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ござる ‐ます

2023-01-06 | まさごと

‐ます考  
   
‐ます と言う語法を考えると、動詞を補助する用法が現代語の丁寧としてになる。として扱う。
補助用法となるまえには、どういう現象があるか。
これについて、ます まし という活用に戻って、語の成立を見ると、おます おまし の語形に、御座 の表記を当てることができる
御座 御出座
となると、お出まし という語の用法も見える。
すると、御座ある となる音読みの動詞に、御座 おます おまし との用法が重なって、まします の語法をも連想させる。

>参考平安時代以後見られるが、特に鎌倉時代に入って盛んに用いられる。平安時代の和文では、同義の「おはします」に比べて語例が少なく、しかもその主語が神・仏であるときに特に用いられる傾向があった。
学研全訳古語辞典 まし-ま・す 【坐します】

現代語につながる丁寧の ‐ます については狂言の話し言葉ふうの用法に淵源を持つとされている。


ございます
でございます
ござる
‐ます



〘自ラ四〙 ござあ・り 〘自ラ変〙 (鎌倉時代に起こり、室町時代に多く用いられた語で、「ござる」の前身。尊敬語・丁寧語ともに敬意の度合は極めて高い。→ござない)
[語誌](1)「おはす」「おはします」の漢字表記であった「御座」を、「ござ」と音読するようになり、鎌倉時代になると、ラ変動詞「あり」を下接して「御座(ござ)あり」の形で敬度の高い尊敬語として用いられ、室町時代には「ござある」と四段活用化した。
(2)時代が下るにつれ敬度は低下し、室町時代末から江戸時代初期にかけて、「ござる」が出現するが、この頃、尊敬語から丁寧語化していく。→「ござる(御座)」の語誌
出典 精選版 日本国語大辞典

ござ・る【御座る】 の解説
[動ラ四]《四段動詞「ござある」の連体形「ござある」の音変化》
4 「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。
「奏聞申サウズル事ガ―・ル」〈天草本伊曽保・イソポが生涯〉
[補説]室町時代から江戸時代までは広く用いられたが、否定形には室町時代には「ござない」が、江戸時代では「ござらぬ」が使われた。また、江戸時代に入ると「まする」「ます」を伴う形がしだいに一般化し、現代では特殊な場合を除いて「ございます」の形が普通になった。
御座る(ござる) の意味・使い方
出典:デジタル大辞泉

語の歴史 動詞「おはします」に当てた漢字「御座」を音読みし、ラ変動詞「あり」を付けた語。鎌倉時代から使われるようになり、室町時代ごろからは終止形が「ござある」となって四段活用化し、次に「ござる」とつまった。現代語の「ございます」の「ござい」に残る。
学研全訳古語辞典 ござ-あ・り 【御座有り】


Oxford Languagesの定義 · 詳細
ます
《動詞や動詞型活用の助動詞の連用形に付く》 《助動》
話し手・書き手の、相手に対する丁寧な気持を表す。また自分の気品を保つ言い方としても使う。
 「そうしていただけると助かり―」

精選版 日本国語大辞典「ます」の解説
>[語誌](1)「参(まい)らする」が「まらする」「まっする」または「まいする」などの形を経て変化したものであるが、活用形・意味用法などの上で、「申す」などの影響も受けているものと考えられる。
(2)近世初期においては、「まらする」の活用を受けて、「ませ・まし・ます(る)・まする・ますれ・ませい(ませ)」というサ変型活用であったが、近世中期以後、終止・連体形は次第に「ます」に代わるようになった。また、未然形に「まさ」、已然形(仮定形)に「ませ」という四段型活用の例もまれに現われている。
(3)現代語では、もっぱら②の意味で用いる。
(4)打消には、現代では「ません」がふつうであるが、近世には「ませなんだ」「ましない」もある。→ましない・ませなんだ・ません。
(5)命令形に当たる表現には「ませい」の形もあり、近世末期には、一種の尊大な命令として用いられた例がある。→ませい。
(6)命令形の「ませ」「まし」は、「あそばす」「ごろうじる」「なさる」「めしあがる」など、敬語の動詞に付いて尊敬表現に用いられるが、現代語では「いらっしゃる」「おっしゃる」「くださる」「なさる」の四語に付く場合に限られ、また、「まし」よりも「ませ」が共通語と感じられている。
(7)丁寧語「ます」は近世初期に一般化しはじめたと見られる。①の挙例「四河入海」、②の挙例「ロドリゲス日本大文典」は時期の早い例なので、誤脱などの疑いもかけられている。


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