0331 沖ノ鳥島工事事故
沖ノ鳥島で5人死亡2人不明 作業中に桟橋転覆 20140331中日新聞トップ記事、見出しである。
リードには、三十日午前七時半ごろ、東京都心から南へ約千七百キロにある沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の港湾係留施設建設現場で、台船から海上に下ろした直後の桟橋が転覆し、上にいた工事関係者の男性十六人が海に投げ出された、五人が死亡し、二人が行方不明になった。九人は救助され、うち四人が軽傷を負った、とある。
解説には、初の工法、難工事 とある。
また、記事中見出しに、潰瘍資源期待 最南端を整備 沖ノ鳥島 とある
トップ記事左には、 <消費税8%へ> 4月から負担ずっしり とある。
記事の書き出しに、四月一日から暮らしや家計にかかわる制度が変わる。最も影響が大きいのは消費税増税で、税率が5%から8%に引き上げられる、とある。3/31
その下の見出しには、拉致再調査要請か 日朝局長級協議始まる とある。
記事の書き出しには、日本と北朝鮮の外務省局長級協議が三十日、北京の北朝鮮大使館で始まった、日本側は拉致問題の再調査を要請したとみられ、北朝鮮側が「解決済み」として実施していなかった再調査の要請を受け入れるかが最大の焦点になる、公式な局長級協議は、二〇一二年十一月にモンゴルのウランバートルで開かれて以来一年四カ月ぶりで、第二次安倍政権では初めて、協議は三十一日まで続く予定 と見える。 3/31
中日春秋
2014年3月31日
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三月が終わる。<だいせんじがけだらなよさ>と口にしてみる。詩人で劇作家の寺山修司が書いた。「さみしくなるといってみる。ひとりぼっちのおまじない」だという
卒業そして、就職、進学。新たな人生の道に向かうための別れの季節でもあった。地元、親元を離れることになった若い人もいるだろう
「巣立ち」。子どもの方は心が沸き立つ旅立ちかもしれぬが、親の方は寂しい。喜びの半面、子の幼き日を思い、己の人生をかみしめる。自分が親から離れた、遠い日のことまで思い出すものであろう。三月最後の週末にそんな別れの時を過ごした家庭もあるのではないか
「ピン札に泥が付いている。おまえのおやじの手についていた泥だろう。オレは受け取れん。おまえの宝にしろ」。トラック運転手(古尾谷雅人)が同乗する純(吉岡秀隆)に向かって言う。倉本聡さんの「北の国から」にこんな場面があった。純は中学を卒業し、東京へ行く。お金は父親(田中邦衛)が苦労して用意した
親が用意してくれたすべてのものには美しい泥が付いている。旅立つ子はそれを忘れないでほしい
おまじないは逆さに読む。唐詩の「人生足別離」を井伏鱒二が訳した。太宰治が引用し「私たちは常に惜別の情の中に生きている-」と書いた。寺山は逆さにした。寂しさのあまりにひっくり返したくなる気持ちは分かる。
沖ノ鳥島で5人死亡2人不明 作業中に桟橋転覆 20140331中日新聞トップ記事、見出しである。
リードには、三十日午前七時半ごろ、東京都心から南へ約千七百キロにある沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の港湾係留施設建設現場で、台船から海上に下ろした直後の桟橋が転覆し、上にいた工事関係者の男性十六人が海に投げ出された、五人が死亡し、二人が行方不明になった。九人は救助され、うち四人が軽傷を負った、とある。
解説には、初の工法、難工事 とある。
また、記事中見出しに、潰瘍資源期待 最南端を整備 沖ノ鳥島 とある
トップ記事左には、 <消費税8%へ> 4月から負担ずっしり とある。
記事の書き出しに、四月一日から暮らしや家計にかかわる制度が変わる。最も影響が大きいのは消費税増税で、税率が5%から8%に引き上げられる、とある。3/31
その下の見出しには、拉致再調査要請か 日朝局長級協議始まる とある。
記事の書き出しには、日本と北朝鮮の外務省局長級協議が三十日、北京の北朝鮮大使館で始まった、日本側は拉致問題の再調査を要請したとみられ、北朝鮮側が「解決済み」として実施していなかった再調査の要請を受け入れるかが最大の焦点になる、公式な局長級協議は、二〇一二年十一月にモンゴルのウランバートルで開かれて以来一年四カ月ぶりで、第二次安倍政権では初めて、協議は三十一日まで続く予定 と見える。 3/31
中日春秋
2014年3月31日
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三月が終わる。<だいせんじがけだらなよさ>と口にしてみる。詩人で劇作家の寺山修司が書いた。「さみしくなるといってみる。ひとりぼっちのおまじない」だという
卒業そして、就職、進学。新たな人生の道に向かうための別れの季節でもあった。地元、親元を離れることになった若い人もいるだろう
「巣立ち」。子どもの方は心が沸き立つ旅立ちかもしれぬが、親の方は寂しい。喜びの半面、子の幼き日を思い、己の人生をかみしめる。自分が親から離れた、遠い日のことまで思い出すものであろう。三月最後の週末にそんな別れの時を過ごした家庭もあるのではないか
「ピン札に泥が付いている。おまえのおやじの手についていた泥だろう。オレは受け取れん。おまえの宝にしろ」。トラック運転手(古尾谷雅人)が同乗する純(吉岡秀隆)に向かって言う。倉本聡さんの「北の国から」にこんな場面があった。純は中学を卒業し、東京へ行く。お金は父親(田中邦衛)が苦労して用意した
親が用意してくれたすべてのものには美しい泥が付いている。旅立つ子はそれを忘れないでほしい
おまじないは逆さに読む。唐詩の「人生足別離」を井伏鱒二が訳した。太宰治が引用し「私たちは常に惜別の情の中に生きている-」と書いた。寺山は逆さにした。寂しさのあまりにひっくり返したくなる気持ちは分かる。