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書を学ぶ

2014-09-02 | 日本語の輪郭
書の歴史を思うと、習字とは言葉を学習することであったと思う。まさに、習い、真似ることによって、文字を修得するわけである。わが方で書道となって美術芸術となる彼我の違いには、書家、書法家、書学という言葉で表される、繁体字による書の歴史における伝統がある。中国の書論に詳しいことではあるが、それは言語にとってはどれほどに寄与したことであろうか。文字を学び始めたわたしたちの祖先には、篆書、隷書、草書、行書、楷書と文字を受け入れて学び、それを仮名文字の工夫へと活かしたのであるから、漢字をただ、漢字と思うだけではない、ことばを受け入れてわが言葉にする、つまり言語の創生を始める展開があったことになる。

手習い歌として、文字の練習になる、いろは歌は、日本語音韻を一つずつ示した。それを言葉遊びにも似て、意味を与えている。現在、辞典での解説など、一般には、日本語におけるすべての直音を表す仮名文字を使い、文脈を持った韻文の形に整理されたものとして取り上げる。具体的にはいろは歌のことを指すか、そのように扱うようになった、明治時代に、大矢透による、音図及手習詞歌考、の著述があり、書名に見られる手習詞歌とは、あめつちの詞、大為爾の歌、いろは歌のことを総称した。三つが手習いをするために作られ用いられたものとしていて、あめつちの詞、大為爾の歌も、手習い歌と呼ばれている、と解説がある。ウキペディアによる。

手習いという語で言えば、書の手本としたのは中国の王羲之の書法であった。奈良時代に唐から請来された、搨本、と呼ぶ複製本でその書法を知り、手習いをしたようである。奈良の正倉院に、王羲之の搨本が多数納められていたという。いままた、手習いを、古今和歌集の序に求めれば、てならふ人のはじめにもしける として、次の歌を挙げている。
  なにはづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな
  あさかやま かげさへみゆる やまのゐの あさきこころを わがおもはなくに

>『古今和歌集』の仮名序には、つぎのような記述がある。
「…なにはづのうたは、みかどのおほむはじめなり。あさか山のことばは、うねめのたはぶれよりよみて、このふたうたは、うたのちゝはゝのやうにてぞ、てならふ人の、はじめにもしける

「なにはづのうた」というのは仁徳天皇に渡来人の王仁が、

    なにはづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな
 という歌を奉ったという古事による。

「あさか山のことば」というのは、葛城王すなわち橘諸兄が東国の視察に行った折、その土地にいた采女だった女が、
    あさかやま かげさへみゆる やまのゐの あさきこころを わがおもはなくに
という歌を作り諸兄に献上したという話である。

 仮名を習得するための和歌、仮名(文字)の項 ウイキペディアによる。


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