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生前退位

2016-07-14 | 斯く書く
公務を退こうということらしい。理由は負担を軽減するこだそうだ。天皇の御意思かどうか、宮内庁にはその報道はない。政府サイドから出たか、NHKニュースが伝えた。宮内庁関係者からのニュースソースだ。天皇陛下は82歳で、69歳だった2003年に前立腺がん、12年には78歳で心臓冠動脈のバイパス手術、その年齢にふさわしくなくなった公務の激務ということである。皇室典範には天皇の譲位を認めていない。法律改正の手続きを必要とする。退位になると、式典があるのか、その後の公務にかかわるか、お住まいはどうなるかなどの、平成の大行事となる。昭和生まれの平成、そして次の元号と、3代を生きることになるのは、日本をどう思うか。


天皇制、最大級の変革に
2016/7/14付日本経済新聞 朝刊
> 戦前は「上御一人(かみごいちにん)」ともいわれ、「天皇」はただ一人の絶対的存在だった。「前任」の天皇が同時代にいては、絶対的存在が2人となり、「現職」とともに権威が低下する可能性があり、譲位は否定された。

 ただ、戦後に新たな皇室典範が審議された際は譲位も議論されている。このときは退位は昭和天皇の戦争責任に絡む問題となるため、当時の宮内省が反対の立場を示していた。結局、国会(当時は帝国議会)の審議の結果、「皇位継承の原因は崩御(死去)に限る」とされた。

 平成時代になって現天皇と戦争責任は切り離されたため、退位が論じられることはなくなった。しかし、天皇陛下が70歳代半ばを過ぎ、在位20年を迎えようとするころから高齢の陛下の負担が問題になり始めた。退位ではないが、公務を徐々に皇太子さま、秋篠宮さまに譲る「定年制」のような形も必要ではないかという意見もあった。

 実際、秋篠宮さまが2011年の誕生日会見の際に「『定年制』というのは、やはり必要になってくると思います」と述べられている。

 しかし、一足飛びの退位という議論までにはならなかった。天皇が高齢のために国事行為や公務が不能になった場合は摂政設置が常道だった。天皇の代替わりは年号の変更など国民生活に大きな影響があるため、恣意的にそれを行う生前退位は難しいとみられていた。


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