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日本語文法論議23713
章段、章節、章句と、詞章に用いる語があって、文章の単位にそれぞれの機能がある。詞章は詩文、詩歌や文章のことを指す。
文章また段落はそれぞれの関係を構成する意味内容のまとまりをとらえる。
章段は長い文章の一区切りとするように、古典の随筆作品の文章には章段に分ける例がある。枕草子を章段に分けてその作品の増補を議論することがある。
章節は長い文章などの章や節の区切りというとらえ方があり、章に節を設ける分け方がある。
章句は文章を章にわけ、句をきり、句読を正して文意を詳しく調べることとする解説は、注解を施すことに読解作業があった。
字通は、章字について次のように言う。
>[字形] 象形
入墨の器である辛(しん)(針)の針先の部分に、墨だまりを示す肥点を加えた形。これによって入墨を行う。その文身の文彩あるものを文章といい、その美しさを、彡を加えた文と彰字によって、ぶんしよう という。ー中略ー
(文)が文身の意より文雅・文章の意となったように、章も入墨の意から諸義が展開する。その展開の過程は、両者に似たところがある。
なお字通の 文章の項目は次のようである。
>あやがあること。制度文物のすぐれていること。内面の徳が威儀にあらわれること。また、文辞。表現。魏・文帝〔典論、論文〕
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