學」學燈社1997年7月号第42巻8号
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はじめに
この新設「古代文学の常識」は、全ペ-ジ引用文だが、こうした専門的な現状での知識は、必要に迫られれば当然探さなければならないし、それもある程度の指針がなければ、私たちのような普通の愛好家には、ちょっと難しい。その意味でも、全文掲載を試みた。
万葉集の伝本
万葉集の注釈書
校本万葉集
万葉集の成立
字余りとは
五七調と七五調
人麻呂歌集の略体歌と非略体歌
寄物陳思・正述心緒とはなにか
枕詞とは
音喩とは
旋頭歌とは
雑歌とは
挽歌の成立
旅の歌の展開
東歌とは
女歌とは
代作とは
宮廷歌人とは
万葉歌と平安歌のつながり
和歌への批評意識
七夕歌と七夕詩の関係
中国文学の知識
懐風藻の成立
題詞 万葉語り
詞書また題詞ともいう。
万葉集では題詞というと説明する。
それで題詞をたどると、題辞となり、書物の巻頭や画幅、石碑の上部に記す言葉と解説されて、題言をもさす。
序文としての意味がある。
万葉集の題詞は記すのがあれば、作者、日時、場所、そして作歌事情を書く。
題詞は漢字書きである。
万葉集はすべて漢字で書かれていると言って、真名本と称する。
題詞をしたがって漢文とする。
詞書を歌学用語とし、題詞とも言う説明によれば、これはまた歌学からの用語であろうか。
題詞はどのようにつけられたか、明らかではない。
詞の意識が和歌に対するものであったなら題を求めて書いた、または題によって集めたということである。
詞書と広くとらえるようになったのは題詞として定着することがあったからであろう。