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気分

2015-12-14 | 日本語百科
気持ち心持ち気分と並べてみて情動感情心情のように言葉が対となる。
気分に分とあるのはなぜか。

気分、 Stimmung、 mood は、一般には心身についての微弱で持続的な感情のことであるとウイキペディアは言う。
哲学用語としての解説がある。

気の分であるなら、気分は見方を変えれば雰囲気でもある。

日本国語大辞典は、

>心持。気持。ここち。ある期間持続する、比較的弱い感情の状態をいい、不快、憂鬱(ゆううつ)、快活など。現在では、先天的で持続性の強い感情の状態をいう「気質」とは区別される。  

また、気質、性質、気性を意味に解説するが、加えて、様子、感じ、趣、雰囲気をも示す。

用例の一つに、

>孔子家語‐執轡「生人及万物鳥獣昆虫、各有奇偶、気分不同、而凡人莫知其情」 

が見える。良い気分、悪い気分、素敵な気分、いやな気分、気分転換、気分爽快、そして、気分屋、うつ気分、気分障害というのがある。


世界大百科事典内の気分の言及
【感情】より
…〈気持〉〈心持〉のような,人間の心理状態の受動的で主観的な側面をいう。感情には,〈明るい気分〉〈けだるい気分〉〈気分が良い・悪い〉と言われる場合の気分のように,身体の生理的状態の意識への反映と思われる微弱だが持続的なものから,漠然とした快・不快感,激しい欲情や嫌悪感,〈躍り上がって喜ぶ〉とか〈涙を流して悲しむ〉といった身体的表出をともなう激しい情動,ある種の欲望に似た強く持続的な情熱,さらに宗教的感情のようなある種の価値への畏敬の感情にいたるまで実に多様な心的状態が含まれる。いずれもわれわれにとってきわめて身近なものでありながら,この感情の学問的解明は遅れており,相互に対立し合うさまざまな説明が与えられている。…


世界大百科事典 第2版の解説
きぶん【気分】
英語のmood,ドイツ語のStimmung,フランス語のhumeurに相当する言葉。一般に心身についての微弱で持続的な感情をいう。類義語として情趣,情調などがある。ヤスパースによれば〈長く続く感情状態のときの気持,内的状態で,それが長く続くとき精神生活全体に特別の色彩を添えるもの〉とされ,K.シュナイダーによれば〈経過の長い,必ずしも常に反応性ではない感情状態〉である。また個人に特有な恒常的感情は基本気分といわれる。

ウイキペディアより。
>気分概念は実存主義哲学において重要な概念となっており、この場合、もはや単なる我々の知覚や行為に付随する心理的現象を意味するものではない。ハイデッガーの場合、気分は、決して目立たない仕方で我々自身の存在を規定するものであり、了解とともに現存在の開示性を構成する本質的契機として位置づけられている。


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