約言と語中の言語音の変化をとらえたのは、国学者。国語研究である
約音、約転ともいう。約とは、つづめる、短くすることである。
音位で変音する現象の一つ。広辞苑には意味解説がある。旅人を、たびびと たびと となる例である。
ほかにも、大辞林では、
>語中の相連なる二音節が中間の音を脱落させて一音節に縮約される現象 「あらいそ」が「ありそ」
として見える。語の成立に語構成を見ることになる。
そこで約語とでもいえば語の形成にかかわるが、用語にはない。
約言、延言。
また、約に対して延という現象を国語で説明する。
延言
>(江戸時代の国学者の用語)元来1音のものを2音以上に延べ言うと説いたもの。「呼ぶ」が「呼ばふ」(ハ行延言)となり、「老ゆ」の名詞形が「老いらく」(カ行延言)となるなどをいう。現在では助動詞・接尾語の付いた語形と説明する。延。延音。 広辞苑