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ローマ字の由来

2014-07-04 | 日本語あれこれ百科
114 ローマ字って、ローマと関係あるのですか

ローマ字は英語を表記するアルファベットのことをさすが、現在の研究で知られている最初のアルファベットは、紀元前1700年~紀元前1500年頃に地中海東部の沿岸地域で発達した、古代エジプトのギリシャ文字を起源とする。

ローマ字は古代ローマで使われていたと伝えられて、その文字の名称としているようなので、ローマと関係があるとなるだろう。
そのローマで使われていたのはラテン文字であると言われるから、ローマで使われていたことと関係するなら、ラテン文字と読んでもよいはずであるが、日本語表記にはローマ字と呼ぶようになった。

それは、日本にキリシタン版ローマ字とよぶ表記法で、ポルトガル語ローマ字法が行われたことによる。
日本語を表記するローマ字は、その語に英語表記文字法によってあらわされるようになる。

したがって、いま、ローマ字と呼ぶのは日本語を書き表す英字であり、それはギリシャ文字に由来し、それは広く使われるラテン文字のことであり、アルファベットを用いていることをさす。



大日本百科全書より

>ローマ字は、かつてローマ帝国で使用された文字ということからこの名が生じた。しかし、ローマ時代の言語はラテン語であるから、これを表記する文字はラテン文字といわれる。アルファベットの起源は、遠くエジプト文字までさかのぼることができる。


>日本へ入ってきたラテン文字をローマ字とよぶならば、日本でもローマ字はキリスト教により導入された。フランシスコ・ザビエルは1549年(天文18)に日本でキリスト教の布教を始めたが、その後信徒の数が増えてきたので、教義や祈祷(きとう)書の翻訳が盛んになった。ローマ字で表記された現存する最古の文献は、日本語版使徒行伝『諸聖徒の御作業の内抜書(うちぬきがき)』Sanctos no Gosagveo no vchi Nvqigaqi(1591)である。続いて『平家物語』Feiqe no Monogatari(1592)などのキリシタン版ローマ字本が刊行された。いずれもポルトガル語に基づく書き方であった(タ行ta chi tsu te to)。


>しかし、1613年(慶長18)よりキリシタン弾圧が始まり、以後ローマ字本は姿を消した。江戸幕府第8代将軍吉宗(よしむね)の「洋書解禁」(1720)から幕末にかけてオランダ語の研究が進み、蘭学(らんがく)者はオランダ式ローマ字を用いるようになった(タ行ta ti toe te to)。明治に入り、洋学の興隆からドイツ式ローマ字(タ行ta tsi tsu te to)やフランス式ローマ字(タ行ta tsi tsou te to)が試みられたが、J・C・ヘップバーン(ヘボン)の『和英語林集成』(1867)により英語式ローマ字、いわゆるヘボン式が普及するようになった(タ行ta chi tsu te to)。

>日本文を表記するのに、標準式は、英語のアルファベット26文字のうちQ,V,Xを除いた23文字を、訓令式と日本式はC,F,J,Q,V,X以外の20文字を用いる。訓令式と日本式では、子音を表すのに1文字を用い、拗(よう)音は子音字のあとにyを付している(チャ行tya tyu tyo)。標準式ではch, tsのように2文字を組み合わせることがあり、拗音もyをつけないことがある(チャ行cha chu cho)。3方式とも文頭の字は大文字としているが、日本式では名詞も大文字で書き始める。





















115○外来語を片仮名で表記するのはいつごろから


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