「顰蹙」はセクハラ言葉? 阿辻哲次さんの文章が顰蹙について書いている。日本語での意味変化になるか、ならないか、ひんしゅくを買う、ひんしゅくものだと言えば、日本語の意味は、迷惑を受けることになって、顔をしかめることと、ちじこまることだけに、意味がある。眉をひそめること、顔をしかめて不快の情を表わすこと、つまり、字義をそのまま受け止めているかのようであるから、故事また成句としての理解はどうなって意味内容を変えたか、というように疑問がある。西施捧心の成句は用いられたのか。古事は、日本国語大辞典の引く例に、
>譬喩尽〔1786〕八「西施抱心(セイシハウシン) 蒙求出。 としている。慣用句になるした、>せいし の 顰(ひそみ)に倣(なら)う
(美人の西施が胸を病みしばしば顔をしかめたのを、それを見た醜女が、自分も顔をしかめれば美しく見えるかと思い、まねをしたという「荘子‐天運」の故事から)
むやみに人のまねをして、世間の物笑いになることのたとえ。また、人にならって事をする場合に謙遜していう語。
と辞書に見える。
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E9%A1%B0%E8%B9%99%E3%82%82%E3%81%AE
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顰蹙もの
意義素 類語
他人の行いにより大変困り不快になること
大迷惑 ・ 非常に迷惑 ・ 迷惑千万 ・ 迷惑極まりない ・ とんだ迷惑 ・ 本当に勘弁してほしい ・ 大ヒンシュク ・ 顰蹙もの
大辞林 第三版の解説
ひんしゅくをかう【顰蹙を買う】
自分の言動が原因で、人からいやがられ軽蔑けいべつされる。
ひんしゅく【顰蹙】
( 名 ) スル
眉をひそめること。顔をしかめていやがること。 「教育ある人達を-せしめたけれど/平凡 四迷」
デジタル大辞泉の解説
顰蹙(ひんしゅく)を買(か)・う
良識に反する言動をして人から嫌われ、さげすまれる。「世間の―・う」
ひん‐しゅく【×顰×蹙】
[名](スル)不快に感じて顔をしかめること。まゆをひそめること。
「ひとの下品な歩き恰好を―していながら」〈太宰・女生徒〉