0809 舟状海盆、しゅうじょうかいぼん。 trough は、溝のこと。これを海盆ともいうようである。世界百科大辞典は、海底の長いくぼみで,平たんな底と急な斜面を有するが,海溝よりは浅い地形をいう、と見え、フィリピンプレート北縁部の沈み込み帯にあたる南海,駿河,相模の諸トラフは,東海地震予知に関連とある。聞きなれた言葉になっていても、現実はトラが伏しているようなそのせめぎあいに恐ろしい様相で説明される。
46年前に東海地方に移り、豊橋、名古屋に居住してきた。その当初から東海地方に巨大地震が来ると、南海トラフと知らされてきた。そしてその経過にはいくつもの地震があったが南海トラフの名前はなかった。
> 8日午後4時43分ごろ、宮崎県の日向灘で発生した、最大震度6弱の地震。気象庁によると、地震の規模を示すマグニチュード(Ⅿ)は7・1で、震源の深さは30キロ。宮崎、鹿児島、大分、高知、愛媛の各県の沿岸部に一時、津波注意報が発表され、宮崎県では約50センチ、高知県でも約30センチの津波が観測された。
8日午後7時15分、気象庁が出した南海トラフ地震臨時情報、巨大地震注意
1854(安政元)年に起きた、安政東海地震(Ⅿ8・6)の約32時間後には、安政南海地震(Ⅿ8・7)が発生
1944年、昭和東南海地震(Ⅿ7・9)の2年後の46年には昭和南海地震(Ⅿ8・0)が起きた
>「確率論でいうと、翌日に巨大地震が起きる可能性が100年に1度とすると、3万6500分の1です。それが、『巨大地震注意』によって、3万6500分の5程度になりました」
https://news.goo.ne.jp/article/dot/nation/dot-230638.html
主語があるから補語がある
2023-08-08 | 日語文法論議23
主語はないと言って補語にすると文は成立しない、それが文法であると学んできたから、主語のある構造を想定することができるので、とくに不都合があったわけではない。もちろん、日本語で、ワレがワレが、ということは表現法で国語の伝統でもしてこなかった。仏教的な小我大我の影響もあったかもしれない。
文を意味内容に見ると、そこに主語があるのは一つの形態であるにちがいないし、どうも、格ということと語形ということが、わかっていない。文の意味に主語を求めるのはそういう規則を作ってきたからである。格助詞がある、それを分析できることは語形として屈折変化に対応するので、文における主語の役割を解釈して文の成分とすることは難しくない。文という形態に見えないのではない。
主語と述語を対象とした分析は主語という前提に述語部にある目的語も補語も構成する要素となると、そういう考え方を学説は取り入れたから、日本語も早くにそうであったような合理解釈ををするのは、それまで目的語も補語であるとすることができる、主語と対立する部分があったからである。が、を、に、という格助詞を文に見ることのできる文法である。
したがって、英語学習など、主語を前提とする構造だとよくわかるのだが、その文法の考え方は日本語にこそ当てはめたとも言いたげな様子であるけれど、語順の違いと格変化の有無を理解すれば文に意味内容をとらえるのは日本語でもわかりよく、それまでに行ってきた漢語文法の対象に英語を学び日本語話者に理解できることである。
日本語の文を補語述語構造だからといってみても、英語学習に主語述語構造を学んでいれば、その主語を前提とした文法と合わせて、日本語にも主語を探すことになる。まさに探すのである、文の単位ではなくて文章の単位においてだから可能なことである。そこで主語を構造としない場合、文章に題目、主題としての主語相当のもが日本語にはあったので、それは漢語の文法からは文章の学習に必須であった。