1994年6月、国語か日本語か。およそ4半世紀になる前の議論である。日本語ブームの捉え方もあった。日本語をテーマにする新書判型の出版数により、日本語を扱う書物が売れたとする。見坊 豪紀 、1977年、日本語ブームの回顧と展望、辞書と日本語、玉川大学出版部)は、1975年頃の日本語ブームを検証した文章である、という。日本語にとって、日本の呼称を語そのものの、その由来を明らかにすること、同じく、国語を国語としてきた由来をたどることが、語誌として必要とされてきた。日本国号の論議は新しいものではない。
国号について、日本の国号 岩崎小弥太、吉川弘文館、昭 45 に議論があり、それは日本の別称をおおく示していた。国号とは、主に国の称号、あるいは名称のことと解説するウイキペディアには、2通りの意味において使用するとして、帝国、王国、大公国、 公国、首長国、土侯国、共和国、民国などの統治体制、これを政体とする、を表す部分を含めた国の名称を指す場合と、もう1つは政体を除いた国の名称を、国号ということがあるとして、いわば呼び名を挙げる場合を注意している。
日本 にっぽん
日本 につぽん
日本 にほん
日本 ひのもと
日本 やまと
日本 やまとの
吉田東朔 「国号」節 「日本」項 『国史大辞典』、吉川弘文館、1990
吉田孝 日本の誕生 岩波新書、1997
網野善彦 「日本」とは何か 日本の歴史00 講談社、2000
神野志隆光 「日本」とは何か 講談社現代新書、2005
ウイキペディアより
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日本語ブーム
人々の日本語に寄せる関心は、第二次世界大戦後に特に顕著になったといえる[204]。1947年10月からNHKラジオで「ことばの研究室」が始まり、1951年には雑誌『言語生活』が創刊された。
日本語関係書籍の出版点数も増大した。敬語をテーマとした本の場合、1960年代以前は解説書5点、実用書2点であったものが、1970年代から1994年の25年間に解説書約10点、実用書約40点が出たという[205]。
戦後、最初の日本語ブームが起こったのは1957年のことで、金田一春彦『日本語』(岩波新書、旧版)が77万部、大野晋『日本語の起源』(岩波新書、旧版)が36万部出版された。1974年には丸谷才一『日本語のために』(新潮社)が50万部、大野晋『日本語をさかのぼる』(岩波新書)が50万部出版された[206]。
その後、1999年の大野晋『日本語練習帳』(岩波新書)は190万部を超えるベストセラーとなった(2008年時点)[207]。さらに、2001年に齋藤孝『声に出して読みたい日本語』(草思社)が140万部出版された頃から、出版界では空前の日本語ブームという状況になり、おびただしい種類と数の一般向けの日本語関係書籍が出た[208]。
2004年には北原保雄編『問題な日本語』(大修館書店)が、当時よく問題にされた語彙・語法を一般向けに説明した。翌2005年から2006年にかけては、テレビでも日本語をテーマとした番組が多く放送され、大半の番組で日本語学者がコメンテーターや監修に迎えられた。「タモリのジャポニカロゴス」(フジテレビ 2005~2008)、「クイズ!日本語王」(TBS 2005~2006)、「三宅式こくごドリル」(テレビ東京 2005~2006)、「Matthew's Best Hit TV+・なまり亭」(テレビ朝日2005~2006。方言を扱う)、「合格!日本語ボーダーライン」(テレビ朝日 2005)、「ことばおじさんのナットク日本語塾」(NHK 2006~2010)など種々の番組があった。
客中204~208
^ 飯間 浩明(2010)「「日本語ブーム」はあったのか、そしてあるのか」『日本語学』29-5。
^ 菊地 康人 (2003)『敬語再入門』(丸善ライブラリー)。
^ 見坊 豪紀 (1977)「日本語ブームの回顧と展望」『辞書と日本語』(玉川大学出版部)は、1975年頃の日本語ブームを検証した文章である。
^ “岩波新書 「現代」つかみ続けて70年”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2008年6月3日)[リンク切れ]
^ 以上、部数の数字は『朝日新聞』夕刊 2002年11月18日付による。
http://sakuin.g.hatena.ne.jp/kuzan/20051224
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ここには、日本語関係の書を、写すは楽しにそれ以外の書を置こうと思いますが、少しダブったり混じったりしています。
日付に意味は(殆んど)ありません。
2005-12-24見坊豪紀『辞書をつくる──現代の日本語』(玉川選書)
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[辞書本]見坊豪紀『辞書をつくる──現代の日本語』(玉川選書)
玉川大学出版部
1976年11月20日 第1刷発行
まえがき
I辞書の姿
1 辞書とことばの世界
2 私の辞書──作る立場から
3 女=妊娠する能力のあるもの
4 国語辞書と新語
5 辞書の姿
6 辞書はどうできているか
7 辞書にないことば・のせないことば
II ことばとマラソソ競走
1 現代の助数詞
2 私のメモ法 二つの道具
3 用例採集による帰納の試み──〓〔石并〕・硬のばあい
4 京助先生と私と父
5 ことばとマラソン競走
6 映画を聞く
7 笙を聴く
8 ことばの採集24時間
III 辞書屋の目でのぞく
1 年賀状の分類
2 日本の国字問題
3 辞書を引くと
4 新送りがな法の問題点──現代日本語の実態から
5 辞書と我が家
6 客観的に作った辞書
7 現代"語源"のぞき
あとがき
索引