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中公新書で、タイトルは、言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか という本の売れ行き好調とか。新聞広告が目について書店に散歩がてら買いに行けばと思いながら、日が経って今日の午後に入手した。店内のコーナーで派手に並べていた。5月25日発行のものが、6月20日で3版を重ねていた。興味を引いただけに売れているのはそういうことなんだろうと思うところ、どうも、副題がいけないのだが、どうなんだろう。
そこでこれから読むとして目次を眺めて終章の著者連名の言語の大原則という見出しにページを繰ってみたら、なんか情けない言述があった。知の創造に失敗と誤りはつきものである、とか、山登りの頂上がゴールではない、とか。およそ新書版タイプの言辞であるから、これはこれはと、この物言いからして記述を危ぶむことになる。さておき、大原則なるものを追って、意味、変化、選択、拡張、身体的、均衡的と7項目が出てきてどれも本質に目新しくないから、ふと思いついて、いちばんの原則がないと感想を抱く。認知学者のありがちなところとうがったことを言えばアブダクションだからと返されるような気がして、まずは読めと言われそうである。
言語の本質は人が学習するものであるということをかんがえなければならないと、わたしが思っているのであるが、本屋で手にしたときに直感して、これはとんでもないことが書かれているかもしれないという予測が生まれてきて、どのページを何気にパラりとやると出てくる、出てくる、ということにならなければよいが。
>記号接地問題は知的な人工システムの内部にも たせた記号表現の意味をシステム自身に理解させるため には,記号表現を実世界の事象と対応づけなければなら ないという問題であり,Harnad による論文で導入され た [Harnad 90].
記号創発問題 - J-Stage
国立研究開発法人 科学技術振興機構
https://www.jstage.jst.go.jp › jjsai › _pdf › -char
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/05/102756.html
言語の本質
ことばはどう生まれ、進化したか
今井むつみ/秋田喜美 著
>日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。
書誌データ
初版刊行日2023/5/24
判型新書判
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00554/062200004/
算数が苦手な子どもはAIと似ている 「記号接地問題」とは?
2023.6.29
今井 むつみ
慶応義塾大学環境情報学部教授
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6d/46/8d49be90766310b35880585f96f140a9_s.jpg)